「科学ジャーナリスト賞2022」受賞作品
【科学ジャーナリスト大賞】1件
NHK メルトダウン取材班(代表・近堂靖洋)殿
書籍「福島第一原発事故の『真実』」
(講談社)
福島第1原発事故の原因や経過に関し、取材班が10年をかけて多数の関係者に取材し膨大な資料を集めて検証した。記録性と資料としての価値も高く評価した。
【科学ジャーナリスト賞(優秀賞)】 (3 件、順不同)
下野新聞 健康と社会的処方取材班(代表・大塚順一)殿
新聞連載「なぜ君は病に…社会的処方 医師たちの挑戦」
(2019年11月26日〜2021年6月7 日連載)
地域の医師が患者の社会や家庭環境に着目し患者に向き合う「社会的処方」に取り組む姿をルポし、病の本質に潜む要因を掘り起こした点が評価された。
サイエンス作家 中嶋彰殿
書籍「早すぎた男 南部陽一郎物語 時代は彼に追いついたか」
(講談社ブルーバックス)
一般に広く読まれる評伝がなかった南部氏について、生い立ちや人柄、交友関係まで関係者の話を丹念に聞き、「早すぎた大科学者」の生涯とその研究成果に迫った数少ない記 録として評価した。
北海道放送報道部デスク 山﨑裕侍(やまざきゆうじ)殿
映像「ネアンデルタール人は核の夢を見るか〜“核のごみ”と科学と民主主義」
(2021年11月20日放送)
高レベル放射性廃棄物の最終処分場誘致に名乗りをあげた北海道寿都町の葛藤が地元テレビ局にしかできない現場密着のドキュメンタリーとして描かれた点を評価した。
科学ジャーナリスト賞2022 一次選考通過作品一覧
新聞1、書籍4、映像4、Web2
作品名 | 代表者名 | 出版社名など | |
新聞 | なぜ君は病に…社会的処方 医師たちの挑戦 | 取材班代表・大塚順一 | 下野新聞 |
書籍 | 福島第1原発事故の「真実」 | NHKメルトダウン取材班 | 講談社 |
書籍 | 早すぎた男 南部陽一郎物語 時代は彼に追いついたか | 中嶋彰 | 講談社 |
書籍 | コロナとWHO 感染症対策の「司令塔」は機能したか | 笹沢教一 | 集英社 |
書籍 | 科学者をまどわす魔法の数字 インパクト・ファクターの正体 | 麻生一枝 | 日本評論社 |
映像 | ネアンデルタール人は核の夢を見るか~“核のごみ”と科学と民主主義~ | 山﨑裕侍 | 北海道放送 |
映像 | NHKスペシャル「津波避難 何が生死を分けたのか」 | 制作統括:飯田健治、山本雅士 | NHK |
映像 | 2030未来への分岐点(5)「AI戦争 果てしなき恐怖」 | 制作統括:三村忠史、松本秀文 | NHK |
映像 | NHKスペシャル「パンデミック 激動の世界」検証 “医療先進国”(前編) なぜ保健所は追い込まれたか | 青柳由則、井上智広 | NHK |
Web | クローズアップ 科学道 | 理化学研究所広報室 | |
Web | 調査報道 通称「宮崎・早野論文」 『科学的』の正体――私たちは、実験台だったのか | 島明美 |
<科学ジャーナリスト賞選考委員(50 音順、敬称略)>
〔有識者委員〕 相澤益男(科学技術国際交流センター会長)、浅島誠(東京大学名誉教授)、大隅典子(東北大学副学長、教授)、白川英樹(筑波大学名誉教授)、村上陽一郎(東京大学名誉教授)
〔JASTJ委員〕 大池淳一(JASTJ 理事)、佐々義子(同)、三井誠(同)、元村有希子(同、選考委員長)