科学ジャーナリスト賞2021

「科学ジャーナリスト賞2021」受賞作品

【科学ジャーナリスト賞】 (3 件、順不同)

静岡新聞社清水支局長 坂本昌信殿
静岡新聞社編集局文化生活部記者 遠藤竜哉殿
新聞連載「サクラエビ異変」(2018/11〜連載中)
[贈呈理由] 駿河湾で漁獲されるサクラエビの不漁の原因を探るため幅広く取材を展開、水質汚濁や気候変動などとの関連を明らかにしようと試みる。因果関係は明瞭にはならないが、問題の背景にある企業や行政の不作為を浮き彫りにした。紙面だけでなくウェブ上で動画発信するなど県外の読者にもメッセージを届けようとしている点も評価した。

京都大学大学院医学研究科教授 西浦博殿
作家 川端裕人殿
書籍「理論疫学者・西浦博の挑戦 新型コロナからいのちを守れ!」(中央公論新社)
[贈呈理由] 「8 割おじさん」として知られた理論疫学者が行政の真っただ中で「奮闘」した新型コロナウィルス感染症の第一波のころの内幕を明かす。科学ジャーナリスト賞の受賞歴にある作家が聞き取って手堅く読みやすくまとめた。前例のない事態の中で科学者がどう社会とコミュニケーションをとろうとしたのか、科学と行政・政治の関係はどうであったかを記す記録の一つとして注目に値する。

日本放送協会(NHK) 国際放送局チーフ・プロデューサー 高木徹殿
NHK グローバルメディアサービス 国際番組部ディレクター 高田里佳子殿
株式会社ウイング ディレクター 樋爪かおり殿
映像「BS1 スペシャル 『デジタルハンター 〜謎のネット調査集団を追う〜』」
(2020 年 5 月 17 日放送)
[贈呈理由] 公開されている人工衛星画像などを活用して国家が隠蔽する情報を暴き出す「オープンソース・インベスティゲーション」の姿を描き出したルポルタージュ。紹介されている英国の調査報道サイト「べリングキャット(bellingcat)」やその調査手法は海外ではよく知られているものの、日本国内では知る人は決して多くない。インターネット時代の新しいジャーナリズムをいち早く紹介した作品として評価した。

 

科学ジャーナリスト賞2021 一次選考通過作品

  作品名 代表者名 出版社名など 種類
1 連載企画「記憶を拓く 信州 半島 世界」第6
部「断絶が覆う世界に」(2020/6/8~6/20)
田中陽介 信濃毎日新聞 新聞
2 「サクラエビ異変」(2018/11~継続中) 「サクラエビ異
変」取材班
静岡新聞 新聞
3 「池の水」抜くのは誰のため? 小坪遊 新潮社 書籍
4 中国、科学技術覇権への野望 倉澤治雄 中央公論新社 書籍
5 理論疫学者・西浦博の挑戦 新型コロナか
らいのちを守れ!
西浦博、川端裕
中央公論新社 書籍
6 NNNドキュメント「闘う君~Fukushima後も変
わらないもの~」(2020/3/30)
岳野高弘、木村
良司
福島中央テレビ 映像
7 BS1スペシャル「デジタルハンター〜謎の
ネット調査集団を追う〜」(2020/5/17)
高木徹 NHK 映像
8 BS1スペシャル 「見えざる敵を観る〜ミクロ
の目で迫る新型コロナの正体〜」
(2020/6/27)
瀬尾拡史、菅原
章五
NHK 映像
9 ビデオニュース・ドットコム『インタビューズ』
https://www.videonews.com/channel/inter
views
神保哲生、迫田
朋子ら
日本ビデオ
ニュース
WEB
10 新型コロナウイルス国内感染の状況
https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid
19/
荻原和樹 東洋経済オンラ
イン編集部
WEB
11 森美術館「未来と芸術展」(2019.11.19~
2020.3.29)およびWEBでの3D展示
https://www.mori.art.museum/jp/exhibition
s/future_art/06/index.html
南条史生 森美術館 企画
展示

 

<科学ジャーナリスト賞選考委員(50 音順、敬称略)>
〔有識者委員〕 相澤益男(国立研究開発法人科学技術振興機構顧問)、浅島誠(東京大学名誉教授、帝京大学特任教授)、大隅典子(東北大学副学長)、白川英樹(筑波大学名誉教授)、村上陽一郎(東
京大学名誉教授、国際基督教大学名誉教授)〔JASTJ委員〕 大池淳一(JASTJ理事)、佐々義子(同)、滝田恭子(同)、林勝彦(同)、元村有希子(同、選考委員長)