「私たち生きものの中の私」という原点 ―コロナ禍、異常気象、戦争の中でー
講師: 中村桂子さん(JT 生命誌研究館名誉館長)
日時: 2022 年 6月 23 日(木) 午後 6:30〜8:30
場所: オンラインで実施します(Zoom)
参加希望者は事前に登録してください。当日までにWEB 会議ツールの Zoom を通して参加できるURL を送付します。
「人間は地球に暮らす多様な生きものの一つであり、自然の一部である」。 恐らくほとんどの日本人がこのように認識しているでしょう。ところで、科学 がこれを明確な事実として認識したのは、20世紀の半ばに、DNA が遺伝子の本 体であることを明らかにして以降です。従って、19世紀に生まれ、現代社会を 動かしている科学技術は、この事実を知らない状態で発展してきました。それ は、機械論的世界観の下で、進歩、拡大を求めるものです。
生活者としての人々は、最初に述べた生命論的世界観を持っているのに、な ぜこのようなことが起きているのか。そこには「科学的」という言葉の魔術が あるようです。
コロナ禍、異常気象、戦争の中で、私たちはどのような生き方を選ぶのか。 人類が次の世代、更には次の次の世代へと続き、誰もが幸せに暮らす社会づく りを考える時ではないでしょうか。科学に関わる者にこそ、それを真剣に考え る役割があると思います。(中村先生からのメッセージです)
中村桂子(なかむらけいこ)さん 略歴
1 9 3 6年生まれ、東京都出身。5 9年東京大学理学部化学科卒、6 4年同大学大学 院生物化学修了。国立予防衛生研究所研究員、三菱化成生命科学研究所人間 自然研究部長などを経て、8 9 年早稲田大学人間科学部教授。9 5 年東京大学先 端科学技術研究センター客員教授、9 6年大阪大学連携大学院教授。 1 9 9 3年、自身が構想した生命誌研究館を創設し副館長、2 0 0 2年J T 生命誌研究 館館長、2 0年同館名誉館長。著書は1 9 7 5年の「生命科学」(講談社刊)から 2 0 1 7年の「いのち愛づる生命誌( バイオヒストリー) 」3 8億年から学ぶ新し い知の探求」(藤原書店)まで多数。
JASTJ 会長・室山哲也/企画委員長・倉澤治雄
※参加ご希望の方は下記URL に6月16日(木)までにお申し込みくださ い。会員以外の方もJASTJ の活動へのご賛同、ご支援として寄付をいただ く形で参加いただけます。(勤務先など、ご所属をご明記いただきます)。 学生は500円、社会人は1,000円です。振り込み口座は申し込まれた非会 員の方にメールでお知らせします。
申し込みURL:https://bit.ly/jastj-202206m
参加方法は申し込みフォームに入力されたメールアドレス宛に送ります。
★例会報告の原稿執筆者を募集
例会報告の原稿を会員各位にお願いしています。是非執筆ください。原稿は1,300字前後で締め切りは2022年8月20日。9月に発行予定の会報に掲載します。ご協力いただいた方には図書券3,000円をお贈りいたします。 執筆希望者は事務局までご連絡ください。