2019年10月例会(10月8日)のお知らせ「年縞科学の新展開 ー福井年縞博物館の年縞サンプルがやってくるー」

「年縞科学の新展開 ー福井年縞博物館の年縞サンプルがやってくるー」

福井県若狭市・水月湖の底に幾星霜、静かに積もり続けた湖底の泥。その地層に刻印された「時」を告げるシマシマを、「年縞」と呼びます。これを垂直に45m掘り進んで、円筒の容器に採取したサンプルが、年縞サンプルです。驚くことに7万年分あることがわかり、一躍、世界の注目をあびました。こんな長期間の年縞が、これほど明瞭に示されたことがなかったからです。

 まず、放射性炭素の時代測定の新たな標準「INTCAL」として認定されただけでなく、泥に含まれる生物の死骸、排出物、花粉、火山灰、黄砂や金属を調べることで、地球環境、生態系、そして地球という衛星が浴びた宇宙線や、自転、軌道変化など、自然科学の様々な領域の研究を支える、貴重な資料となりました。さらに気象と人間のかかわりなど、人類の歴史も読み解くことができます。

 このため昨年9月、年縞サンプルを保管、展示し、また、「年縞学」の研究や学会開催の拠点として「福井県年縞博物館」がオープンしました。すでに国際シンポジウムも開催され、各国の研究者との共同研究も進んでいます。今回は、特別館長として、年縞の意義や研究成果を社会に伝えるコミュニケーション活動に取り組んでいる、山根一眞さんに講師としてお話しいただき。また、年縞サンプルもお持ちいただき、本物の「年縞」にも、触れていただきたいと思います。

講師:山根一眞(サイエンスライター、福井県年縞博物館特別館長)
日時:2019年10月08日(火)午後07:00〜09:00
場所:日本プレスセンタービル8階 特別会議室(東京都千代田区内幸町2-2-1)
担当:JASTJ企画委員長 室山哲也

参加希望の方は下記URL先に、10月1日(火)までにお申し込みください。会員以外の方の参加も可能です(勤務先など、ご所属をご明記いただきます)。
お申込みURL:http://bit.ly/jastj_201910m

※会員と塾開催期間中の塾生は無料。学生などは500円、その他の方には参加費1,000円をいただきます。

★例会報告の原稿執筆者を募集
原稿は1,300字前後で締め切りは11月末。12月に発行予定の会報93号に掲載します。ご協力いただいた方には図書券3,000円をお贈りいたします。原稿執筆に不慣れな方や塾生も歓迎いたしますので、執筆希望者は事務局までご連絡ください。

2019年9月例会(9月11日)のお知らせ「最新報告:中国の科学技術」

「最新報告:中国の科学技術」

中国の科学技術が爆発的に発展している。WIPOの国際特許出願数では、米国の標的になっているファーウェイが引き続きトップをしめ、AI関連の論文の4割、ナノテク関連の3割が中国発であり、重要分野30項目のうち、すでに中国がナンバーワンであるという調査もある。また、原子力発電、宇宙開発、電気自動車、ICTでも中国は抜きんでた出た存在となっており、今後の世界の政治、経済、科学技術の状況に重要な影響を与える存在といえる。

今回の月例会は、中国の科学技術状況を追跡し、現状にも詳しい、JASTJ会員の倉澤治雄さんに登壇いただき、日米経済対立に揺れる、中国科学技術の現状と未来について、最新の状況を踏まえ、報告いただく。

(1時間講演+1時間Q&A、ディスカッションの予定)

講師:倉澤治雄さん(ジャーナリスト/JASTJ会員)

略歴1952年千葉県生まれ。1977年東京大学教養学部基礎科学科卒業。1979年フランス国立ボルドー大学大学院博士号取得(物理化学専攻)。同年オルレアン大学研究員。1980年日本テレビ入社。社会部、経済部、外報部、北京支局長、経済部長、政治部長、メディア戦略局次長、報道局解説主幹などを担当。立教大学、上智大学、獨協大学などで非常勤講師。2012年、研究開発法人科学技術振興機構中国総合研究交流センター副センター長。2017年、フリーランスの科学ジャーナリストとして独立。

日時:2019911日(水) 午後630830
場所:日本プレスセンタービル8階 特別会議室(東京都千代田区内幸町2-2-1) 
担当: JASTJ企画委員長 室山哲也

参加希望の方は下記URL先に、94日(水)までにお申し込みください。会員以外の方の参加も可能です(勤務先など、ご所属をご明記いただきます)。
お申込みURLhttp://bit.ly/jastj_201909m

※会員と塾開催期間中の塾生は無料。学生などは500円、その他の方には参加費1,000円をいただきます。

★例会報告の原稿執筆者を募集
原稿は1,300字前後で締め切りは11月末。12月に発行予定の会報93号に掲載します。ご協力いただいた方には図書券3,000円をお贈りいたします。原稿執筆に不慣れな方や塾生も歓迎いたしますので、執筆希望者は事務局までご連絡ください。

2019年7月例会(7月10日)のお知らせ「ウェブジャーナリズムの可能性 〜激変を遂げるメディア業界〜」

「ウェブジャーナリズムの可能性 〜激変を遂げるメディア業界〜」

ウェブジャーナリズムが急速に成長している。1996年に生まれたYahoo!ニュースを皮切りに、SmartNews、LINEニュース、BuzzFeed、AbemaTVなど新しいネットメディアが次々と生まれ、メディア界全体に地殻変動をおこしている。一方で、新聞や出版などの紙媒体は購読者を減らし、いくつかの雑誌が廃刊に追い込まれるなど、オールドメディアは苦戦を強いられている。ウェブメディアは、今や旧来のテレビに匹敵するマスメディアとなり、社会に影響を与える存在になったと言える。

7月の月例会では、ウェブジャーナリズムの現状に詳しい亀松太郎さんにお越しいただき、ウェブジャーナリズムの可能性と課題、そしてメディア全体の未来についてお話を伺いたい。(1時間講演+1時間Q&A、ディスカッションの予定)

講師:朝日新聞のウェブメディア「DANRO」元編集長 亀松太郎さん

略歴静岡県生まれ。大学卒業後、朝日新聞記者になるが、3年で退社。その後、法律事務所リサーチャーやJ-CASTニュース記者などを経て、ニコニコ動画を運営するドワンゴに転職。ニコニコニュース編集長としてニュースサイトの運営や報道・言論番組の制作を統括した。その後、弁護士ドットコムニュースの編集長として、時事的な話題を法律的な切り口で紹介する新しいタイプのニュースコンテンツを制作した。続いて、Yahoo!ニュース特集の編集などに関わった後、「ひとりを楽しむ」をコンセプトにした朝日新聞のウェブメディア「DANRO」の創刊編集長を務めた。現在は関西大学総合情報学部の特任教授を務めながら、オンラインコミュニティ「あしたメディア研究会」を運営。複数のネットメディアの顧問を務める。

日時:2019年7月10日(水) 午後6:30〜8:30
場所:日本プレスセンタービル8階 特別会議室(東京都千代田区内幸町2-2-1) 
担当: JASTJ企画委員長 室山哲也・JASTJ理事 柏野裕美

※参加希望の方は下記URL先に、7月3日(水)までにお申し込みください。会員以外の方の参加も可能です(勤務先など、ご所属をご明記いただきます)。
http://bit.ly/jastj_201907

※会員と塾開催期間中の塾生は無料。学生などは500円、その他の方には参加費1,000円をいただきます。

★例会報告の原稿執筆者を募集
原稿は1,300字前後で締め切りは8月末。9月に発行予定の会報92号に掲載します。ご協力いただいた方には図書券3,000円をお贈りいたします。原稿執筆に不慣れな方や塾生も歓迎いたしますので、執筆希望者は事務局までご連絡ください。

2019年6月例会(6月21日)のお知らせ「SDGsは人類の未来を切りひらくか?」

SDGsは人類の未来を切りひらくか?

講師:慶應大教授 蟹江憲史さん 
日時:2019年6月21日(金) 午後6:30〜8:30 
場所:日本プレスセンタービル8階 特別会議室 (東京都千代田区内幸町2-2-1)
担当:JASTJ企画委員長 室山哲也 

2011年に国連が提唱したSDGs(持続可能な開発目標)が、世界各国から注目されている。人口爆発、気候変動、エネルギー問題、格差社会やテロの増加などで引き起こされている世界的危機は、「持続可能な国際社会」の実現なしには乗り越えられない。SDGsとは何か?どのようにすれば「持続可能な社会」は実現するのか?SDGsに深くかかわってきた蟹江憲史さんに、人類社会の未来を切り開くSDGsを取り巻く現状と、今後の課題について伺う。 

(1時間講演+1時間QA、ディスカッションの予定) 

慶應大教授 蟹江憲史さん 
略歴:慶應義塾大学SFC研究所xSDGラボ代表、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)シニアリサーチフェロー、東京大学国際高等研究所サステイナビリティ連携研究機構客員教授。北九州市立大学講師、助教授、東京工業大学大学院准教授を経て2015年より現職。日本政府SDGs推進本部円卓会議委員、内閣府自治体SDGs推進評価・調査検討会委員など各種委員を兼務。主な近著に「持続可能な開発目標とは何か:2030年へ向けた変革のアジェンダ」(ミネルヴァ書房, 2017, 編著), Governing through Goals: Sustainable Development Goals as Governance Innovation (MIT Press, 2017, 共編著), 「未来を変える目標 SDGsアイデアブック」(Think the Earth, 2018, 監修)などがある。博士(政策・メディア)。                   

※参加希望の方は下記URL先に、6月14日(金)までにお申し込みください。会員以外の方の参加も可能です(勤務先など、ご所属をご明記いただきます)。 
http://bit.ly/jastj_201906m 

※会員と塾開催期間中の塾生は無料。学生などは500円、その他の方には参加費1,000円をいただきます。 

★例会報告の原稿執筆者を募集 
原稿は1,300字前後で締め切りは8月末。9月に発行予定の会報92号に掲載します。ご協力いただいた方には図書券3,000円をお贈りいたします。
原稿執筆に不慣れな方や塾生も歓迎いたしますので、執筆希望者は事務局までご連絡ください。 

2019年4月例会(4月17日)のお知らせ「人間拡張工学がもたらすもの」

人間拡張工学がもたらすもの

講師:稲見昌彦(いなみ・まさひこ)さん(東京大学先端科学技術研究センター身体情報学分野教授)
日時:2019年4月17日(水)午後6:30〜8:30
場所:日本プレスセンタービル8階 特別会議室(東京都千代田区内幸町2-2-1)
   http://www.presscenter.co.jp/access.html

 テクノロジーの進歩で、人間の身体能力(見る、聞く、動く、触る‥)を補完したり、拡大する「人間拡張工学」が注目されている。手足を失った人がロボット義手で、新しい手足(脳からの信号で操作)を操ったり、健全な身体の人間が、身体能力をアップグレードして、今まで不可能だったスピードで移動、跳躍したり、物質の向こう側を見る視覚能力まで手にいれることができるようになった。「人間拡張学」とは何か?人間や社会に何をもたらすのか?「超人スポーツ競技」の提唱者でもある稲見教授にお話を伺う。

稲見昌彦さん
 1994年、東京工業大学生命理工学部生物工学科卒。1996年、同大学大学院生命理工学研究科修士課程修了。1999年、東京大学大学院工学研究科先端学際工学専攻博士課程修了。東京大学リサーチアソシエイト、同大学助手、JSTさきがけ研究者、電気通信大学知能機械工学科講師、同大学助教授、同大学教授、マサチューセッツ工科大学コンピューター科学・人工知能研究所客員科学者、JST ERATO五十嵐デザインインタフェースプロジェクトグループリーダー、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授、東京大学大学院情報理工学系研究科教授を経て2016年4月より現職。自在化技術、Augmented Human、エンタテインメント工学に興味を持つ。現在までに光学迷彩、触覚拡張装置、動体視力増強装置など、人の感覚・知覚に関わるデバイスを各種開発。米TIME誌Coolest Invention of the Year、文部科学大臣表彰若手科学者賞、情報処理学会長尾真記念特別賞などを受賞。超人スポーツを提唱。超人スポーツ協会発起人・共同代表。VRコンソーシアム理事。著書に『スーパーヒューマン誕生! 人間はSFを超える』(NHK出版新書)がある。

 参加希望の方は下記URL 先に、4月10日(水)までにお申し込みください。会員以外の方の参加も可能です(勤務先など、ご所属をご明記いただきます)。
http://bit.ly/jastj_201904m

※会員は無料。その他の方には参加費1,000 円をいただきます。

2019年3月例会(3月27日)のお知らせ「ICTは社会をどこまで変えるのか」

JASTJ25周年「未来をどう切り開くか」討論会(3回シリーズ)
第3回「ICTは社会をどこまで変えるのか」

 時代の節目となる2019年にあたり、JASTJは科学や技術にまつわる社会問題と報道を振り返り、今後の科学ジャーナリズムの在り方を考える3本シリーズを企画しました。第1回「地球温暖化とエネルギー」、第2回「バイオテクノロジーと生命倫理」に続き、第3回では「ICTは社会をどこまで変えるか」を取り上げます。

 インターネットの商用利用が始まって広く利用できるようになったのは1995年、JASTJ発足1年後のこと。それからわずか四半世紀、インターネットに代表される情報通信技術(ICT)は社会や産業、経済、国際政治、ジャーナリズムのあり方まで大きく変えてきました。AIはそうした変化をさらに加速するとみられています。ICTの急速な進展はこれから社会をどこまで変えるのか。半世紀にわたってICTの発展と社会・経済のあり方に取り組んできた西村吉雄さんにご講演いただき、そのあと自由闊達な議論をします。こぞってご参加ください。(1時間講演+1時間QA、ディスカッションの予定、コメント:高木靱生JASTJ理事)

講師:西村吉雄(にしむらよしお)さん(JASTJ会員、元 日経エレクトロニクス編集長)
日時:2019年3月27日(水) 午後6:30〜8:30
場所:日本プレスセンタービル8階 特別会議室(東京都千代田区内幸町2-2-1)
   http://www.presscenter.co.jp/access.html

西村吉雄さん略歴
 技術ジャーナリスト。1942年生まれ。1971年に東京工業大学大学院博士課程修了、工学博士。東京工業大学大学院に在学中の1967~1968年に仏モンペリエ大学に留学、マイクロ波半導体デバイスや半導体レーザーの研究に従事。1971年に日経マグロウヒル社(現在の日経BP社)入社。1979~1990年『日経エレクトロニクス』編集長。その後、同社で発行人、調査・開発局長、編集委員などを務めたほか、東京大学大学院工学系研究科教授、大阪大学フロンティア研究機構特任教授、東京工業大学監事、早稲田大学政治学研究科客員教授などを歴任。著書は『硅石器時代の技術と文明』(日本経済新聞社)、『半導体産業のゆくえ』(丸善)、『情報産業論』(放送大学教育振興会)、『産学連携』(日経BP社)、『電子立国は、なぜ凋落したか』(日経BP社)など。

※参加希望の方は下記URL先に、3月20日(水)までにお申し込みください。
 会員以外の方の参加も可能です(勤務先など、ご所属をご明記いただきます)。
 https://bit.ly/jastj_201903m
※会員は無料。その他の方には参加費1,000円をいただきます。

 

2019年2月例会(2月13日)のお知らせ

JASTJ25周年「未来をどう切り開くか」討論会(3回シリーズ)
第2回「生命の〝編集〟はどこまで許されるか」

 時代の節目となる2019年にあたり、JASTJは科学や技術にまつわる問題と報道を振り返り、今後の科学ジャーナリズムの在り方を考える3本シリーズを企画しました。第2回は「バイオテクノロジーと生命倫理」を取り上げます。

 昨年11月、中国の科学者がゲノム編集技術を用いて遺伝情報を改変した双子の出産を報告し世界を驚かせました。ヒトの遺伝情報の改変はどこまで許されるのでしょうか。決してしてはいけないことなのでしょうか。動物に対してはどうでしょう。急テンポで進化するバイオ技術は私たちの未来をどう変えて行くのでしょうか。

 講師は、生命倫理の問題に長く取り組んできた青野由利さんです。お話ののち、会員間で自由闊達な議論を行います。こぞってご参加ください。(1時間講演+1時間QA、ディスカッションの予定、コメント:滝順一JASTJ理事)

講師:青野由利(あおの ゆり)さん(JASTJ会員、毎日新聞論説室専門編集委員)
日時:2019年2月13日(水) 午後6:30〜8:30
場所:日本プレスセンタービル8階 特別会議室(東京都千代田区内幸町2-2-1)
   http://www.presscenter.co.jp/access.html

青野由利さん略歴
 毎日新聞社論説室専門編集委員。東京大学薬学部卒業、同大大学院総合文化研究科修士課程修了、医学、生命科学、天文学、火山、原子力などの科学分野を担当。1988-89年フルブライト客員研究員(MITナイト・サイエンス・ジャーナリズム・フェロー)、99-2000年ロイター・フェロー(オックスフォード大学)。著書に『ニュートリノって何?』『宇宙はこう考えられている』『生命科学の冒険』(以上ちくまプリマー新書)、2010年科学ジャーナリスト賞を受賞した『インフルエンザは征圧できるのか』(新潮社)、『ノーベル賞科学者のアタマの中──物質・生命・意識研究まで』(築地書館)、『遺伝子問題とはなにか──ヒトゲノム計画から人間を問い直す』(新曜社)など。

※参加希望の方は下記URL先に、2月6日(水)までにお申し込みください。
 会員以外の方の参加も可能です(勤務先など、ご所属をご明記いただきます)。
 https://bit.ly/jastj_201902m
※会員と塾開催期間中の塾生は無料。その他の方には参加費1,000円をいただきます。

*次回は3月の例会としてシリーズ第3回「デジタル化する社会」を予定しています。

2019年1月例会(1月24日)のお知らせ

JASTJ 25周年「未来をどう切り開くか」討論会(3回シリーズ)
第1回「脱原発で脱炭素できるのか」

時代の節目となる2019年にあたり、JASTJでは、科学や技術にまつわる社会問題を総括し、今後の科学ジャーナリズムの在り方を考える3本シリーズを企画します。第1回は、脱炭素社会の構築が世界の緊急課題となっていることから「地球温暖化とエネルギー」がテーマです。地球温暖化対策と脱原発は両立することが可能なのか? 講師は、この問題に長く取り組んできた横山裕道さん。お話ののち、会員間で自由闊達な議論を行います。こぞってご参加ください。
(1時間講演+1時間QA、ディスカッションの予定)

講師:横山裕道(よこやまひろみち)さん(JASTJ会員・元淑徳大学教授)
日時: 2019年1月24日(木)午後6:30〜8:30
場所:日本プレスセンタービル8階 特別会議室(東京都千代田区内幸町2-2-1)
    http://www.presscenter.co.jp/access.html

*今後のテーマ(予定)
第2回「デジタル化する社会」(2月)
第3回「生命科学と倫理」(3月)

横山裕道(よこやまひろみち)さん
1944年仙台市生まれ。東京大学理学部卒。同理学系大学院修士課程修了後の1969年毎日新聞社入社。東京・社会部を経て1984年科学部。同副部長、論説委員、科学環境部長兼論説委員などを歴任。2003年から淑徳大学国際コミュニケーション学部教授。2017年から2018年3月まで同大人文学部教授。現在、科学・環境ジャーナリスト、環境省「国内における毒ガス弾等に関する総合調査検討会」検討員、埼玉県和光市環境審議会会長。これまでに中央環境審議会特別委員・臨時委員、埼玉県環境審議会会長などを務めた。
著書『原発と地球温暖化 「原子力は不可欠」の幻想』(紫峰出版、2018年10月)、『気候の暴走 地球温暖化が招く過酷な未来』(花伝社、2016年)など
(コメント:柴田鉄治JASTJ理事)

参加希望の方は下記URL 先に、1月17日(木)までにお申し込みください。会員以外の方の参加も可能です(勤務先などのご所属や、連絡先のご記入をお願いします)。
https://bit.ly/jastj_201901m

※会員と塾開催期間中の塾生は無料。その他の方には参加費1,000 円をいただきます。

2018年11月例会(11月29日)のお知らせ

大人の発達障害の現状と課題

講師:加藤進昌(かとう・のぶまさ)さん(昭和大学発達障害医療研究所長)
日時: 2018 年11月29日(木)午後6:30〜8:30
場所:日本プレスセンタービル8階 特別会議室(東京都千代田区内幸町2-2-1)
    http://www.presscenter.co.jp/access.html

 大人の発達障害がクローズアップされています。発達障害には自閉症スペクトラム、注意欠陥多動性障害(AD/HD)、学習障害(LD)などがあり、対人関係やコミュニケーションが苦手なため、日常生活で困難をきたしてしまいます。とくに、大人の発達障害は、子供時代に見過ごされたまま成長し、職場などでトラブルを起こし、初めて気づくケースが多く、医学的、福祉的サポートを受けないまま放置されている現状もあり、大きな社会問題になっています。大人の発達障害の研究、診療に、長年取り組み、日本をリードし続けてきた加藤進昌さんに、注目されているオキシトシン(治療薬)の話題も盛り込みつつ、大人の発達障害の現状と課題をお話しいただきます。

加藤進昌(かとう・のぶまさ)さん
 1947年、愛知県生まれ。東京大学医学部卒業。帝京大学精神科、国立精神衛生研究所、カナダ・マニトバ大学生理学教室留学、国立精神・神経センター神経研究所室長、滋賀医科大学教授などを経て、東京大学大学院医学系研究科精神医学分野教授、東京大学医学部附属病院長、昭和大学医学部精神医学教室教授、昭和大学附属烏山病院院長を歴任。専門は精神医学、発達障害。
 2008年、昭和大学附属烏山病院に大人の発達障害専門外来を開設し、併せてアスペルガー症候群を対象としたデイケアを開始。2013年からは神経研究所附属晴和病院でもリワークプログラムと組み合わせた発達障害デイケアを開設した。2014年烏山病院内に開設された昭和大学発達障害医療研究所で、脳科学研究戦略推進プログラムおよび文部科学省共同利用・共同研究拠点として、発達障害の科学的理解と治療研究に取り組んでいる。

参加希望の方は下記URL 先に、11月22日(木)までにお申し込みください。会員以外の方の参加も可能です(勤務先などのご所属や、連絡先のご記入をお願いします)。
http://bit.ly/jastj_201811m

※会員と塾開催期間中の塾生は無料。その他の方には参加費1,000 円をいただきます。

2018年10月例会(10月10日)のお知らせ

顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseases=NTD)
―フィラリアの根絶を目指して―

講師:一盛和世さん(長崎大学客員教授、元WHOフィラリア症対策統括官)
日時: 2018 年10 月10 日(水曜日)午後6:30〜8:30
場所:日本プレスセンタービル8階 特別会議室(東京都千代田区内幸町2-2-1)
   http://www.presscenter.co.jp/access.html

 リンパ系フィラリア症は、熱帯・亜熱帯地域に広がる寄生虫病である。日本でも平安時代から蔓延し、西郷隆盛もかかったと言われる。集団検診と駆虫薬の普及で日本では1970年代になくなり、人々の記憶からも消えていった。だが、熱帯ではいまも猛威を振るう。「象皮症」という異名からもわかるように外見が大きく変わり、患者はしばしば差別の対象となる。命は奪わないものの人生の質を低下させる病気だ。これの根絶が目前に迫っている。日本のやり方を世界に広めてきたからだ。その最前線で奮闘してきた一盛和世さんに、フィラリア制圧をめぐる国際・国内状況を語ってもらう。

〈参考〉WEBRONZA記事「西郷隆盛がかかった寄生虫病フィラリアは根絶目前」
http://webronza.asahi.com/science/articles/2018022100001.html

一盛和世(いちもり・かずよ)さん
 玉川大学で昆虫を学び、東京大学医科学研究所で蚊の研究から熱帯病研究へ。ロンドン大学衛生熱帯医学校で博士号取得した後、日本の国際協力機構(JICA)の専門家としてガテマラ、ケニア、タンザニアで熱帯病対策に取り組む。1992年に世界保健機関(WHO)にフィラリア症の専門家として就職。サモアに約3年、バヌアツ6年、フィジー6年と太平洋地域をめぐり、2006年からはWHO本部でフィラリア症対策統括官を2013年の定年まで務めた。2014年から長崎大に移り、熱帯病研究と対策のライフワークを続ける。

※参加希望の方は下記URL先に、10月3日(金)までにお申し込みください。会員以外の方の参加も可能です(勤務先などのご所属や、連絡先のご記入をお願いします)。
https://goo.gl/edB6z3

※会員と塾開催期間中の塾生は無料。その他の方には参加費1,000 円をいただきます。

2018年9月例会(9月21日)のお知らせ

災害時、初動対応はどうするか~警戒・避難対策、救助活動~
 ―広島で連続した豪雨災害から考える―

講師:室田哲男氏(危機管理行政専門家、元広島市副市長)
日時:2018年9月21日(金曜日) 午後6:30〜8:30
場所: 東京理科大学 数学体験館「数学授業アーカイブス 兼 サロン」
   (東京都新宿区神楽坂1−3 東京理科大学 近代科学資料館 地下1階)
    http://www.tus.ac.jp/info/campus/kagurazaka.html

 西日本豪雨では、改めて豪雨による土石流や洪水の被害への対策のあり方が問われました。国、自治体がリスクをいかに予測、警戒し、住民に適切な避難の指示を出せるか。また救助はどのように行われるか。特に108人の死者を出した広島県では、4年前にも広島市で土砂災害(死者77人)があり、同市ではその教訓を基に避難勧告の発令基準などを見直していました。今回、その成果がどうあったか。

 当時、広島市の副市長として、その警戒・避難対策の改善に当たった室田氏をお招きし、近年、広島で発生した災害とその対応を振り返りながら、今後の防災の在り方を考える機会とします。私たち警戒・避難の情報を発信する役割を担うメディアとしても、講師との意見交換の時間を十分に取る勉強会を兼ねた月例会にしたいと考えます。

室田哲男(むろた・てつお)さん
 昭和59年、東工大大学院修了後、自治省入省。総務省地域政策課長、消防庁国民保護・防災部長などを歴任。東日本大震災をはじめとする大災害の応急対策に従事。平成26年広島豪雨災害では消防庁災害対策本部の参謀班長として、被害情報の収集、緊急消防援助隊のオペレーションなどを担った。その後、広島市副市長として警戒・避難システムの見直しを総括。オバマ米大統領来訪時の危機対応も携わった。現在、明治大学大学院ガバナンス研究科兼任講師。著書に「自治体の災害初動対応―近年の災害対応の教訓を活かす」など。

※参加希望の方は下記URL先に、9月18日(火曜日)までにお申し込みください。会員以外の方の参加も可能です(勤務先などのご所属や、連絡先のご記入をお願いします)。
https://goo.gl/28ZA1D

※会員と塾開催期間中の塾生は無料。その他の方には参加費1,000円をいただきます。

2018年7月例会のお知らせ

日本に調査報道NPO は根付くのか
―ワセダクロニクルの挑戦―

講師: 渡辺 周さん(ワセダクロニクル編集長)
日時: 2018 年7 月27 日(金曜日)午後6:30〜8:30
場所: 東京理科大学 数学体験館「数学授業アーカイブス 兼 サロン」
東京都新宿区神楽坂1−3 東京理科大学 近代科学資料館 地下1階

日本で初めての、大学を拠点にした調査報道NPO法人「ワセダクロニクル」は、既存のメディアが取り上げない、あるいは取り上げることができない重要問題を、足で稼いだ調査報道を通じて世に問う新しいネットメディアです。
2017 年2 月の発足以来すでに、製薬企業のカネで薬の良さを強調する記事が配信されていた実態を描いたシリーズ「買われた記事」や、旧優生保護法による人権侵害の実態を告発したシリーズ「強制不妊」等で成果をあげていますが、読者からの寄付金のみで運営する報道機関というビジネスモデルが、寄付文化が希薄とされる日本で根付くのか、その点についても大きな注目を集めています。スタートから激動の1年半について、編集長自身に語ってもらいます。

ゲスト:渡辺 周(わたなべ・まこと)さん
略 歴: 1974 年神奈川県生まれ。大阪府立生野高校、早稲田大学政治経済学部を卒業後、日本テレビに入社。2000 年から朝日新聞記者。特別報道部などで調査報道を担当。高野山真言宗の資金運用や製薬会社の医師への資金提供の実態などを報じたほか、原発事故後の長期連載「プロメテウスの罠」取材チームの主要メンバーとして、高レベル核廃棄物のテーマにした「地底をねらえ」などを執筆。2016 年3 月に退社後、ワセダクロニクル編集長。

担当 JASTJ 企画委員長 室山哲也

※参加希望の方は下記URL 先に、7 月20 日(金)までにお申し込みください。会員以外の方の参加も可能です(勤務先などのご所属や、連絡先のご記入をお願いします)。

https://goo.gl/28ZA1D

※会員と塾開催期間中の塾生は無料。その他の方には参加費1,000 円をいただきます。

2018年6月例会のご案内

==福島原発事故再検証委員会 活動報告==

日 時: 2018年6月27日(水)18:30〜20:30
場 所: プレスセンタービル8階 特別会議室
(東京都千代田区内幸町2-2-1)
講演者: 再検証委員会(代表 林勝彦)

※JASTJ・福島原発事故再検証委員会
(柴田鉄治、林勝彦、高木靱生、大江秀房、荒川文生、中道徹、倉又茂、伊藤隆太郎、西野博喜)

 2011年3月11日に起きた福島第一原発の過酷事故から7年。いまなお多くの人々が故郷に帰れず事故の傷跡が大きく残る中で、原発再稼働が着々と進んでいる。しかし過酷事故に至った原因の解明や責任の所在、新規制基準で安全は本当に担保されたのか、過酷事故時の避難計画は十分かなど、今なお多くの議論が残されている。

 そこで昨年4月、「日本はこのままで大丈夫か」という問題意識を持つ会員が集まって「福島原発事故再検証委員会」を立ち上げた。JASTJ会員有志は3.11直後に政府、国会、民間、東京電力の各事故調報告書を比較検証したが、その第二弾として各事故調の元委員長らが3.11後の政府の対応や日本の現状をどうみているか、インタビューをして再検証を試みた。政府、国会、民間の3事故調からは快諾を得られたが、東京電力には断られた。ようやくHP上に公開する各事故調のインタビュー映像(各20分程度に編集)と原稿がまとまったので、その作品を紹介する。あわせて参加した会員の感想などを報告する。

※参加希望の方は下記URL先に、6月19日(火)までにお申し込みください。会員以外の方の参加も可能です(勤務先などのご所属や、連絡先のご記入をお願いします)。

https://goo.gl/28ZA1D
※会員は無料。その他の方には参加費1,000円をいただきます。

2018年4月例会のご案内

「仮想通貨がもたらすもの」
~ 技術的・経済的到達点と課題 ~
参加申し込みを締め切りました。多数の申し込みありがとうございました。

日時:2018年4月12日(木)午後 6:30〜8:30
場所:日本プレスセンタービル8階 特別会議室
 (東京都千代田区内幸町2-2-1)
   http://www.presscenter.co.jp/access.html

 仮想通貨の代表格となったビットコインは、「公開鍵暗号方式による電子署名通信」「P2P型ネットワーク」「ブロックチェーンによる取引履歴の共有」「ハッシュ関数を利用した報酬制度(マイニング=採掘)」といったさまざまな技術が組み合わさり、なりすましによる詐欺や外部からの攻撃に対して極めて強固なシステムに進化した。その結果、信用が高まるにともない利用者が増加。流通総額は一時時価30兆円を突破し、決済手段としての役割も拡大している。

 こうした仮想通貨の関連技術を金融全般に応用する動きは「FinTech」と呼ばれ、国内外の銀行や証券会社、中央銀行が研究や応用に取り組んでいる。さらには登記簿や個人の医療記録、音楽や映像ソフトの流通など、金融以外のさまざまな分野でも応用が期待されている。

 一方で仮想通貨は、本年1月のコインチェックNEM流出事件、2014年のマウントゴックス破綻事件、最近の激しい価格の乱高下など、リスクもはらんでいる。

貨幣の発明は人類史上の大発明だったとも言われるが、インターネット空間で流通する仮想通貨の登場はどのような意味を持つものなのか。仮想通貨とは一体何か?今までの通貨とどこが違うのか?

そのメリットと課題を整理し、今後の可能性について、第一線の研究者に解説をしていただく。

※参加希望の方は下記 URL先に、4月5日(火)までにお申し込みください。会員以外の方 の参加も可能です(勤務先など、ご所属をご明記いただきます)。

岩村 充(いわむら・みつる)さん
早稲田大学大学院経営管理研究科教授
略歴
 1974 年東京大学経済学部卒業。日本銀行に入行し、主として金融制度全般の企画調整を担当。ニューヨーク駐在員、日本公社債研究所開発室長、金融研究所研究第2課長などを経て、98年から早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授。2016年から現職。国際会計基準委員会委員や政府の各種委員会の座長や委員を務めてきた。博士(早稲田大学)。 著書「中央銀行が終わる日: ビットコインと通貨の未来」(新潮選書)。

https://goo.gl/28ZA1D
※会員と塾開催期間中の塾生は無料。その他の方には参加費1,000 円をいただきます。

2018年3月例会のお知らせ

== ”原発裁判”を語る ==

日時:2018年3月22日(木)午後 6:30〜8:30
講師:河合弘之(弁護士、さくら共同法律事務所所長)
場所:東京理科大学 数学体験館「数学授業アーカイブス 兼 サロン」
 (東京都新宿区神楽坂1−3 東京理科大学 近代科学資料館 地下1階)
   http://www.tus.ac.jp/info/campus/kagurazaka.html

 福島第一原発過酷事故は、21世紀の科学事故として歴史に残る事象でした。それから7年、サイト内の環境は整備され、政府による避難指示は、一部を残し次々に解除されました。しかし、今も故郷に帰れない人はおよそ少なくとも5万人。帰還率は例外的に田村町の80%と高率の地区もありますが、高い所でも20~30%程で、飯舘村は10%弱、浪江町は3%%程と低い数字にとどまっています。そのような状況の中、飯舘村の半数の住民や、浪江町が住民の代理として損害賠償を求めたり、20ミリシーベルト撤回訴訟などで係争中の事案が30件、また、全国の原発について差し止め裁判も30件程あり、原発裁判が進行中です。3月の例会では、あまり知られていない原発裁判の現状について河合弁護士に全体の動向を俯瞰して、主な裁判で今何が争点になっているのか客観的に語ってもらいます。講話を60分、質疑応答を 60分とする予定です。

※参加希望の方は下記 URL先に、3月15日(木)までにお申し込みください。会員以外の方 の参加も可能です(勤務先など、ご所属をご明記いただきます)。

河合弘之(かわい・ひろゆき)さん 略歴
 1944年旧満州生まれ。1968年東京大学法学に卒業。1970年弁護士登録。さくら共同法律事務所所長。
 企業弁護士として、敏腕を振るう一方で、中国残留孤児の国籍取得、フィリピン残留日本人戸籍取得にも尽力。浜岡原発、大間原発の差止め訴訟の代表を務める。3・11以降、脱原発弁護団全国連絡会の共同代表として、各地の原発差止訴訟をリードしている。また、映画監督として「日本と原発」「日本と原発 4年後」「日本と再生」発表し、全国で上映会が開催されている。

https://goo.gl/28ZA1D
※会員と塾開催期間中の塾生は無料。その他の方には参加費1,000 円をいただきます。

2018年2月例会のお知らせ

== 獣医学問題の本質 ==

日時:2018年2月27日(火)午後 6:30〜8:30
講師:林良博(国立科学博物館長、獣医師)
場所:日本プレスセンター8階 会議室 (東京都千代田区内幸町2-2-1)
   http://www.presscenter.co.jp/access.html
経歴:1946年広島県生まれ。東京大学農学部卒、解剖学者。ハーバード大学客員研究員、コーネル大学客員助教授などを経て、東京大学教授、同総合研究博物館長、同副学長などを歴任、2013年から国立科学博物館長。国際捕鯨委員会(IWC)技術委員会委員、世界保健機構(WHO)アドバイザー、世界獣医解剖学会副会長。著書に『ふるさと資源の再発見』『ヒトと動物』『検証アニマルセラピー』など。

「総理のご意向」問題から発展した加計学園問題は、日本の獣医学をめぐる論争に火をつけ、結果として、その現状と課題を浮き彫りにしました。行政の経過を明示することは政府の責任ですが、一方で、獣医師は本当に不足しているのか、そもそも「動物のお医者さん」以外の獣医学専門家は、いったいどこに、どのくらいいるのか、そうした現場を避けようとする獣医師が多いのはなぜか……そんな基本的な問いに応える報道に、なかなか行き当たりません。ワイ ドショー化した日本の新聞・テレビ報道が伝えてくれない“獣医学専門家”問題の本質を語ってほしいとのお願いに、林良博・国立科学博物館長が応じてくださいました。

 林さんご自身が獣医学専攻であり、その広い視点から、自然科学教育問題以外にも、人類史の科学的検証、国際捕鯨委員会(IWC)をめぐる対立、野生生物管理問題、ペットとの付き合い方まで、多様な領域で、思慮に富んだ方向性と価値観を示されています。

 政治的にも関心の高いテーマだけに、今回は月例会映像の公開はとりやめ、より多くの背景説明を聴かせていただき、率直な質疑・意見交換の機会にしたいと思います。

※参加希望の方は下記 URL先に、2月20日(火)までにお申し込みください。会員以外の方 の参加も可能です(勤務先など、ご所属をご明記いただきます)。
https://goo.gl/28ZA1D
※会員と塾開催期間中の塾生は無料。その他の方には参加費1,000 円をいただきます。

2018年1月新年会と世界会議報告会のお知らせ

JASTJでは、来年2018年の最初の行事として1月15日(月)に、会員が一年の活動の予定や抱負を語り合う「新年会」を開きます。2017年10月にサンフランシスコで開催された科学ジャーナリスト世界会議の報告会も兼ね、世界会議の参加者がそれぞれの視点で集めた情報や感じたことをお伝えし、懇親しながら会員間の交流を深めたいと思います。新会員の皆様もぜひ気軽にお越しください。当日はささやかなお土産のプレゼントなど、楽しい企画も用意しています。どうぞふるってご参加ください。

日時:2018年1月15日(月)18:30-21:00
場所:日本プレスセンタービル8階 特別会議室 (東京都千代田区内幸町2-2-1)
http://www.presscenter.co.jp/access.html

スケジュール:

18:30 開会 挨拶 乾杯
19:00 世界会議報告
  (予定スピーカー): 小出重幸、高橋真理子、瀧澤美奈子、柏野裕美、
小島あゆみ、平塚裕子、三輪佳子、由利伸子
20:30 お土産プレゼント、写真撮影
(担当 JASTJ企画委員長 室山哲也)

※参加希望の方は事務局まで電子メール(hello@jastj.jp)で、2018年1月8日(月)までにお申し込みください。会員以外の方の参加も可能です(勤務先など、ご所属をご明記いただきます)。

※会員と塾開催期間中の塾生は、飲食代として2,000円をいただきます。それ以外の方は加えて参加費1,000円(計3,000円)をいただきます。

12月見学会と交流会のお知らせ

国立天文台「ふたご座流星群」観測と交流会のお知らせ

JASTJでは、来る12月14日(木)に、国立天文台(三鷹)で「ふたご座流星群の観測会」+「天文科学講演会」+「交流会」を開催することになりました。ふたご座流星群は流星数が多く、じぶんぎ座流星群(1月)、ペルセウス座流星群(8月)とともに「3大流星群」のひとつで、今年は12月14日に活動が極大となります。国立天文台を訪問し、最近の宇宙研究の最前線のお話を伺うとともに、流星群を楽しみ、大いに交流を深めたいと思います。こぞってご参加ください。

日時:12月14日(木)15:00-21:00
場所:国立天文台(三鷹市大沢2-21-1)
JR中央線武蔵境駅または京王線調布駅からバスで30分程度
https://www.nao.ac.jp/access/mitaka/access.html

スケジュール:
(早く到着された方)
13:00-13:30 バーチャル宇宙旅行体験(4D2Uドームシアター:定員40名)
13:30-14:00 同上

14:30 受付開始(すばる棟1階 大セミナー室)
15:00 主催者挨拶(小林秀行副台長)
講演「超大型望遠鏡TMTの建設」 青木和光さん(TMT推進室)
「国立天文台での市民天文学の試み」縣秀彦さん(天文情報センター)他
17:30 交流会(コスモス会館食堂:会費2000円)
19:00 天体観測(ふたご座流星群ほか)
順次解散 *最終バスは22時ころです。

参加希望の方は下記のURLに12月7日(木)必着でお申し込みください。 https://goo.gl/forms/X6DqGfrS3Nntkuzm1
※「講演会」「交流会」「天体観測会」別々に参加希望をお書きください。
※交流会の参加は有料です。
※出席者リスト作成のため、所属・勤務先の記入をお願いします。
※会員外の方の参加費は1000円です(交流会は別途)。
※塾の授業も兼ねますので、塾生の参加費は無料です(交流会は有料)。
※雨天などで「観測会」ができない場合も、その他の催しは実施します。

11月例会のご案内

==宇宙に挑む民間ロケットベンチャー ~商業打ち上げ時代の到来はいつか?~==

日時:2017年11月 8日(水) 午後6時30分~8時30分
講師:稲川貴大さん(インターステラテクノロジズ社長)
場所:日本プレスセンター8階 会議室 (東京都千代田区内幸町2-2-1)
http://www.presscenter.co.jp/access.html
経歴:1987年生まれ。東京工業大学大学院修了(機械物理工学)。 大手製造業の内定を辞退して2013年にインターステラテクノロジズ社に入社。2014年から現職。30歳。

  国家事業から民間ビジネスへ−−−。宇宙開発のあり方が世界で変わりつつある。火星への有人飛行を目標に掲げる米国のスペースXや米グーグルが主宰する月探査レースなど、海外で熱を帯びる民間企業による宇宙への挑戦の中で、日本国内で初めて、民間企業の力だけで商業宇宙ロケットの開発を目指すのが、インターステラテクノロジズ(北海道大樹町)だ。堀江貴文氏が出資し、無類のロケット好きな技術者たちが集結した社員10数人のベンチャー企業である。

 今年7月に小型ロケット「MOMO」を高度100キロ超の宇宙空間に目がけて打ち上げた。エンジンは順調に機能したものの通信機器のトラブルから飛行途中でロケットを落下させざるをえなかった。この経験を踏まえ、次回の打ち上げの成功を期すインターステラテクノロジズの稲川貴大さんに民間ロケット開発の背景やロケット打ち上げビジネスの将来展望についてお話をうかがう。

 参加希望の方は事務局まで電子メール(hello@jastj.jp)で、11月 1日(水)までまでにお申し込みください。会員外の方は参加費1,000円をいただきます。

10月例会のご案内

==学術クラウドファンディング・アカデミストの活動==

日時:2017年10月 4日(水) 午後6時30分~8時30分
講師:柴藤亮介(しばとう・りょうすけ)さん
場所:日本プレスセンター8階 会議室
http://www.presscenter.co.jp/access.html
経歴:エデュケーショナル・デザイン株式会社の代 表取締役。
2014年4月に研究費獲得のためのクラウドファンディングのサイト「academist」 を設立。 首都大学東京大学院 理工学研究科物理学専攻博士後期課程単位取得退学。 専門は原子核理論、量子多体物理。

 社会の多様な世代に、ネットを通して広範に、財政援助を含む活動支援を求める“クラウド ファンディング”はここ数年、世界的な広がりを見せ、また成果も伝えられています。

10 月の月例会では、日本で初めて、研究費獲得に特化したクラウドファンディング・プラッ トフォーム「アカデミスト」を立ち上げた柴藤亮介さんをお招きし、成果と課題、これからの 展開について、お話ししていただきます。

当日は、国立天文台・普及室長の縣秀彦さんにも登場いただき、また、高エネルギー加速器 研究機構(KEK)での最近の成功例などもご紹介できる予定です。それぞれのクラウドファン ディングの現状を俯瞰しながら、このあらたな社会支援プラットフォームをめぐる討論を進め たいと思います。

 参加希望の方は事務局まで電子メール(hello@jastj.jp)で、10月 2日(月)までまでにお申し込みください。会員外の方は参加費1,000円をいただきます。

9月例会のご案内

==原発の活断層評価のどこが問題か ―原子力規制委員会の地震想定を問い直す―==

日時:2017年9月20日(水) 午後6時30分~8時30分
講師:島崎邦彦さん(東京大学名誉教授)
場所:東京理科大学 数学体験館「数学授業アーカイブス 兼 サロン」
(東京都新宿区神楽坂1-3 東京理科大学 近代科学資料館 地下1階)
 http://www.tus.ac.jp/info/access/kagcamp.htm
著書:著書・共著に「あした起きてもおかしくない大地震」(集英社)、「活断層とは何か」(東京大学出版会)、「地震防災の事典」(朝倉書店)、「新編 日本の活断層」(東京大学出版会)ほか

 原子力規制委員会の委員長代理を務めた島崎邦彦さんは、規制委員会の地震想定を「過小評価」と指摘、原子力発電所の安全審査が「再稼動ありき」に陥っているとみる。委員長代理を退いてから規制委にこの問題を提起したが、規制委は姿勢を変えなかった。島崎さんは再稼動の差し止めを求める訴訟でも証言し地震想定を見直す必要があると主張している。

原発の地震想定はどのように決められるのか?なぜ想定をめぐって見方が分かれるのか?専門的で一般の人にとって理解しにくい問題だが、国民にとって極めて大事な論争について、地震研究の第一人者で、実際に安全審査に携わった島崎さんに解説していただく。

 参加希望の方は事務局まで電子メール(hello@jastj.jp)で、9月15日(金)までまでにお申し込みください。会員外の方は参加費1,000円をいただきます。

7月例会のご案内

==軍事的安全保障研究に関する学術会議声明―議論されたこと、されなかったこと==

日時:2017年7月13日(木) 午後6時30分~8時30分
講師:甲南大学 教授 井野瀬久美恵さん
場所:東京理科大学 数学体験館「数学授業アーカイブス 兼 サロン」
(東京都新宿区神楽坂1-3 東京理科大学 近代科学資料館 地下1階)
 http://www.tus.ac.jp/info/access/kagcamp.htm
著書:『植民地経験のゆくえ—アリス・グリーンのサロンと世紀転換期の大英帝国』(第19回女性史・青山なを賞受賞)人文書院 2004年 ほか

 日本学術会議は4月、ほぼ1年間の議論を経て、軍事的安全保障研究に関する声明を発表しました。学術会議は1950年と67年にも声明を出し「戦争を目的とする研究は行わない」としていました。今回の声明は過去2回の声明を継承したうえで、大学等に「軍事的安全保障研究とみなされる可能性のある研究」について、その適切性を技術や倫理面から審査する制度を設けるよう促しています。

 防衛装備庁が新設した安全保障研究への助成制度は学問の自由や大学の自律性を確保する上で問題をはらんでいます。他方、大学で取り組まれている基礎研究が日本の安全保障に役立つとの指摘もあります。

 日本学術会議副会長を務める井野瀬久美恵さんから学術会議の議論についてお話を伺います。井野瀬さんは歴史学者(西洋史)であり、歴史研究者の目から、学術会議で何が話し合われ何が話し合われなかったのかを分析し、検討プロセスで観られたことを率直にお話しいただきます。井野瀬さんが考えるこれからの学術会議のあり方や「科学と社会の新しい関係」についても話題が広がることが期待されます。

 参加希望の方は事務局まで電子メール(hello@jastj.jp)で、7月6日(木)までまでにお申し込みください。会員外の方は参加費1,000円をいただきます。

6月例会のご案内

==原発コストと事故処理負担金を語る==

日時:2017年6月9日(金) 午後6時30分~8時30分
講師:龍谷大学 政策学部 教授 大島堅一さん
場所:東京理科大学 数学体験館「数学授業アーカイブス 兼 サロン」
(東京都新宿区神楽坂1-3 東京理科大学 近代科学資料館 地下1階)
 http://www.tus.ac.jp/info/access/kagcamp.htm
著書:『原発のコスト─エネルギー転換への視点』岩波書店 2011年 ほか

 6月の月例会では原発コスト問題に20年ほど一貫して取組んで来られた大島堅一さんを迎えてお話を伺います。

 原発にかかるコスト問題は、今後のエネルギー計画を考えるうえで、大変重要な論点です。

 じつは、福島原発事故以前、原発コストは5.3円/kWhと計算され、他の電源に比べ最も安いため、原発推進の大きな根拠となっていました。しかし3・11以後、事故にかかわる経費を含めると、実に2倍以上の11〜12円/kWhになるということがわかり、また、福島廃炉の必要経費を電気料金に上乗せすることも論点として議論されています。今後、私たちは、原発を推進するべきなのでしょうか?あるいは、電力自由化を通じ電力の自由な選択に大きく舵を切るべきなのでしょうか? 日本のエネルギー政策の方向性が強く問われているのです。

 今回の月例会では、私たちの未来を左右する原発の問題を、コスト面から捉え、大島教授とともに考えてみたいと思います。

 参加希望の方は事務局まで電子メール(hello@jastj.jp)で、6月5日(月)までまでにお申し込みください。会員外の方は参加費1,000円をいただきます。

4月例会のご案内

==超小型衛星が切り開く世界==

日時:2017年4月11日(火)午後6時30分~8時30分
講師:中須賀真一さん(東京大学 大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 教授)
場所:東京理科大学 数学体験館「数学授業アーカイブス 兼 サロン」
 (東京都新宿区神楽坂1-3 東京理科大学 近代科学資料館 地下1階)
  http://www.tus.ac.jp/info/access/kagcamp.htm

 超小型衛星に注目が集まっています。超小型衛星は従来の大型衛星に比べ、民生品を使い、格段に安価、短期間で製作できるばかりでなく、宇宙開発の状況を大きく変化させる可能性があります。超小型衛星は、企業や組織や途上国が単一目的のために打ち上げるいわゆる「マイ衛星」で、農作物の生育調査や、資源探査、環境観測など、幅広い宇宙利用が可能。国際的にも熾烈な競争が始まっています。超小型衛星は、いままで「宇宙村」といわれてきた宇宙開発の敷居を下げ、宇宙産業のすそ野を広げ、産業界にもダイナミックな影響を与える一方で、宇宙ゴミへの対応など、解決すべき課題も多くあります。日本の超小型衛星開発を、リードし続けている中須賀さんに、超小型衛星開発の可能性と今後の課題をうかがいます。

中須賀真一(なかすか・しんいち)さん略歴:
1961年、大阪府生まれ。83年に東京大学工学部航空学科卒業。88年に同大学院博士課程修了。その後、コンピュータメーカーに就職し、人工知能や自動化工場に関する研究を行う。90年に東京大学に戻り、航空学科講師、同大学先端科学技術研究センター助教授、アメリカでの客員研究員を経て、2004年に東京大学航空宇宙工学専攻教授に就任。専門分野は宇宙工学と知能工学。

著書:『宇宙ステーション入門』(東京大学出版会)2002/2008、『国家としての宇宙戦略論』(誠文堂新光社)2006、『図説 50年後の日本―たとえば「空中を飛ぶクルマ」が実現!』(三笠書房)2006

参加希望の方は事務局まで電子メール(hello@jastj.jp)で4月7日(金)までにお申し込みください。会員は無料。その他の方には参加費1,000円をいただきます。

3月例会のご案内

==自動運転がもたらすもの==

日時:2017年3月23日(木) 午後6時30分~8時30分
講師:国際モータージャーナリスト 清水和夫さん
場所:東京理科大学 数学体験館「数学授業アーカイブス 兼 サロン」
(東京都新宿区神楽坂1-3 東京理科大学 近代科学資料館 地下1階)
 http://www.tus.ac.jp/info/access/kagcamp.htm

 自動運転をめぐる動きが急速に進展しています。アメリカではグーグルなどIT企業が、一気に完全自動運転を実現する戦略を打ち出し、日本のトヨタなど自動車メーカーは、従来の運転支援技術を進化させながら実現する方針です。しかし、完全自動運転の実現には、事故の軽減や環境問題への貢献など、社会的意義は大きいものの、課題も山積しており、そうたやすい道のりではありません。課題の一つに、自動運転のシステムと人間との関係があります。ドライバーが運転する自動車と自動運転車が混在したとき、道路上の交通の制御はうまくいくのか? 事故責任はどうなるのか? レベル3の自動運転での権限委譲(運転のバトンタッチ)はどうなるのか? などなど多くの課題が横たわっています。

 そこで今回の月例会では、国際的視点で自動運転の現状を取材されている清水和夫さんに、自動運転開発の最先端の状況と今後の課題についてうかがいます。

清水和夫(しみず・かずお)さん 略歴:
国際モータージャーナリスト。プロのレースドライバーとして、国内外の耐久レースで活躍する一方、自動車ジャーナリストとして、自動車の運動理論、安全、環境、ITS、産業論に精通し、幅広い活動を展開中。政府の委員も多くつとめている。

著書:『クルマ安全学のすすめ』(日本放送出版協会)、『ITSの思想』(日本放送出版協会)『ディーゼルこそが、地球を救う』(ダイヤモンド社)、『燃料電池とは何か』(日本放送出版協会)他多数

 参加希望の方は事務局まで電子メール(hello@jastj.jp)で、3月16日(木)までにお申し込みください。会員・塾生は無料。その他の方には参加費1,000円をいただきます。

2月例会のご案内

==オプジーボの光と影〜高額医薬品をどこまで社会は許容できるか==

日時:2017年2月6日(月) 午後7時~9時
講師:川口恭氏(ロハス・メディカル編集発行人)
場所:日本プレスセンタービル 8階特別会議室
 (東京都千代田区内幸町2−2−1)
 http://www.presscenter.co.jp/access.html

 これまでの抗がん剤とは異なる仕組みで抗がん効果を発揮する「免疫チェックポイント阻害剤」が社会的に大きな関心を呼んでいる。2015年に肺がんへの使用が承認された「オプジーボ」はその効果の大きさもさることながら、年間3000万円を超えるとされる高額の薬代が巨大な医療費負担をもたらし国民皆保険制度を揺るがしかねないと指摘された。政府は昨年11月に急きょオプジーボの薬価を半分の引き下げる異例の決定をした。

 オプジーボがあぶり出したのは、新薬の高額化が社会の許容限界を超えつつあるという研究開発の問題にとどまらない。日本の薬価決定ルールの不備、薬をより効果的に使用するために欠かせない発売後の臨床試験の遅れなど、医療・医学界が抱える構造的問題を浮かび上がらせた。今後、増えていく高額な新薬を国民皆保険制度とどう調和させ多くの国民が恩恵を受けられるようにしていくか。医療行政が問われている。

 自身が発行する医療月刊誌で「オプジーボの光と影」と題する連載して問題を指摘し続けてきた川口恭さんに話を聞く。

川口恭(かわぐち・やすし)さん 略歴:
京都大学理学部卒業後に朝日新聞入社。東京や福岡などで記者として勤務し、2001年に若者向け週刊新聞「seven」創刊、02年には土曜版「be」の創刊に参加。04年に退社し、翌年に医療月刊誌「ロハス・メディカル」を創刊。ロハス(LOHAS)は、Lifestyles Of Health And Sustainability(健康で持続可能な生活スタイル)の頭文字に由来する。一般社団法人保険者サポーター機構理事、横浜市立大学医学部非常勤講師を務める。

 参加希望の方は事務局まで電子メール(hello@jastj.jp)で 1月31日(火)までにお申し込みください。会員・塾生は無料。その他の方には参加費1,000円をいただきます。

(重要)1月例会27日(金)は中止となりました

 1月27日(金)に予定されていた月例会「原発コストと事故処理負担金を語る」は、講師の大島堅一先生から緊急の連絡があり、体調不良のため講演することができなくなりました。

 27日(金)の開催は中止とさせていただきます。

 なお、今後のことについては改めて、ご案内を差し上げます。どうぞよろしくお願いします。

1月例会のご案内

==原発コストと事故処理負担金を語る==

日時:2017年1月27日(金)午後6:30~8:30 →27日(金)は中止となりました
講師:大島堅一氏(立命館大学教授)
場所:東京理科大学 数学体験館「数学授業アーカイブス 兼 サロン」
  (東京都新宿区神楽坂1-3 東京理科大学 近代科学資料館 地下1階)
   http://www.tus.ac.jp/info/access/kagcamp.htm

 原発コストは3・11以前、政府や原⼦力関係者によって「5.3円/kWh」(04年、資源エネルギー庁)と計算され、他の電源に比べ最も安いと信じられ、日本国の政治・経済・社会の基本データとして長らく使われてきました。しかし、3・11以後、疑問が提起され計算し直すと、7.7〜20.2円/kWhまで、様々なデータが発表されました。現在、廃炉・汚染水・除染・補償問題のコストは20兆円を超し、債務超過になると東電社長自ら認めているほどです。
 ⼤島堅⼀氏(立命館大学教授)は、原発コストを専⾨に研究を続け、「5.3円/kWh」に疑問を提起してきました。大島⽒は「有価証券報告書」(実績値)を基に計算すると、実に2倍以上の11〜12円/kWh ほどになると論⽂や著書『原発のコスト─エネルギー転換への視点』(岩波新書)などで発表しています。2016年11月、⼤島⽒は衆議院第一議員会館で開催された「第61回国会エネルギー調査会(準備会)」で、原発コストと廃炉費⽤、補償費用、汚染⽔費用負担について基調報告をしています。
 経産省は、20兆円を超す事故処理対策費⽤として、東電に負担させるほか、託送料金として新電⼒や国⺠からの税金も含めて徴収する⽅向性で政府委員会などで検討が進められています。 一方で、この案については新電⼒⾃由化の理念に反するとの批判も出ています。
 1⽉の⽉例会では原発コスト問題に20年前程から一貫して取組んで来られた⼤島⽒を迎えてお話を伺います。

参加希望の方は事務局まで電子メール(hello@jastj.jp)で1月24日(火)までにお申し込みください。会員・塾生は無料。その他の方には参加費1,000円をいただきます。

12月例会のご案内

==日本版NIHは実現するのか-日本医療研究開発機構(AMED)設立1年半-==

日時:2016年12月15日(木)午後7時~9時
講師:末松 誠 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 理事長
場所:東京理科大学 数学体験館「数学授業アーカイブス 兼 サロン」
 (東京都新宿区神楽坂1-3 東京理科大学 近代科学資料館 地下1階)
  http://www.sut.ac.jp/info/access/kagcamp.html

 医療を総括的な視点でとらえ、育成する「NIH的な組織」が、ついに日本に誕生しました。
 日本には、これまでは、基礎研究と人材育成を担う文部科学省、産業育成を担う経済産業省、安心安全な医療と規制を担う厚生労働省の3省が縦割りで独自に医療研究開発を実施しきたため、これを一元化していく仕組みが整っていませんでした。AMEDは、この縦割りの体制を打破し、研究の進捗に悪影響を及ぼしてきた研究費の使用ルールにもメスを入れ、基礎から臨床にいたる研究が円滑に進むようにと、2015年4月に設立されました。
 AMEDは、「少疾患・未診断疾患イニシアチブ(IRUD)」やAYA世代(思春期および若年成人)のがんの本態解明と治療法の開発、アフリカにおける顧みられない熱帯病(NTDs)対策のための国際共同研究などが進められています。
 AMED初代理事長に就任した末松誠氏に、AMEDの現状、今後の展望と課題について語って頂きます。

参加希望の方は事務局まで電子メール(hello@jastj.jp)で12月8日(木)までにお申し込みください。会員・塾生は無料。その他の方には参加費1,000円をいただきます。

11月例会のご案内

==北極海にどう向き合うか==

日時:2016年11月2日(水) 午後7時00分~9時00分
講師:東京大学大学院教授 山口一さん
場所:日本プレスセンタービル 8階特別会議室 (東京都千代田区内幸町2-2-1)

 地球温暖化の進行で、北極海の氷が縮小を続けています。周辺の生態系の変化や周辺住民への影響だけでなく、地球全体の気候を不安定にさせる深刻な事態です。さらに最近、新たに姿を現した北極航路を巡る、各国の駆け引きが活発化する状況も生まれてきました。北極海には世界の3分の1もの化石燃料があるため、今後の世界のエネルギー問題、地球環境問題を大きく左右するだろうともいわれています。
 北極海で何が起きているのか? どう向き合えばいいのか?
 北極研究の第一人者に、最新情報と今後の課題を伺います。

山口一氏の経歴
1978年 3月 東京大学工学部船舶工学科卒業
1983年 3月 東京大学大学院工学系研究科船舶工学博士課程修了(工学博士)
1983年 4月 東京大学工学部講師
1985年10月 東京大学工学部助教授
2000年 2月 東京大学大学院工学系研究科教授を経て2008年4月より現職

参加希望の方は事務局まで電子メール(hello@jastj.jp)で10月27日(木)までにお申し込みください。 会員・塾生は無料。その他の方には参加費1,000円をいただきます。

10月例会のご案内

==自然エネルギーの国際動向最前線==

日時:2016年10月20日(木) 午後6時30分~8時30分
講師:大野輝之 公益財団法人自然エネルギー財団常務理事
場所:東京理科大学 数学体験館「数学授業アーカイブス 兼 サロン」
(東京都新宿区神楽坂1−3 東京理科大学 近代科学資料館 地下1階) http://www.tus.ac.jp/info/access/kagcamp.html

 日本は自然エネルギー後進国と言われています。中国、アメリカ、ヨーロッパの先進国に、現在、大きく水を開けられている為です。
 日本のエネルギー電源構成の国家目標は、14年後の2030年時点で、原子力発電をベースロード電源に据えて20~22% 、自然エネルギーは22~24%にするとしています。しかしこの数字は、世界の現状から見ると、時代遅れとの批判も多くあります。
 2014年、世界の再生可能エネルギーの発電量に占める割合はすでに、22.8%に上昇。2015年、ドイツの再生可能エネルギーが全発電量に占める割合は、32.5%に達し、特に、風力発電量は5割り増しの成長をとげています。スウェーデンでは最終エネルギー消費に占める自然エネルギーの割合が、2020年目標値の49%をすでに超え、53.5%に達しています。他に、デンマーク、ポルトガル、クロアチアでも50%を超え、原発ゼロの国、IAEA本部があるオーストリアでは、実に66%と最高記録を作っています。人口135万人の大都市、ミュンヘンでも、2025年迄に100%自然エネルギーで賄う計画を立てています。
 しかし一方、「ドイツはずるい。電力不足時には、原発大国のフランスから電力を買っている」との批判もあります。この批判をどのように受け止めればいいのでしょうか?
 10月の月例会では、公益財団・自然エネルギー財団の常務理事、大野輝之氏をお招きし、国際的視点から日本と世界の再生可能エネルギーの最先端情報を伺いたいと思います。

大野輝之氏の経歴
1953年 神奈川県生まれ
1978年 東京大学経済学部卒業
1979年 東京都庁入庁後、都市計画局などを経て
1999年〜環境局局長 「ディーゼル車NO作戦」「キャップ&トレード制度」導入などを牽引 2013年 都庁を退庁し、現在に至る
・著書『自治体のエネルギー戦略〜アメリカと東京』(岩波新書/従来2013年)

参加希望の方は事務局まで電子メール(hello@jastj.jp)で10月14日(金)までにお申し込みください。会員・塾生は無料。その他の方には参加費1,000円をいただきます。

9月例会のご案内

==石綿健康被害救済法から10年 〜最悪の産業災害の今を問う==

日時:2016年9月27日(火)19:00~21:00
講師:加藤正文・神戸新聞東京本社編集部長兼論説委員
場所:日本プレスセンタービル 8階特別会議室
(東京都千代田区内幸町2-2-1)

 2005年に兵庫県尼崎市のクボタ旧神崎工場の内外で深刻な石綿(アスベスト)健康被害が発覚し日本国中を震撼させた。世に言う「クボタショック」である。政府は06年に石綿使用を禁止、健康被害救済法を施行した。それから10年。どこで吸ったか分からないまま病気になり、同救済法で認定された人は累計1万1千人。一方、労働災害を認定される人は毎年1千人を超え、この10年で累計1万1千人。労災と公害でこの10年で2万2千人を上回る犠牲者が出ている。発症まで時間がかかり、いつどこで石綿を吸ったかわからないまま病気になる人が多い。21年前の阪神・淡路大震災、5年前の東日本大震災後の復旧作業でも対策が後手に回った恐れが指摘される。

「奇跡の鉱物」としてもてはやされた石綿。実は早い時期にその有害性がわかっていながら、国は適切な規制を怠った。社会の至る所に埋め込まれた石綿が「時限爆弾」のように私たち自身を苦しめる。その惨禍はまだ始まったばかりとも言える。

【講師略歴】
加藤正文さん:兵庫県西宮市出身。大阪市立大学卒業後に神戸新聞入社。経済部や阪神総局などに勤務し、アスベスト健康被害に関し、2005年の「クボタショック」以来、積極的に報道を続ける。2015年に『死の棘・アスベスト 作家はなぜ死んだのか』(中央公論新社)で科学ジャーナリスト賞受賞。岩波書店『世界』2016年6月号にアスベスト健康被害の現状を紹介する「石綿汚染列島」を寄稿、神戸新聞のコラム「論ひょうご」などで執筆活動を展開する。

 参加希望の方は事務局まで電子メール(hello@jastj.jp)で9月24日(土)までにお申し込みください。会員・塾生は無料。その他の方には参加費1,000円をいただきます。

8月例会(9月1日開催予定)のご案内

==お化け屋敷プロデューサーが見た人間の心==

日時:2016年9月1日(木) 18:30分~21:00
    18:30 見学者集合:お化け屋敷見学(各自支払1030円:所要時間10分)
    18:50 全員集合(お化け屋敷出口)→移動         
    19:00 会議室で月例会(1時間の講演+1時間のQA)
講師:お化け屋敷プロデューサー五味弘文さん
場所:東京ドームシティアトラクションゲートの上のフロア(2F)のお化け屋敷(入口出口併設)。(白山通り沿い壱岐坂交差点そば)
   お化け屋敷見学の後、すぐそばの会議室で月例会開催。
定員:20名。会議室が小さいため、参加者の数を先着20名程度とさせていただきます。

 お化け屋敷は、かつて「こんにゃく」「お墓」「線香」といった定番が並ぶ単純な見世物小屋でした。しかし、現代のお化け屋敷は、近代的装置や演出を駆使した「体験エンターティンメント」に大きく進化してきました。  五味弘文さんは、日本でただ一人のお化け屋敷プロデューサー。お化け屋敷に「ストーリー性」を導入し、新しい恐怖体験を創り上げ注目されている人物です。「ヒトはなぜ怖がるのか?」「恐怖がなぜエンターティンメントになるのか?」「人間の心の仕組みとは?」・・・お化け屋敷はまさに人間の心に向き合う実験場でもあります。五味さんが25年の経験を通じて体感してきた「お化け屋敷つくりの秘訣」「人間の心の不思議」について伺いたいと思います。

五味弘文さん紹介
略歴:
長野県茅野市生まれ。立教大学法学部在学中より演劇活動を始め、卒業後に劇団を結成。主宰・作・演出を務める。下北沢ザ・スズナリ、渋谷ジァン・ジァンなどでの公演を経て、1992年解散。同年、『麿赤児のパノラマ怪奇館』で初めてお化け屋敷のプロデュースを手がけ、大ヒットさせる。1996年の『パノラマ怪奇館’96~赤ん坊地獄』ではストーリー性を導入したお化け屋敷を制作する。
 東京ドームシティアトラクションズ(旧称後楽園ゆうえんち)を拠点として長年活動してきたが、2011年に広島で開催された紙屋町お化け屋敷「恐怖のおるすばん」を皮切りに、お化け屋敷プロデュースの全国展開を始める。近年では大学などでの講義活動も行う。

おもな著作:
•『人はなぜ恐怖するのか?(ナレッジエンタ読本19) 』(2009年6月、メディアファクトリー)
•『お化け屋敷に なぜ人は並ぶのかー「恐怖」で集客するビジネスの企画発想(角川Oneテーマ21) 』(2012年6月、角川書店)
•『日経ビジネスアソシエ13年7月号』(2013年6月、日経BP社)
•『ホラー小説「憑き歯〜密七号の家〜」』(2013年7月、幻冬舎文庫)

 参加希望の方は事務局あてに電子メール(メールアドレス: hello@jastj.jp)で8月25日(木)までにお知らせください。定員20名に達した時点で締切りとさせていただきます。会員は無料。その他の方には参加費1,000円をいただきます。

7月例会のご案内

==水素水問題を考える-科学とメディア、そしてビジネス==

日時: 2016年7月19日(火) 午後6:30〜8:30
講師: 唐木英明氏(公益財団法人 食の安全・安心財団理事長)
場所: 日本プレスセンタービル 8階 特別会議室(千代田区内幸町2-2-1)
    プレセンタービルへのアクセスは、こちらの地図をご覧ください。

「水素水」が話題になっています。水素が活性酸素を消去することから、水素水には疾病治療効果が期待されるとして、水素水の利用を奨励しているクリニックなどもあります。患者を使った小規模な治療実験が行われ、効果ありとする結果も得られており、健康食品としての水素水の売り上げも伸びているといいます。一方、国立健康・栄養研究所は、「健康食品」の素材情報データベースに「水素水」を新たに付け加え、人への有効性について「信頼できるデータがない」と記述しています。水素水問題について議論しようとしても、健康な人を対象とした試験が行われていないのが現状です。

 水素水に限らず、ダイオキシン・環境ホルモン問題、あるいはゲノム編集技術など、多くの人が不安に思ったり誤解をしかねない問題は他にもあります。水素水問題をひとつの切り口として、科学とメディア、そしてビジネスのあり方についてともに考える機会にしたいと思います。

参加予定の方は事務局あてに電子メール(メールアドレス: hello@jastj.jp)で7月17日(日)までにお知らせください。会員は無料。会員以外の参加費は1,000円です。

 また、現在多数の参加申し込みをいただいており、先着順にお座りいただくため、遅れてご来場された場合は立ち見になる可能性があります。大変申し訳ありませんが、あらかじめご承知おきください。

6月例会のご案内

都合により、会場をJASTJ事務局(新宿区神楽坂1-3 東京理科大学内 1号館 13階 )に変更させていただきます。場所は下記URL先をご参考にしてください。
http://jastj.jp/office

==土砂災害の防災対策と住民避難==

日時:2016年6月21日(火)18時30分〜20時30分
講師:池谷浩氏(一般財団法人砂防・地すべり技術センター研究顧問)
場所:東京理科大学近代科学資料館 数学体験館「数学授業アーカイブス 兼 サロン」
   (新宿区神楽坂1-3、最寄駅はJR・地下鉄「飯田橋」駅徒歩5分)
   https://www.tus.ac.jp/info/setubi/museum/main/info.html#access
   JASTJ事務局(新宿区神楽坂1-3 東京理科大学内 1号館 13階 )
   http://jastj.jp/office

 近年、防災面で重視されてきたのが土砂災害です。発生の予測が難しいとされている土石流災害ですが、最近の気候変動による豪雨の影響や、この5月からの熊本地震に見られるように、地震や火山活動に伴う土砂災害への対応も大きな課題になってきています。

 講師の池谷浩氏は土砂流被害の第一人者です。熊本地震の発生直後にテレビで解説、また一昨年8月の広島土砂災害の教訓を受けて、中央防災会議で対策をとりまとめ、提言しています。6月はちょうど梅雨時で土砂災害が起きやすい時期。さまざまなタイプがある土砂災害の現状と改めて知り、今後の防災や避難のあり方についてうかがいます。

【プロフィール】
池谷浩(いけや・ひろし)氏:京都大学農学部卒業後、旧建設省(現 国土交通省)入省。砂防部火山・土石流対策官、砂防部砂防課長、部長を歴任。砂防研究の第一人者として、新潟県中越地震や福岡県西方沖地震などの地震災害や、コロンビアのネバドデルルイス火山災害など、世界各地の災害調査・研究・分析を行う。著書は『土石流災害』(岩波新書)、『火山災害』(中公新書)、『砂防入門』(山海堂)など。

 参加予定の方は事務局あてにEメール(メールアドレス: hello@jastj.jp)で、お知らせください。会員は無料。会員以外の参加費は1,000円です。

4月例会の参加ご応募を締めきりました

 4月13日(水)開催予定の月例会「小児甲状腺がん多発は放射線の影響か?」の応募は、お知らせしていましたとおり、12日(火)午後6時で締めきりとさせていただきました。多数のお申し込み、ありがとうございました。

4月例会の会場について

 すでにご案内のとおり、4月13日(水)開催予定の月例会「小児甲状腺がん多発は放射線の影響か?」の会場を、神楽坂の東京理科大学数学体験館から、内幸町の「プレスセンタービル9階会見場」(東京都千代田区内幸町2-2-1)に変更させていただきました。プレセンタービルへのアクセスは、こちらの地図をご覧ください。

 また、現在多数の参加申し込みをいただいており、先着順にお座りいただくため、遅れてご来場された場合は立ち見になる可能性があります。大変申し訳ありませんが、あらかじめご承知おきください。

4月例会のご案内

 多数の方からご参加ご希望をいただいているため、会場を神楽坂の東京理科大学数学体験館から、内幸町の「プレスセンタービル9階会見場」に変更させていただきます。どうかご了承ください。

==小児甲状腺がん多発は放射線の影響か?==

日時: 2016年4月13日(水) 午後6:30〜8:30
講師: 津田敏秀さん(岡山大学大学院環境生命科学研究科 教授)
    津金昌一郎さん(国立がん研究センター 社会と健康研究センター長)
場所: 東京理科大学 数学体験館「数学授業アーカイブス 兼 サロン」
   (東京都新宿区神楽坂1-3 東京理科大学 近代科学資料館 地下1階)
    プレスセンタービル9階会見場(東京都千代田区内幸町2-2-1)
    会場まで地図はこちらをご覧ください。

 福島の38万人の小児甲状腺がん健康調査の結果、現時点で100人を超える子供ががんと確定し手術を受けました。津田教授はその人数が異常多発であり、原因として放射線の影響を否定できないとし、日本特派員協会で警告を発したり、国際環境疫学会の医学専門誌「エピデミオロジー」で論文を発表しています。

 一方、福島県や多数の学者は放射線の影響に否定的で、その理由にチェルノブイリの小児甲状腺がん発症のパターンと違う点や過剰診断の影響などを挙げています。

 そこで同じ疫学者として各自の見解と相手への疑問、批判をコンパクトに示して頂き60分ほど会員の質問を受ける時間を設けます。

 会員は無料。会員以外も参加できますが、その場合は参加費1,000円をいただきます。参加予定の方は事務局あてにEメール(メールアドレス: hello@jastj.jp)で、4月12日(火)午後6時までにお知らせください。

3月例会のご案内

会場は、新宿区神楽坂の東京理科大学近代科学資料館地下1階「数学体験館」です。ご注意ください。

==私はこう見た東京電力・福島第一原子力発電所の現状==

日時:2016年3月24日(木) 午後6時30分から8時30分
発表者 大池淳一さん(JASTJ会員、テレビ朝日)
    山田理恵さん(JASTJ会員、朝日新聞)
会場 東京理科大学 数学体験館の「数学授業アーカイブス 兼 サロン」
住所 東京都新宿区神楽坂 1-3 東京理科大学 近代科学資料館 地下1階
https://www.tus.ac.jp/info/setubi/museum/main/info.html#access

 日本科学技術ジャーナリスト会議(JASTJ)では、東京電力・福島第一原発の視察会を2月4日に開催し、21人の会員が参加しました。事故から5年近くが経過し、原発敷地内では防護服を着なくても問題はないとされる場所もできてきました。ただ、爆発した建屋近くはまだまだ高線量で、溶け落ちた核燃料の所在もわかっていません。

 例会では、視察に参加しカメラ撮影をしていただいた大池淳一さん(ムービー)、山田理恵さん(スチル)のお二人に撮影された映像を見せていただきながら、視察の印象や視察を通じて考えたことなどをお話しいただきます。

 お二人のプレゼンテーションを導入にして、視察に参加された方々も参加されなかった方々も加わっていただき、情報を共有し、原発事故から5年の状況を考えたいと思います。ぜひふるって参加をお願いいたします。

 会員と14期塾生は無料。会員以外も参加できますが、その場合は参加費1,000円をいただきます。参加予定の方は事務局あてにEメール(メールアドレス:hello@jastj.jp)で、3月23日(水)午後6時までにお知らせください。

2月例会のご案内

会場は、新宿区神楽坂の東京理科大学近代科学資料館地下1階「数学体験館」です。ご注意ください。

==MRJとホンダジェットで日本の航空機産業は飛躍できるのか==

講師 鈴木真二・東京大学大学院工学系研究科教授
日時 2月5日(金)18時30分〜20時30分
会場 東京理科大学 数学体験館の「数学授業アーカイブス 兼 サロン」
住所 東京都新宿区神楽坂1-3 東京理科大学 近代科学資料館 地下1階
https://www.tus.ac.jp/info/setubi/museum/main/info.html#access

 日本の航空機関係者らの夢を載せて、わが国初のジェット旅客機「MRJ」が昨年11月11日に名古屋空港で初飛行に成功した。本田宗一郎の夢だった機体からエンジンまで自社製の「ホンダジェット」も、30年の歳月を経て昨年12月24日、ついに米国の顧客に第1号機の納入を果たした。突如わたしたちの目前に現れたこれらの”日本の翼”の技術的な実力はいかほどのものなのか、そして彼らはその勢いを失いつつある工業立国日本の屋台骨を支えるだけの産業に成長できるのか。航空イノベーションが専門の鈴木真二東大教授から率直な分析、評価、意見を聞きたいと思います。

 会員と14期塾生は無料。会員以外も参加できますが、その場合は参加費1,000円をいただきます。参加予定の方は事務局あてにEメール(メールアドレス: hello@jastj.jp)で、2月4日(木)18時までにお知らせください。