2022年4月(4月19日)例会のお知らせ「ニワトリが世界の食料生産を救うか?!SDGs につなげる養鶏技術の今」

ニワトリが世界の食料生産を救うか?!SDGs につなげる養鶏技術の今

講師: 鏡味 裕(かがみ・ひろし)さん
   (信州大学農学部・動物発生遺伝学研究室教授)
日時: 2022 年 4月 19 日(火) 午後 7:00〜9:00
場所: オンラインで実施します(Zoom)
   参加希望者は事前に登録してください。当日までにWEB 会議ツールの Zoom を通して参加できるURL を送付します。

世界的な食料不足、気候変動・環境汚染、人口増加、感染症伝搬、紛争・武力侵攻など、人類 の生存を脅かす重い問題が絶えません。4 月月例会ではこれらの中から、持続可能な社会の構築 に欠かせない安定した食料生産・供給の問題について考えます。

今回講師にお招きする鏡味裕さんは動物幹細胞工学が専門で、幹細胞を操作して世界で初め て4 種類のニワトリの細胞が混ざったキメラを誕生させることに成功しました。この4 種類の細胞を 持つキメラを母親として交配したところ、その子供として3 種類のひよこが産まれました。この技術を 応用することにより、例えば、鳥インフルエンザが蔓延した時に食用の鶏・鶏卵不足による価格高 騰を抑えられることが期待されています。また、養鶏における育種改良の向上も見込めるそうです。

講演では、食料生産に関する新たな技術や食料生産産業の構造転換の必要性などについて お話しいただき、食料生産に関する様々な課題についても展望してもらいます。参加の皆さんとの 質疑も通じてSDGs(国連・持続可能な開発目標)の「目標2・飢餓をゼロに」の実現可能性などに ついても考えたいと思います。

鏡味 裕(かがみ・ひろし)さん略歴:
名古屋市内で、外科医の父、薬剤師の母の次男として生まれ、 酪農家を目指す。帯広畜産大学畜産学部卒業後、名古屋大学大学院農学研究科で畜産学を修 め、博士課程修了後にカナダ・ゲルフ大学で博士研究員として動物幹細胞を研究する。現在、信 州大学農学部 教授。ニワトリ幹細胞工学に関する研究教育に従事。日本農学進歩賞をはじめ、 学術賞受賞多数。国際学会等も多数主催。

JASTJ 担当理事・柏野裕美/企画委員長・内城喜貴

※参加ご希望の方は下記URL に4月12日(火)までにお申し込みくださ い。会員以外の方もJASTJ の活動へのご賛同、ご支援として寄付をいただ く形で参加いただけます。(勤務先など、ご所属をご明記いただきます)。 学生は500円、社会人は1,000円です。振り込み口座は申し込まれた非会 員の方にメールでお知らせします。

申し込みURL:https://bit.ly/jastj-202204m
参加方法は申し込みフォームに入力されたメールアドレス宛に送ります。

★例会報告の原稿執筆者を募集
例会報告の原稿を会員各位にお願いしています。是非執筆ください。原稿は1,300字前後で締め切りは2022年5月25日。2022年6月発行予定の会報103号に掲載します。ご協力いただいた方には図書券3,000円をお贈りいたします。 執筆希望者は事務局までご連絡ください。