21世紀を代表する重大事故となった福島第一原発の3連続爆発から丸6年、各地では何事もなかったかのように原発再稼働に向けた準備が進んでいます。しかしこの事故をめぐっては、今も多くのナゾが未解明なままです。これらの問題点や、“第二の敗戦”とまで呼ばれれたこの事故がその後の日本をどう変えたのか、あるいは変えなかったのかなどを検証し、科学ジャーナリズムが今後果たすべき役割を模索したいと思います。
視点
事故後間もなく、政府・国会・民間・東電がそれぞれ事故調査委員会を立ち上げ、報告書を発表しました。JASTJはこれらの報告書の内容を検証するために「なんでも検証委員会(原発事故の『3つの事故調』の結果を再検証する委員会)」を立ち上げ、『4つの“ 原発事故調 ” を比較・検証する~福島原発事故13のなぜ~』と『徹底検証!福島原発事故 何が問題だったのか』の2冊の本にまとめ発行しました。
しかし6年経った今も、事故原因は地震か津波かといった基本的な点に関しても確定的な結論に至らぬままです。多数の課題を残したまま再稼働が着々と進行、原発事故は風化し始めているのが現状です。
そこでいま一度、「なんでも検証プロジェクト」を立ち上げて、福島原発事故のその後と残されたナゾ、日本社会の在り方などを再検証したいと考えています。
プロジェクトメンバー(JASTJ会員より随時募集中)
呼びかけ人
柴田鉄治、〇林勝彦、高木靱生
○=プロジェクト管理人