月例会

  • 2024年8月月例会のご案内「AI 時代に記者や編集者は生き残れるか? ~ネットメディアから見たジャーナリズムの未来~」 2024年7月23日
    AI 時代に記者や編集者は生き残れるか? ~ネットメディアから見たジャーナリズムの未来~ 講師: 亀松太郎さん(あしたメディア研究会代表、JASTJ 会員) 日時: 2024 年 8 月 22 日(木) 午後 6:30〜8:30 場所: 日本プレスセンタービル 9 階 小会議室(東京都千代田区内幸町 2-2-1)    ハイブリッド開催です。会員全員にzoom のURL を配布いたします。 生成AI でジャーナリズムの現場が大きく変わり始めています。 最近では、平均的ライター以上の能力の生成AIが出現し、それを使って膨大な仕事をこなす「スー パーライター」も登場しています。しかし一方で、生成AI使用を理由に、原稿料値下げが求められるなど、社会的問題の側面も出始めています。 今後、生成AIによって、記者や編集者の仕事はどのような影響を受けるのでしょうか? ジャーナリズムの未来はどうなるのでしょうか? メディアと生成AIの現状に詳しい亀松太郎さんに、実例を紹介していただきながら、AI時代のジャ ーナリズムの未来について考えます。 亀松太郎 (かめまつたろう)さん 略歴 1970 年静岡県浜松市生まれ。東京大学法学部を卒業後、朝日新聞記者になるが、3年で退社。その後、ネットメディア「J-CAST ニュース」の記者・編集者、ニコニコニュース編集長、弁護士ド ットコムニュースの編集長とキャリアを重ね、朝日新聞運営「DANRO」の創刊編集長を務めた後、 同社からメディアを買い取って再び編集長となった。 2019 年4 月〜23 年3 月、関西大学の特任教授(ネットジャーナリズム論)。 現在はフリーランスの記者/編集者として活動しつつ、「あしたメディア研究会」を運営。同時 に、在住する東京都杉並区のニュースを取材して、Yahoo!ニュースなどで発信を続けている。最近の関心テーマは「ローカルメディアの再生とジャーナリズムへのAI 活用」。 JASTJ 担当理事:室山哲也 ※会員の皆さまには開催の前日までにzoom のURL を送らせていただきます。  事前のお申し込みは不要です。なおURL は会員以外には転送しないようお願いいたします。  会場参加をご希望の方は当日、会場までおいでください。 ※会員以外で参加希望の方は下記よりお申し込みください。申込締切8月15日(木) 申し込みURL https://conference-park.jp/reg/17 ※会員と塾開催期間中の塾生は無料です。学生は500円、その他の方には参加費1,000円をいただきます。 ★例会報告の原稿執筆者を募集 原稿は1,300字前後で締め切りは9月20日。ご協力いただいた方には図書券3,000円 をお贈りいたします。原稿執筆に不慣れな方や塾生も歓迎いたしますので、執筆希望者は事務局までご連絡ください。 ★月例会での取材活動について 月例会の内容を記事化する場合は、発言内容等に関し講師の方に改めて確認をとるようお願いします。質疑応答における質問者の方の発言についても同様です。 ★今後の月例会(予定) 9 月10 日(火) 「生成AI 時代の教育論」/坂村健さん(東京大学名誉教授) 10 月9日(水) ...
  • 2024年7月月例会のご案内「大学のガバナンスと『学問・研究の自由』を考える」 2024年6月11日
    大学のガバナンスと「学問・研究の自由」を考える 講師: 隠岐さや香(おき さやか)さん (東京大学教授) 日時: 2024 年 7 月 4 日(木) 午後 6:30〜8:30 場所: 日本プレスセンタービル 9 階 大会議室(東京都千代田区内幸町 2-2-1)    ハイブリッド開催です。会員全員にzoom のURL を配布いたします。 日本の国立大学は 2004 年の法改正により、各大学が独立した法人格を持つ「国立大学法人」として再スタートしました。国が財政に責任を持つとともに、大学のガバナンスを確立し、自主・自立を尊重した運営を行うことが狙いでした。 しかし 2023 年 12 月には国立大学法人法が改正され、意思決定機関として「運営方針会議」の設置が突然決まるなど、大学教員や学生の中には、大学の自治への侵害として強く批判する声もあります。本年 5 月には東京大学の学費値上げをめぐる議論の口火が切られ、本年 6 月 7 日には国立大学協会が国立大学の状況と厳しい財政状況および決意を示す声明を公表するなど、異例の事態が相次いでいます。 大学で今何が起きているのでしょうか? ガバナンス強化と「学問の自由」の関係は?今回の月例会では、科学史がご専門の隠岐さや香先生をお招きして、日本の大学が直面している課題について、世界の学術界との関係を含めて迫りたいと思います。なお隠岐先生は、2023 年 12 月の国会でも参考人として意見陳述を行いました。 隠岐さや香(おき さやか)さん 略歴 1998 年 東京大学教養学部教養学科第一科学史科学哲学分科卒業 2001 年 フランス社会科学高等研究院(EHESS)留学 2008 年 「十八世紀パリ王立科学アカデミーと「有用な科学」の追求」で博士(学術)学位を東京大学より授与 2010 年 広島大学大学院総合科学研究科 准教授 2016 年 名古屋大学大学院経済学研究科 教授 2022 年 東京大学大学院教育学研究科 教授 著書は『科学アカデミーと「有用な科学」――フォントネルの夢からコンドルセのユートピアへ-』(名古屋大学出版会)『文系と理系はなぜ分かれたのか』(星海社)。論文多数。 ※会員の皆さまには開催の前日までにzoom のURL を送らせていただきます。  事前のお申し込みは不要です。なおURL は会員以外には転送しないようお願いいたします。  会場参加をご希望の方は当日、会場までおいでください。 ※会員以外で参加希望の方は下記よりお申し込みください。申込締切6月27日(木) 申し込みURL https://conference-park.jp/reg/17 ※会員と塾開催期間中の塾生は無料です。学生は500円、その他の方には参加費1,000円をいただきます。 ★例会報告の原稿執筆者を募集 ...
  • 2024年6月月例会 実中研見学会 2024年6月6日
    公益財団法人実中研(実験動物中央研究所)見学会 実験動物開発から生命・生殖の謎解明へ 日時:2024 年 6 月 20 日(木曜日) 午後 1:00〜4:00 場所:実中研(川崎市川崎区殿町 3-25-12)  電話番号:044(201)8510    12 時半に京急大師線小島新田駅で集合。徒歩(15 分)またはタクシーで現地へ 実中研(2024 年 4 月に実験動物中央研究所から改称)は、がんモデルマウスや免疫不全マウスなど新たな実験動物の研究開発と大学や製薬企業への提供事業で世界に知られる研究機関です。世界保健機関(WHO)や米食品医薬品局(FDA)など公的機関とも連携し新しい医薬品の開発を促すことなどを通じ、がん治療の課題解決や難病の克服に力を注いできました。 実中研は 1952 年にわずか「6 匹のマウス」の飼育からスタート、民間の公益財団法人としてこれまで政府助成等に大きく依存してこなかったユニークな歴史があります。なかでもがんモデルマウスを使った発がん性検証は事実上の日本発の世界標準システムになっています。 近年は実験動物開発で培ってきた経験や技術を活かしてアルツハイマー病など脳神経疾患や希少難病、不妊治療技術の研究にも幅を広げ、生命誕生や生殖の謎に挑む研究も展開しています。一方で動物福祉の観点から実験動物の使用に厳しい目が向けられており、適切な実験計画の普及に対応を迫られている一面もあります。 見学会では、野村龍太理事長と末松誠研究所長及び、研究、トランスレーショナルリサーチ、基盤技術部門の 3 部門長のみなさまから実中研の事業方針や研究活動の概要について説明をいただいた後、施設見学。その後に質疑応答の時間を持ちます。見学施設は、マウスとマーモセットの飼育施設、バイオイメージングセンター(11・7 テスラ MRI)などを予定しています。 ※対面参加のみ(オンライン中継はありません)。 参加人数には最大 30 人。申し込み先着順で締め切ります。 申し込みは、junichi.taki@gmail.com までお願いします。 担当 JASTJ 事務局長 滝順一 ※会員と塾開催期間中の塾生は参加無料です。その他の方には参加費 1,000 円、学生の方(社会人学生を除く)には 500 円をいただきます。現地において現金でお支払いいただきます。 ★例会報告の原稿執筆者を募集 例会報告の原稿を会員各位にお願いしています。是非執筆ください。原稿は 1,300 字前後で締め切りは 6 月 30 日です。9 月発行予定の会報に掲載します。ご協力いただいた方には図書券3,000円をお贈りします。執筆希望者は事務局までご連絡ください。
  • 2024年4月月例会のご案内「AI と『心の科学』」 2024年3月22日
    AI と「心の科学」 講師:信原幸弘 (のぶはら ゆきひろ)さん (東京大学名誉教授) 日時:2024 年4月15日(月)18:30~20:30 場所:日本プレスセンタービル9 階 小会議室 (東京都千代田区内幸町2-2-1)    ハイブリッド開催です。会員全員にzoom のURL を配布いたします。 大規模言語モデルをベースとしたChatGPT の出現以来、自然言語だけでなく、画像、 映像、音楽、音声など、あらゆる分野で生成AI が使われるようになりました。生成AI の進歩は著しく、性能は日々劇的に向上しています。一方、AI が社会に与えるインパク トや規制についての議論は始まりましたが、私たちの心の問題にAI がどのような影響 を与えるのか、あるいは与えないのか、考えなければならない時代となりました。 今回は科学史・科学哲学がご専門で、一貫して「心の哲学」を追求してこられた信原 先生に、AI が私たちの心の問題にどのような影響を与えるのか、問題提起していただ きます。以前、ニューヨークタイムズ紙に「ChatGPT」を使っていたらAI が「愛を語り だした」という記事を読んで、ずっと気になっていました。講義を一方的に聞くのでは なく、ぜひ活発な議論を展開したいと思います。 信原幸弘 (のぶはら ゆきひろ)さん 略歴 1977 年 東京大学教養学部教養学科(科学史・科学哲学) 1983 年 科学史・科学基礎論専攻博士課程修了 1995 年 東京大学大学院総合文化研究科助教授 2000 年 「心の現代哲学」で東京大学より学術博士 2007 年 同准教授 2008 年 広域科学専攻相関基礎科学系教授 『心の現代哲学』『考える脳・考えない脳-心と知識の哲学』『情動の哲学入門』『「覚え る」と「わかる」』など著書多数 ※会員の皆さまには開催の前日までにzoom のURL を送らせていただきます。  事前のお申し込みは不要です。なおURL は会員以外には転送しないようお願いいたします。  会場参加をご希望の方は当日、会場までおいでください。 ※会員以外で参加希望の方は下記よりお申し込みください。申込締切4月8日(月) 申し込みURL https://conference-park.jp/reg/17 ※会員と塾開催期間中の塾生は無料です。学生は500 円、その他の方には参加費1,000 円をいただきます。 ★例会報告の原稿執筆者を募集 原稿は1,300字前後で締め切りは5月20日。ご協力いただいた方には図書券3,000円 をお贈りいたします。原稿執筆に不慣れな方や塾生も歓迎いたしますので、執筆希望者 ...
  • 2024 年3月月例会のご案内「宇宙開発利用の新しい潮流とビジネスの将来」 2024年2月24日
    宇宙開発利用の新しい潮流とビジネスの将来 講師:中須賀 真一 (なかすか しんいち)さん 東京大学大学院工学系研究科教授 日時:2024 年3 月11 日(月)18:30~20:30 場所:日本記者クラブ9階 会見場 (東京都千代田区内幸町2-2-1)    ハイブリッド開催です。会員全員にzoom のURL を配布いたします。 2024 年の宇宙開発はJAXA の小型月探査機「SLIM」の打ち上げで幕を開けました。2 月には次期大型ロケット「H3」が2 度目の打ち上げに挑戦します。一方民間の宇宙ビジ ネスも活発になっています。民間初の月面探査を計画する「ispace」、宇宙デブリ除去 技術の確立を目指す「アストロスケール」、小型衛星で精度の高い地球観測サービスを 提供するアクセルスペース、宇宙ロボットの「ギタイ」など、日本の宇宙ベンチャーの 中にもグローバル展開を目指す企業が出始めました。 中須賀先生は縦横高さ10 センチという超小型「キューブサット」開発の第一人者で、 研究室からは数多くの宇宙人材を輩出しており、「宇宙ベンチャーの父」と呼ばれてい ます。いまや巨大宇宙企業に成長した米国スペースX やブルーオリジンに伍して日本の 宇宙ビジネスをどう育てていくのか、中須賀先生にたっぷりと語っていただきます。 中須賀 真一略歴 1983 年 東京大学工学部航空学科卒業 1988 年 日本IBM 東京基礎研究所研究員 1994 年 東京大学先端科学技術研究センター助教授 2005 年 東京大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻教授 『宇宙ステーション入門』など著書多数。JAXA や宇宙ベンチャーに門下生多数。内閣 府宇宙政策委員会委員 JASTJ企画委員長・倉澤治雄 ※会員の皆さまには開催の前日までにzoom のURL を送らせていただきます。  事前のお申し込みは不要です。なおURL は会員以外には転送しないようお願いいたします。  会場参加をご希望の方は当日、会場までおいでください。 ※会員以外の方の参加も可能です(勤務先などご所属をご明記いただきます)。塾開催 期間中の塾生は無料。その他の方には参加費1,000 円、学生の方(社会人学生を除く) には500 円をいただきます。 お申し込みは下記からお願いします。申込締切:3 月4 ...
  • 2024 年2 月月例会②のご案内「AI コーチイングでスポーツが上手くなる! 人の技能獲得を支援する情報工学最前線」 2024年2月8日
    AI コーチイングでスポーツが上手くなる! 人の技能獲得を支援する情報工学最前線 講師:小池英樹(こいけ・ひでき)さん 東京工業大学 情報理工学院 教授 日時:2024 年2 月21 日(水)18:30~20:30 場所:日本記者クラブ9階 会見場 (東京都千代田区内幸町2-2-1)    ハイブリッド開催です。会員全員にzoom のURL を配布いたします。 AI が人間の知能を超え始めたといわれる現在、それに対応して、人間自身の能力獲 得を支援・増強する研究が進行している。 東京工業大学の小池英樹教授は、従来の大掛かりな三次元動作計測装置とは異なり、 より廉価で、手軽に、リアルタイムのフィードバックが可能な装置を開発し、スポーツ、 音楽、舞踊、医療、料理、手工芸など、様々な分野の技能習得を効率化するシステムの 構築を進めている。 これによって、専門家がより高いレベルの技能に達することはもちろん、一般の人に とって趣味を通じたウェルビーイングの追求ができるようになるという。 しかし、そのインパクトはそこにとどまらない。指導者から「型を学ぶ」という従来の 学習のあり方から、動きを引き出していく非模倣的な新しい学習スタイルの可能性が見 えるという。 今回の月例会では,小池教授が進めている、最新の深層学習技術とXR 技術を組み合 わせた、技能獲得支援システムを紹介し、生身の人間がAI・画像処理技術と結びつくと きに現れる、新しい学習のあり方、さらには現場の人間関係や社会制度をも変える可能 性について議論したい。 小池 英樹さん略歴 1991 年 東京大学 工学系研究科 修了(工学博士) 1991 年 電気通信大学 電気通信学部 助手 1994 年 電気通信大学 大学院情報システム学研究科 助教授 1994 年 カリフォルニア大学バークレー校、客員研究員 2002 年 内閣官房、 内閣事務官 2003 年 シドニー大学、 ...
  • 2024 年2 月月例会①のご案内「世界が注目する超高圧下での高純度単結晶合成、および量子材料機能の開拓 〜ダイヤモンド合成から2 次元原子層プラットフォームの展開へ〜」 2024年1月16日
    世界が注目する超高圧下での高純度単結晶合成、および量子材料機能の開拓 〜ダイヤモンド合成から2 次元原子層プラットフォームの展開へ〜 講師:谷口 尚(たにぐち・たかし)さん 国立研究開発法人物質・材料研究機構 理事 日時:2024 年2 月16 日(金)19:00~21:00 場所:日本記者クラブ9階 会見場 (東京都千代田区内幸町2-2-1)    ハイブリッド開催です。会員全員にzoom のURL を配布いたします。 日本の輸出総額の約4 分の1 にあたる素材関連の根幹技術を担うとされる物質・材料 研究機構(NIMS)。なかでも、量子コンピュータ時代に向けて「ノーベル賞級」と世界 から注目される、六方晶窒化ホウ素(h-BN)の高純度単結晶の合成を成功させた谷口尚 理事に、研究についてやさしく紹介いただき、素材や材料の開発が、社会をどのように 変革していくのかを理解する一助としたいと思います。 宝石で有名なダイヤモンドは、地下100 キロメートルの高圧環境で生成されたと推定 されます。しかし高純度のh-BN の単結晶を得るためには、高圧・高温環境を実験室に つくるだけでなく、独自の高反応性溶媒などの工夫を重ねることが必要でした。 谷口先生らの研究は世界から注目を集め、クラリベイト社の「引用栄誉賞」など多くの 賞を受賞しています。ミクロの研究が世界を変える、材料科学の妙味を感じるひととき です。 谷口 尚(たにぐち たかし)さん略歴 1982 年東京農工大学工学部工業化学科卒業。1987 年東京工業大学大学院総合理工学研 究科修了。工学博士。1987 年東京工業大学工学部無機材料工学科助手。1989 年科学技 術庁無機材質研究研究員。2001 年独立行政法人物質・材料研究機構に改組、超高圧グル ープリーダー。2018 年国立研究開発法人物質・材料研究機構フェロー。2023 年同機構 理事。 JASTJ 担当理事・瀧澤美奈子/企画委員長・倉澤治雄 ※会員の皆さまには開催の前日までにzoom のURL を送らせていただきます。  事前のお申し込みは不要です。なおURL は会員以外には転送しないようお願いいたします。  会場参加をご希望の方は当日、会場までおいでください。 ※会員以外の方は下記サイトからお申込み下さい。申込締切:2月9日(金) 申し込みURL https://conference-park.jp/reg/17
  • 2024年新春月例会のご案内「快挙!科博のクラウドファンディングと地球の宝を守る大切さ」 2023年12月25日
    快挙!科博のクラウドファンディングと地球の宝を守る大切さ 講講師: 篠田 謙一先生 (しのだ けんいち)さん (国立科学博物館館長) 日時: 2024 年1 月15 日(月) 18:30~20:30 場所: 日本プレスセンタービル9階 小会議室 (東京都千代田区内幸町2-2-1)     Zoom 参加も可能なハイブリッド開催です。 「地球の宝を守れ」をテーマに国立科学博物館がクラウドファンディングを行ったと ころ、わずか9 時間で目標の1 億円を達成、11 月5 日の締め切りまでに9 億円を超え る募金を集めることに成功しました。 クラウドファンディングを実施する決断を下したのは、コロナによる入館者の減少と ウクライナでの戦争の結果、燃料費などが高騰したためです。成功した要因のひとつは 返礼品が充実していたことです。篠田館長にはクラウドファンディングに至るプロセス と成功要因、さらには科博の未来像について語っていただきます。 また篠田館長は遺伝子の分析を通じて人類の起源を探る分子人類学の第一人者です。 「地球の宝」である標本を守ることが人類の起源を解き明かすうえで、どのような重要 性を持っているのか、お話しいただきます。 篠田 謙一(しのだ けんいち)さん略歴: 1979 年京都大学理学部卒業。医学博士。産業医科大学助手。 1996 年佐賀医科大学助教授。2003 年国立科学博物館人類第一研究室長。 2014 年人類研究部長。2016 年日本人類学会会長。2021 年国立科学博物館館長 「江戸の骨は語る 蘇った宣教師シドッチのDNA」(岩波書店)「人類の起源」(中公新 書)など著書多数。 JASTJ 担当理事 倉澤治雄 ※会員の皆さまには開催の前日までにzoom のURL を送らせていただきます。  事前のお申し込みは不要です。なおURL は会員以外には転送しないようお願いいたします。  会場参加をご希望の方は当日、会場までおいでください。 ※会員以外の方は下記サイトからお申込み下さい。申込締切:1月8日(月) 申し込みURL https://conference-park.jp/reg/17 ★次回月例会のご案内 1 月24 日(水) 19:00~21:00 ...
  • 2024年1月(1月24日)例会のお知らせ「核融合発電の時代はいつ到来するか? 〜阪大発スタートアップ創業者に聞く」 2023年12月22日
    核融合発電の時代はいつ到来するか? 〜阪大発スタートアップ創業者に聞く 講師:松尾 一輝(まつお かずき)さん(EX-Fusion 代表取締役) 日時:2024 年1月24 日(水) 19:00~21:00 場所:日本プレスセンタービル9 階会見場 (東京都千代田区内幸町2-2-1)     Zoom 参加も可能なハイブリッド開催です。 核融合への注目が高まっています。欧米で核融合スタートアップ企業が次々と誕生し 投資家から大きな資金を集めています。日本政府も核融合研究の加速に動いています。 気候変動抑制のためカーボンニュートラル実現が急務になっていることが背景にあり ます。ただフランスで建設が進む国際熱核融合実験炉(ITER)の建設が遅れる見込みで あるなど、核融合発電の商用化には大きな不確実性があります。 EX-Fusion(エクスフュージョン)は大阪大学発のスタートアップです。大出力レー ザーで核融合エネルギーを得る「レーザー核融合」の実用化を目指しています。松尾さ んの経営戦略は核融合発電を将来目標としながらも、その道のりでレーザー技術の応用 による事業展開を狙う点がユニークです。2023 年10 月にスペースデブリへの対処で豪 州企業と提携したのはその一例です。松尾さんは欧米の関連学会などに参加しており、 核融合をめぐる世界の最新動向についてもお話が聞けると思います。 松尾 一輝(まつお かずき)さん略歴: 2020 年大阪大学大学院理学研究科修了、物理学博士号取得。在学中に同大レーザー科 学研究所の藤岡慎介教授の指導の下、高速点火方式の核融合プラズマ加熱の研究に取り 組み、レーザー核融合の実現に貢献した。カリフォルニア大学サンディエゴ校の博士研 究員(ポスドク)を経て、帰国後2021 年にEX-Fusion を設立。 JASTJ 担当理事・滝順一/企画委員長・倉澤治雄 ※会員の皆さまには開催の前日までにzoom のURL を送らせていただきます。  会場参加、オンライン参加ともに事前のお申し込みは不要です。会場参加の方はそのままお越しください。  なおURL は会員以外には転送しないようお願いいたします。 ※会員以外の方は下記サイトからお申込み下さい。申込締切:1月17日(水) 申し込みURL https://conference-park.jp/reg/17 ★例会報告の原稿執筆者を募集 例会報告の原稿を会員各位にお願いしています。是非執筆ください。原稿は1,300字前 後で締め切りは2月20日。ご協力いただいた方には図書券3,000円をお贈りします。執筆希望者は事務局までご連絡ください。  
  • 2023年12月(12月20日)例会のお知らせ「研究開発費配分の最適化を考える ~ノーベル賞の種の蒔き方~」 2023年11月25日
    研究開発費配分の最適化を考える ~ノーベル賞の種の蒔き方~ 講師:大庭 良介 (おおにわ りょうすけ) さん (筑波大学医学医療系准教授) 日時:2023年12月20日(水)18:00〜20:00   *いつもよりスタートが早いので気を付けてください 場所:日本プレスセンター9 階 会見場    ハイブリッド開催です。会員にZOOM のURL を配布いたします。 世界の研究開発費の動向を見ると、米国、中国をはじめ、OECD 諸国が研究開発費を増 やしている中、日本はこの20年間、ほぼ横ばいの状況が続いています。とくに国立大 学の基盤的経費である「運営費交付金」が減り続け、科学研究費をはじめとする「競争 的資金」にシフトしています。このため特定の大学や領域に資金が集中しているほか、「競争的資金」獲得のための膨大な事務作業が研究者を悩ませています。 大庭先生は過去の論文データを網羅的に分析し、少額の研究費を多数の研究者に配分した方が、高額の資金を少数の研究者に配分するより、はるかに投資効率が高く、ノー ベル賞獲得に寄与していることをデータで示しました。 政府は「10 兆円ファンド」を創設して、少数の特定大学に資金を投ずる計画ですが、 研究資金が伸び悩む中、配分を最適化するにはどうしたらよいか、皆さんとともに考え ていきたいと思います。 大庭良介先生略歴 1977年 東京都出身 2000年 京都大学総合人間学部卒業 2006年 京都大学大学院生命科学研究科博士後期課程単位取得退学 2007年 学位取得(生命科学) 2014年 筑波大学医学医療系准教授 大庭先生は居合道六段、空手道四段、剣道二段の武道家でもあり、2021 年に「『型』の 再考 科学から総合学へ」という大変興味深い本を出版されています。 企画委員長・倉澤治雄 ※会員の皆さまには開催の前日までにzoom のURL を送らせていただきます。  会場参加、オンライン参加ともに事前のお申し込みは不要です。会場参加の方はそのままお越しください。  なおURL は会員以外には転送しないようお願いいたします。 ※会員以外の方は下記サイトからお申込み下さい。申込締切:12月13日(水) 申し込みURL https://conference-park.jp/reg/17 ★例会報告の原稿執筆者を募集 例会報告の原稿を会員各位にお願いしています。是非執筆ください。原稿は1,300字前 後で締め切りは1月20日(土)。ご協力いただいた方には図書券3,000円をお贈りします。執筆希望者は事務局までご連絡ください。 ★今後の月例会予定をお知らせします 2024 年1 月24 日(火) 松尾 一輝さん(EX-Fusion 代表取締役) 「核融合発電の時代はいつ到来するか?〜阪大発スタートアップ創業者に聞く」