塾サポーター 都丸亜希子
塾生のつくった企画書を2回、練り直してきました。年明けは、いよいよ作品の総仕上げです。それぞれが温めてきた企画を、文章またはプレゼンテーション向けに仕立て、1月11日と2月8日の2回に分けての発表会。講師陣による指導だけでなく、塾生同士によるディスカッションによって切磋琢磨し、推敲に、推敲を重ねました。
●第1回目は炎の文章教室
1月11日は、「文章指導」の高橋真理子さんと内城喜貴さんに加えて、サイエンスライターでJASTJウェブ編集長の漆原次郎さんを迎え、文章チームを中心とした作品発表会が行われました。
前半は、一つ一つの作品について議論し、後半はグループディスカッションで、より密に、作品の問題点の洗い出しを行いました。
まずは、「炎の文章教室」という講義タイトルのもと「文章の書き方、構成の仕方」のおさらい。ここで磨く技術は「伝えるための文章であって、書くための文章ではありません」(高橋さん)。ポイントは「何を伝えるのか、どうやって伝えるか、どうやって読んでもらうのか」。この第一歩として、お互いの作品の「トピックセンテンス」探しからはじまりました。
多くの塾生で共通していたのは「伝えたいことと、伝わることが違っている」こと。「何を伝えたいのですか」と手厳しい指摘もしばしば。前半は、高橋さんの文章で使える奥義を詰め込んだ「渾身のパワポ」で締めました。
作品の形式は、論説、書評、ルポルタージュなどさまざま。全員、次回までに作品の練り直しです。「これだけボコボコに言われても大丈夫ね?」という室山塾長の一言が心に響いた2時間でした。
●第2回目は一点突破、全面展開のプレゼンテーション
2月8日は、練り直した作品で挑みました。まずは、プレゼンチーム、つづけて、残りの時間が文章チームの発表です。
まずは、「一点突破、全面展開」が口癖の室山塾長による「プレゼンテーションの仕方」のおさらいから。「文字でやるのか、絵でやるのか、根底は一緒ですね」から始まり、「伝わらなければ意味がない。高度の作品作りはそのあと」で締め、発表会に入りました。
映像作品では、手ぶれに対する指摘から、取材対象が定まらないままに撮影をした映像を、編集の段階で辻褄を合わせていくという、新人ディレクターのやりがちな事例が話題にのぼりました。また、パワーポイントの作品は、淡々とした語り口調で発表。「素晴らしい」といった形容詞を使わず、観るものを引き込む手法についての話題に発展する場面もありました。
文章作品についても、大幅改稿の作品が多く、「前回は、何が言いたかったのかわからなかった」「前進している」「良くなった」などの声も。家族に読んでもらって、きつい批判にさらされ、やっと「許可」がでたものを提出した、という塾生もいたようです。
これから、さらなる改稿をするのか否かは塾生自身の判断に任されています。修了作品はホームページにアップロードの予定。お楽しみに。
(2018年2月10日掲載)