第15期科学ジャーナリスト塾が開講
参加者が想いや目標を語り合う
七海裕貴(塾生)
2016年9月7日午後7時、千代田区内幸町のプレスセンタービルで第15期科学ジャーナリスト塾が開講した。スタッフと塾生合せて27名が集まり、約2時間にわたりガイダンスと自己紹介が行われた。
冒頭に佐藤年緒塾長から塾の趣旨について説明があった。今期は初めての試みとして「海」というテーマを設けたという。それは「海であれば誰もが自分の視点・意見を持って集まることができるから」とのことだった。
塾の理念の説明の後、海というテーマへの関心で集まったスタッフ陣・塾生たちが自己紹介。塾生は「伝えることを学びたい」「視野を広げたい」など、それぞれの参加への想いや目標を語った。
それらを受け佐藤塾長は「伝えたいという情熱をどういうふうに外に出させていけるか、どういうふうにまとめる手伝いができるか我々も考えていきたい」とコメントし、塾生への温かみを感じて印象的であった。
これから約半年間、年齢層も専門分野も異なる塾生たちと講師陣がどのような相互作用を生み出していくのか、今後が非常に興味深い。
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多様な立場、価値観の共有に期待
塾のガイダンスで始まる
安藤聡子(塾生)
第15期科学ジャーナリスト塾が始まった。開催は2月15日までで、「海」をテーマに開催される。今期の塾生は16人。本職のジャーナリストやライターのほか、学生、公務員、会社員など立場はさまざまで、年齢も20代から60代まで幅広く、多様な価値観をもって課題の共有が期待できそうだ。
冒頭、佐藤年緒塾長が、この塾について「2002年の開講以降、次世代の科学ジャーナリストや科学コミュニケーターだけでなく民間企業人も含めて、広く科学と社会との間を埋める人材育成を行ってきた」と紹介した。第15期では、初めての試みとして「海」の題材に関係した現場取材も含めての運営を予定していると説明した。
引き続き、アドバイザー、運営者、サポーターといった方々より略歴とどのように塾にかかわるか、また今回のテーマである海への関心を紹介したのち、欠席者を除く12人による自己紹介に進んだ。
参加者は大別して、現職のジャーナリスト、業務や研究テーマがすでに「海」と関係があって伝えたい内容が明確な人、私のように書くトレーニングを受けたことがない人の3つのグループあった。講師陣からは、どの立場であれ、できるだけ「書く」機会を提供するので活用するようにという助言があった。
個人的には、伝える価値があると自分が信じている事実を、文字を媒介として伝える際に、自分の意図と先入観による言葉の選び方や構成とをどのようにバランスを取って伝えるかが課題だと思っている。
第1回の塾のようす(撮影:都丸亜希子)
第1回に集合した塾生、塾長、アドバイザー、サポーターのみなさん(撮影:都丸亜希子)