原発事故の『3つの事故調』の結果を再検証する委員会

 このプロジェクトは、東京電力による事故調査報告書に関する記述も加え、『4つの「原発事故調」を比較・検証する―福島原発事故 13のなぜ?』ならびに『徹底検証! 福島原発事故 何が問題だったのか: 4事故調報告書の比較分析から見えてきたこと』として成果の一部を出版しました。

 福島原発の事故原因を調査する委員会は、現在までに

・政府の事故調査委員会(畑村洋太郎委員長)
・国会の事故調査委員会(黒川清委員長)
・民間の事故調査委員会(北澤宏一委員長)
の3つが動き出していて、夏ごろまでには報告書が出揃うはずです。 この3つの調査結果を科学ジャーナリストの目で、もう一度検証しなおし、JASTJ の名で世に問おうという趣旨です。
 結果が違えば「なぜ違うのか」、同じなら「なぜ3つもつくったのか、違う視点はないのか」と厳しく問い直し、とくに3つの事故調とも責任の追及はやりそうもないので、その点も手厳しく見ていきたいものです。
 もちろん、それぞれのメディアは、発表時に分析や評価はするでしょうが、それらよりもう一歩、踏み込んだ分析や検証をしようという欲張ったねらいです。