2025年6月例会のご案内「iPS 細胞から“卵子や精子をつくる”」

iPS 細胞から“卵子や精子をつくる”

講師: 斎藤通紀(さいとう みちのり)京都大学 高等研究院教授
日時: 2025 年6月20日(金) 午後6:30〜8:30
場所: 日本プレスセンタービル 9 階 大会議室(東京都千代田区内幸町 2-2-1)
   ハイブリッド開催です。会員全員にzoom のURL を配布いたします。

昨年、京都大学の斎藤通紀教授らが、ヒトの iPS細胞から卵子や精子のもとになる細胞を大量につくる技術の開発に成功したことが報じられ、世界の大きな関心を集めました。卵子や精子のもとになる細胞を大量に作製できるようになると、生殖細胞の分化がうまくいかない不妊の原因を解明する研究が加速し、遺伝子の働きなどを解明する実験を進めやすくなるとして期待が高まっています。また、技術的な課題は多いとされていますが、将来的にヒトの卵子や精子を作る研究につながるともみられています。卵子や精子を作れるようになれば、それらを受精させる基礎研究も実施できる見込みです(註:政府の生命倫理専門調査会は 2024 年1月に、この「受精させる基礎研究」を容認する方針を決めました)。医療や創薬など様々な分野で iPS細胞の実用化にむけた研究が加速する中、ヒトの生殖細胞まで作れる可能性を浮き彫りにしたこの研究は人類にとってどのような意味をもつのでしょうか。研究を率いる京都大学の斎藤通紀教授にお話を伺います。

斎藤 通紀先生 プロフィール

1995 年 京都大学 医学部 卒業
1999 年 京都大学 大学院医学研究科 博士課程修了
1999-2003 年 Wellcome Trust/ Cancer Research UK Gurdon Institute for Developmental Biology and Cancer 研究員
2003-2009 年 独立行政法人理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター チームリーダー
2009-2018 年 京都大学 大学院医学研究科 教授
2011-2018 年 国立研究開発法人科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業 ERATO 研究総括
2013-2018 年 京都大学 物質―細胞統合システム拠点 連携主任研究者
2018 年- 京都大学 iPS 細胞研究所 連携主任研究者
2018 年- 京都大学 高等研究院 教授 京都大学 高等研究院 ヒト生物学高等研究拠点 拠点長

JASTJ 担当理事 宮野きぬ

※会員の皆さまには開催の前日までにzoom のURL を送らせていただきます。
 事前のお申し込みは不要です。なおURL は会員以外には転送しないようお願いいたします。
 会場参加をご希望の方は当日、会場までおいでください。

※会員以外で参加希望の方は下記よりお申し込みください。申込締切6月13日(金)
申し込みURL https://conference-park.jp/reg/17

※会員と塾開催期間中の塾生は無料です。学生は500円、その他の方には参加費1,000円をいただきます。

★例会報告の原稿執筆者を募集
原稿は1,300 字前後で締め切りは7月20日。ご協力いただいた方には図書券3,000円 をお贈りいたします。原稿執筆に不慣れな方も歓迎いたしますので、執筆希望者は事務局までご連絡ください。

★月例会での取材活動について月例会の内容を記事化する場合は、発言内容等に関し講師の方に改めて確認をとるようお願いします。質疑応答における質問者の方の発言についても同様です。

★JASTJ では政治的・社会的立場の如何にかかわらず、科学技術や科学政策、科学コミ ュニケーションの在り方などについて、深い視点から講演できる方をお招きしています。