科学ジャーナリスト世界会議とは
―1992年、東京から始まった―
初めての科学ジャーナリスト世界会議は、1992年11月10日~13日、東京でユネスコ(国連教育科学文化機関)が主催して開かれました。日本の新聞、テレビで仕事をしていた記者たちが中心となって組織委員会(委員長=故岸田純之助・元朝日新聞論説主幹)や実行委員会(委員長=牧野賢治・元毎日新聞編集委員)を作り、ユネスコと力を合わせて会議を成功させました。
日本科学技術ジャーナリスト会議(JASTJ)は、この世界会議の委員会が母体となって1994年に創設された組織です。いかなる権威にも拘束されないというジャーナリズムの原点に立つ、完全に独立した自由な組織としてJASTJが生まれました。
1999年夏、ユネスコと各国科学アカデミーをたばねるICSU(現在は国際科学会議と呼ぶ)の共催で、21世紀の科学と社会のあり方を展望する「世界科学会議」がブダペストで開かれました。約2000人が参加した大会議のあと、やはりユネスコの肝いりで第2回科学ジャーナリスト世界会議が開かれました。ここで参加者たちは科学ジャーナリストの世界連盟の設立を提言します。
2002年11月にブラジルで開かれた第3回科学ジャーナリスト世界会議で、世界科学ジャーナリスト連盟の憲章が採択されました。世界連盟は各国の科学ジャーナリスト団体のアンブレラ組織で、JASTJはいち早く加盟を決定。加盟団体は着実に増え、2004年10月にカナダ・モントリオールでの第4回世界会議で世界連盟の第1回総会が開かれました。こうしてユネスコという「親元」を離れ、世界連盟が主催して開催国に作られる実行委員会が取り仕切る「科学ジャーナリスト世界会議」が2年に一度のペースで開かれるようになりました。
JASTJは世界連盟の創設メンバーの一つとして、世界会議に積極的に参画してきています。
最新情報
第1回 1992年 日本・東京
第2回 1999年 ハンガリー・ブタペスト
第3回 2002年 ブラジル・サンノゼドスカンポス
第4回 2004年 カナダ・モントリオール
第5回 2007年 オーストラリア・メルボルン
第6回 2009年 英国・ロンドン
第7回 2011年 カタール・ドーハ
第8回 2013年 フィンランド・ヘルシンキ
第9回 2015年 韓国・ソウル