第14期科学ジャーナリスト塾が始まりました

 10月21日に第14期科学ジャーナリスト塾が始まりました。塾生にはジャーナリストやライター、学生、公務員、会社員など、多彩なメンバー19人が集まりました。それぞれ科学をいかに伝えるかについて課題を持ち、解決するために参加を決めたといいます。 
 冒頭、佐藤年緒塾長があいさつし、この塾は14年前に科学技術の伝え方を所属組織や職種を超えて学び合うための場として 立ち上げた経緯を説明。続いて、塾生の自己紹介では、幅広い科学の世界でも各々が所属する分野や仕事をする上での視点から、または消費者の立場からの考え方や抱負などが語られました。
 塾生の中には、「自分は飽きっぽいかもしれない」とか「自ら学ぼうという意識より友人から『入れ』と言われて入った」といった発言もあって、場を和ませました。皆の自己紹介を聞いていると、 個々の人が「科学コミュニケーション」をテーマに、この場でつながる様子が、故Steve Jobsの言葉として知られる”Connecting the dots”のようでした。 
 司会の藤田貢崇事務局長をはじめ、運営スタッフ、文章アドバイザー、サポーターも次々にあいさつ。12、13期の塾生だった私の経験からは、初対面の人の顔と名前が一致するのは、塾の終了間近になる心配もある。であれば小出重幸会長が言われたように、塾の放課後の集いに参加するのも塾を楽しむ方法と言えるかもしれません。
  次の開講日は11月4日。『日航機事故の謎は解けたか』を出版し、塾生にも配布くださった北村行孝さんが話題提供をされます。(塾サポーター・柏野裕美)


テーブルを囲んで始まった第14期の科学ジャーナリスト塾

科学ジャーナリスト塾のページはこちら。

第14期科学ジャーナリスト塾の開講のお知らせ

=10月21日(水)開講、塾生20人を募集します=
→塾生の募集は終了しました。ご応募ありがとうございました。

 2015年も10月から半年間、科学ジャーナリスト塾を開催します。ここで学ぶ人が、科学ジャーナリズムの精神と方法を学び、自らが記事を書いたり表現したりすることに、日本科学技ジャーナリスト会議(JASTJ)の会員が応援、指導する塾です。科学や技術に関してのテーマについて過去や現在、どう伝えているか、その体験や考え方、方法を伝える塾です。塾生自身も発信する訓練の機会を用意します。「体験を未来に生かす」テーマの下に意欲のある塾生の参加をお待ちしています。

■塾の内容

新聞社やテレビ局などで活躍した経験豊富な人たちが「話題提供」する現代的なテーマについて塾生とともに論議し考えるほか、書き方や取材の仕方などの「実践方法」を織り交ぜながら、計10回にわたって塾を展開します。自ら書く機会も設け、それに対するコメントなど指導を受けられるほか、JASTJの月例会での講演のレポート書きに挑戦もできます。 主な内容は以下の通りです。(20151002現在)

  • 第1回 10月21日(水)午後7時~9時 塾の開講 ガイダンス「塾で学んだこと、学ぶこと―体験を未来に」 小出重幸JASTJ会長 佐藤年緒ら塾関係者・サポーター、塾OB/OG
  • 第2回 11月4日(水)歴史を記録する―科学ジャーナリストのもう一つの役割 北村行孝(東京農業大学教授、読売新聞社会部・科学部OB)
  • 第3回 11月18日(水)記事/報告文の書き方  高橋真理子(朝日新聞編集委員)
  • 第4回 12月2日(水)南極観測隊に同行取材して学んだこと ―「国家とは何か」「科学の国際協力とは何か」― 柴田鉄治(元朝日新聞科学部長・社会部長)
  • 第5回 12月16日(水)聴きだす力、伝える心 ―塾生を取材する、塾生が発信するために― 室山哲也(NHK解説委員)
  • 第6回 1月13日(水)塾生の「投書欄」記事を読んで 武部俊一(元朝日新聞論説委員)らアドバーザー
  • 第7回 1月27日(水)アポロの月着陸を米国に取材して学んだこと ―「地球環境問題の大切さ」と「品質管理技術の大切さ」― 柴田鉄治(元朝日新聞科学部長・社会部長
  • 第8回 2月10日(水)地球温暖化問題をどう伝えるか 横山裕道(淑徳大学客員教授、元毎日新聞論説委員)
  • 第9回 2月24日(水)現場でしか見えない原発被災―福島で伝えること 上田俊英(朝日新聞編集委員)
  • 第10回 3月9日(水)未来に向けて―まとめ  塾生の文を見て伝えたいこと(漆原次郎JASTJ Web編集長。高木靱生JASTJNews編集長)、未来世代に送るメッセージ(小出重幸会長、林勝彦理事)、アドバイザー、サポーター、塾生OB・OGより(柏野裕美、都丸亜希子など)

■期間

原則第1,3の水曜日午後7時~9時。計10回

10月21日、11月4日、18日、12月2日、16日、1月13日、27日、2月10日、24日、3月9日

■場所

プレスセンタービル8階特別会議室(千代田区内幸町2-2-1)

■塾受講料

通期1万6000円(10月末日締め切り)

■話題提供者(講師)

室山哲也(NHK解説委員)、北村行孝(東京農業大学教授、読売新聞社会部・科学部OB)、柴田鉄治(元朝日新聞科学部長・社会部長)、高橋真理子(朝日新聞編集委員)、上田俊英(朝日新聞編集委員)、横山裕道(淑徳大学客員教授、元毎日新聞論説委員)、小出重幸(JASTJ会長、元読売新聞科学部長)、佐藤年緒(「Science Window」編集長、元時事通信編集委員)、林勝彦(元NHKプロデューサー)

■文章アドバイザー

小出重幸、武部俊一(元朝日新聞論説委員)、瀧澤美奈子(サイエンスライター)、漆原次郎(JASTJ Web編集長)、高木靱生(JASTJ NEWS 編集長)、高橋真理子、浅羽雅晴(元読売新聞編集委員)

■申し込み方法

希望者は、氏名、所属(または職業)、住所、連絡方法、メール、電話番号のほか、参加動機(400字程度)を書いて塾事務局宛て(juku-office@jastj.jp)にお送りください。10月20日(火)まで。塾生の人数が定員(20人)で締め切ります。

■申し込み・問い合わせ先

塾事務局(juku-office@jastj.jp):
塾長・佐藤年緒、副塾長・西野博喜、JASTJ事務局長・藤田貢崇