日本の原子力開発を考える
~賛否を超えたまっとうな議論を!~
講師: 田中俊一(たなか しゅんいち)さん 原子力規制委員会初代委員長
日時: 2024 年12 月2 日(月) 午後6:30〜8:30
場所: 日本プレスセンタービル 9 階 小会議室(東京都千代田区内幸町 2-2-1)
ハイブリッド開催です。会員全員にzoom のURL を配布いたします。
岸田政権は「グリーン・トランスフォーメーション」のかけ声のもと、原子力の全面 的な推進に舵を切りました。再稼働推進だけでなく、60 年運転、新設・増設、さらには 核融合炉、高温ガス炉を含めた新型炉の開発を進める方針を明確にしました。
一方で再処理や高速増殖炉などを中心とした核燃料サイクルは現実的に破綻の危機 にあります。また1 月の能登半島地震をきっかけに、原子力防災の欠陥が露呈されたほ か、廃炉、廃棄物、処理水問題も尾を引いたままです。
これまでの原発論争はまず「賛成か、反対か」がありきで、それ以上議論を深めるこ とができませんでした。田中俊一さんは原子力学会元会長として「3.11」直後に原子力 関係者として初めて事故について「謝罪」するとともに、初代原子力規制委員会委員長 として、新規制基準の策定や適合審査に取り組んできました。
今後の日本の原子力開発をどうするか、そのためにメディアを含めてどのように議論 を進めるべきか、田中さんの問題提起をもとに、考えるきっかけとしたいと思います。
田中俊一さん略歴
1945 年福島県生まれ、東北大学工学部原子力工学科卒、日本原子力研究所、東北大学よ り学位(工学博士)、日本原子力研究所副理事長、日本原子力学会会長、原子力委員会委 員長代理などを歴任。2012 年から2017 年まで原子力規制委員会委員長。 現在、年数か月は福島県飯館村にある「飯館山荘」で過ごす。大所高所から日本の原子 力開発について提言を行っている。
JASTJ 担当理事:倉澤治雄
※会員の皆さまには開催の前日までにzoom のURL を送らせていただきます。
事前のお申し込みは不要です。なおURL は会員以外には転送しないようお願いいたします。
会場参加をご希望の方は当日、会場までおいでください。
※会員以外で参加希望の方は下記よりお申し込みください。申込締切11月25日(月)
申し込みURL https://conference-park.jp/reg/17
※会員と塾開催期間中の塾生は無料です。学生は500円、その他の方には参加費1,000円をいただきます。
★例会報告の原稿執筆者を募集
原稿は1,300字前後で締め切りは2025年1月20日。ご協力いただいた方には図書券3,000円 をお贈りいたします。原稿執筆に不慣れな方や塾生も歓迎いたしますので、執筆希望者は事務局までご連絡ください。
★月例会での取材活動について 月例会の内容を記事化する場合は、発言内容等に関し講師の方に改めて確認をとるようお願いします。質疑応答における質問者の方の発言についても同様です。
★今後の月例会(予定)
12 月23 日(月)
「コロナ禍1100日間の葛藤」 尾身茂さん(COVID19 専門家会議座長)
2025 年1月17 日(金)
映画「サイレント・フォールアウト」上映と伊東英朗監督トーク
2 月5 日(水)
「日本生まれの“究極の量子コンピューター”開発に向けて」 (高瀬寛さん:東大古澤明研助教)
3 月7 日(金)
「どう目指す?科学技術立国ニッポン」(参議院議員:水野素子さん)