食品添加物は、「悪」か?
—「無添加」表示をめぐる消費者行政の混乱を考える—
講師: 唐木英明さん
(食の安全・安心財団理事長、東京大学名誉教授)
日時: 2021 年 10 月 15 日(金) 午後 6:30〜8:30
場所: オンラインで実施します(Zoom)
事前登録制、事前にZoom のURL をお知らせします。
1960 年代、発がん性甘味料などの危険性が指摘され、「食品添加物」の信 頼は大きく損なわれました。食品安全委員会の安全性評価などにより、現 在のリスクは低減されていますが、消費者庁の意識調査では半数の人が今 も「無添加」表示を商品選択の参考にしています。
消費者庁は今年3 月、「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン検 討会」を立ち上げました。これまでに消費者や事業者らへのヒアリングを 終え、無添加表示に関するガイドライン策定に向けた議論が始まりつつあ ります。「消費者の誤認を招く無添加表示はやめるべきだ」という消費者団 体の意見に対し、業種によっては商品の販売戦略に合わないとして、無添 加表示を残すべきだとの主張も根強く、議論が沸騰しています。
食品のリスクと消費者へのコミュニケーション問題に長年取り組んでこ られた唐木英明さんに、表示問題の現状をお話しいただき、食品と添加物、 リスクの問題を身近に考えたいと思います。この問題をフォローしている JASTJ 会員らも多く、色々な視点からの討論が期待できそうです。是非ご 参加ください。
唐木英明(からき・ひであき)さん 略歴: 東京大学名誉教授、公益財団法人「食の安全・安心財団」理事長 1964 年 東京大学農学部獣医学科卒。 農学博士、獣医師。テキサス大学ダラス医学 研究所研究員などを経て、東京大学農学部教授、東京大学アイソトープ総 合センターセンター長などを務めた。2008〜11 年日本学術会議副会長。11 〜13 年倉敷芸術科学大学学長。著書に「不安の構造―リスクを管理する方 法」、「牛肉安全宣言―BSE 問題は終わった」など。JASTJ 会員。
JASTJ 担当理事・小出重幸 企画委員長・内城喜貴
※参加ご希望の方は下記URL に10 月8 日(金)までにお申し込みくださ い。会員以外の方もJASTJ の活動へのご賛同、ご支援として寄付をいただ く形で参加いただけます。(勤務先など、ご所属をご明記いただきます)。 学生は500 円、社会人は1,000 円です。振り込み口座は申し込まれた非会 員の方にメールでお知らせします。
申し込みURL:https://bit.ly/jastj-202109-m
参加方法は申し込みフォームに入力されたメールアドレス宛に送ります。
★例会報告の原稿執筆者を募集
例会報告の原稿を会員各位にお願いしています。是非執筆ください。原稿 は1,300 字前後で締め切りは11 月20 日。12 月に発行予定の会報101 号 に掲載します。ご協力いただいた方には図書券3,000 円をお贈りします。 執筆希望者は事務局までご連絡ください。