9月5日(木)に日比谷図書文化館4階で第22期科学ジャーナリスト塾の開講式が催されました。
冒頭で挨拶した室山哲也会長は、昨今の生成AIの急速な進化に触れ、「この塾で人間がやり取りする中でしか学べないことは何なのか?それを掴んでほしい」と投げかけました。
続いて、投げかけへの応答のように、高橋真理子塾長は、塾の精神である「科学ジャーナリズム」について説明したうえで、「塾では『伝える』『訴える』スキルを学ぶ」という具体的な目標を示しました。
開講式には、全塾生21名のうち、オンライン参加の3名を含めて18名が参加し、自己紹介では各々のバックグラウンドや塾での抱負、生成AIへの関心などを熱く語りました。
塾の講師陣の自己紹介の中でも生成AIへの言及が多かったのが印象的でした。講師陣は、講義を行う講師、宿題の添削指導を行うアドバイザー、塾生の最終作品の相談相手を務めるメンターなど、経験豊富なジャーナリストから成ります。
今年度も講義はオンラインが中心で、第2回以降、録画講義をオンデマンドで視聴してからのライブZOOM講義となります。開講式での顔合わせを経た多彩な塾生のみなさんが、オンラインでも、講師陣とのやり取りや塾生同士の交流を通じて、「人間がやり取りすることでしか学べない何か」を掴むことを期待しています。また、貴重なリアルの機会となる取材実習では、現地での生の体験を共有できるのが楽しみです。
文・スタッフ井内千穂 写真・スタッフ都丸亜希子