科学ジャーナリスト賞の2019年度の贈呈式を5月28日に開催します

 第14回となる2019年度「科学ジャーナリスト賞」の贈呈式を5月28日(火)18:30より、東京・内幸町の日本プレスセンタービル10階で開催します。

 科学ジャーナリスト賞は、科学技術に関する優れた報道や科学技術の啓発活動などを顕彰するもの。今年度は大賞2件、賞3件となりました。結果などの詳細はこちらをご覧ください。

 贈呈式では、受賞者に賞の盾を贈呈するほか、外部選考委員から講評を、また懇親会で受賞者からスピーチを聞く予定です。

 なお、当日17:00からは、日本プレスセンタービル8階で、JASTJ会員向けの総会を開催します。

「米沢富美子さん お別れの会」が24日に開かれました

 科学ジャーナリスト賞の選考委員を長年務めてくださり、今年1月17日に急逝された物理学者の米沢富美子さんの「お別れの会」が4月24日夜に日本記者クラブで開かれました。日本科学技術ジャーナリスト会議(JASTJ)は、「慶應義塾大学米沢研究室卒業生」「慶応義塾大学理工学部物理学科有志」「『物理法則の事典』制作担当有志」「女性科学者に明るい未来をの会」とともに呼びかけ人に加わり、参加申し込みサイトの構築や当日の写真撮影などに貢献しました。また、一緒に選考委員を務めた元東京工業大学学長で科学技術振興機構顧問の相沢益男さんが追悼の言葉を贈りました。

 会場は米沢さんが好きだった赤い花々で飾られ、5か所に著書や思い出の写真などの展示コーナーが設けられました。JASTJのコーナーには、新聞や雑誌に掲載された米沢さんのさまざまな記事が貼られ、参加者が興味深く読んでいました。(2019年4月27日記)

  

科学ジャーナリスト賞の2019年度の贈呈作品決まる

 日本科学技術ジャーナリスト会議(JASTJ、佐藤年緒会長)は4月14日(日)、科学技術に関する優れた報道や科学技術の啓発活動などを顕彰する「科学ジャーナリスト賞」の選考委員会を開き、2019年度の受賞作品を決定した。今年度は、応募作品が新聞4、映像7、書籍42、ウェブ2、展示3の計58点で、2018年度の92点、2017年度の73件に比べて少なかった。理由はわからないが、新聞や映像など全般に応募作品が少なかったためだ。

 この中からJASTJ会員による1次選考で、新聞2、映像3、書籍6、展示1の計12点を選抜した上、最終選考委員会(メンバーは下記)で審査、以下の通り決定した。

 授賞式は、5月28日(火)に東京・内幸町の日本プレスセンタービル10階ホールで開く。

科学ジャーナリスト大賞(2件・順不同)

金沢工業大学殿
「『世界を変えた書物展』など金沢工業大学による自然科学書の稀覯本収集・展示活動」(上野の森美術館、展示期間2018/9/8~24)

[贈呈理由]展示企画の顕彰は、開催期間が限られているため難しい。今回は、開催期間中に選考委員に見てもらうことができ、ほぼ全員から高い評価を得たので、展示企画作品として初めての大賞受賞が実現した。多くの来場者が「新しい世界を開いた初版本」に直に触れ、科学の発展に果たした役割を学べた。

日本放送協会(NHK)津放送局
第三制作ディレクター 森哲也(もり・てつや)殿
チーフ・プロデューサー 遠山哲也(とおやま・てつや)殿
NHKスペシャル「見えないものが見える川 奇跡の清流・銚子川」(2018/11/11放映)

[贈呈理由]映像が美しく、見る人を引き込む力がある。「奇跡の清流」として銚子川を取りあげた着眼点もよかった。サイエンスとしては、いま一歩のところもあったが、映像作品としての秀逸さが救いとなった。

《注》大賞が2点になったことは2012年に次いで2回目。展示の授賞は昨年の「世界一小さな科学館『理科ハウス』の設立・運営に対して」についで3件目。

科学ジャーナリスト賞(3件・順不同)

毎日新聞水戸支局兼科学環境部記者(報道時は大阪本社科学環境部記者)
鳥井真平(とりい・しんぺい)殿

「『ハゲタカジャーナル』をめぐる報道」(2018/4/3~2019/1/19)に対して

[贈呈理由]掲載論文の品質管理をせず高額な掲載料を徴収する「ハゲタカジャーナル」の問題点を鋭く衝いている。この報道を契機に文部科学省や大学でハゲタカジャーナルに注意を促す動きが生まれた。科学・技術ジャーナリズムの原点に迫るものだといえよう。

駿台予備学校講師
山本義隆(やまもと・よしたか)殿

「近代日本一五〇年――科学技術総力戦体制の破綻」(岩波書店)の著作に対して

[贈呈理由]「明治維新から150年」を成長と繁栄の時代だとナショナリズムを強調するような視点とは異なり、福島第一原発事故に至る科学技術体制の破綻の歴史と捉えた。科学ジャーナリズムに批判精神が足りなかったことを厳しく糾弾した書でもある。

国立科学博物館副館長(兼)人類研究部長
篠田謙一(しのだ・けんいち)殿

「江戸の骨は語る――甦った宣教師シドッチのDNA」(岩波書店)の著作に対して

[贈呈理由]江戸屋敷で発掘された3体の遺骨から宣教師シドッチのDNAを蘇らせた過程をドラマティックに描いた好書で、研究者の熱い思いも盛り込まれていて興味深い。科学者の書いた啓蒙書としても、高く評価されよう。

科学ジャーナリスト賞選考委員(50音順、敬称略)
〔外部委員〕
相澤益男(国立研究開発法人科学技術振興機構顧問)、浅島誠(東京大学名誉教授、帝京大学特任教授)、白川英樹(筑波大学名誉教授)、村上陽一郎(東京大学名誉教授、国際基督教大学名誉教授)
〔JASTJ内部委員〕
大池淳一(JASTJ理事)、佐々義子(同)、柴田鉄治(同)、林勝彦(同)、元村有希子(同)

会報『JASTJ News』第90号を掲載しました

◎会報【90号】2019年.4月発行  ■ダウンロード
巻頭言
 科学ジャーナリストの役割【柴田鉄治】
ニュース
 科学ジャーナリスト賞2019 12作品が最終選考へ【滝順一】
 浮かび上がった多様な要望 会員アンケート結果【佐藤年緒】
 第17期科学ジャーナリスト塾 修了式【瀧澤美奈子】
 科学ジャーナリスト世界会議 ローザンヌで7月に開催【小出重幸】
 米沢富美子氏を悼んで ユーモアと人情味溢れた物理学者【柴田鉄治】
例会報告
 (12月)会員交流座談会「2018年を振り返る」異常気象と地球温暖化に議論集中【齋藤俊明】
 (1月)シリーズ討論会「未来をどう切り開くか」(第1回)脱原発で脱炭素できるのか【都丸亜希子】
 (2月)シリーズ討論会「未来をどう切り開くか」(第2回)生命の“編集”はどこまで許されるか【藤田豊】
会員だより
 女性の社会進出支えるフェムテック【小野梨奈】
 全国に広がる医工連携【寺尾章】
オピニオン
 不正・偽造統計問題を考える【林勝彦】
WEB編集長から
事務局だより

■お詫び=一部の記事に訂正があります。
「事務局だより」(12ページ)の「新入会委員の自己紹介」欄に「倉澤 治雄(株式会社エヌ・ティー・エス)」とありますが、正しくは「倉澤 治雄(フリージャーナリスト、元日本テレビ)」です。

2019年4月例会(4月17日)のお知らせ「人間拡張工学がもたらすもの」

人間拡張工学がもたらすもの

講師:稲見昌彦(いなみ・まさひこ)さん(東京大学先端科学技術研究センター身体情報学分野教授)
日時:2019年4月17日(水)午後6:30〜8:30
場所:日本プレスセンタービル8階 特別会議室(東京都千代田区内幸町2-2-1)
   http://www.presscenter.co.jp/access.html

 テクノロジーの進歩で、人間の身体能力(見る、聞く、動く、触る‥)を補完したり、拡大する「人間拡張工学」が注目されている。手足を失った人がロボット義手で、新しい手足(脳からの信号で操作)を操ったり、健全な身体の人間が、身体能力をアップグレードして、今まで不可能だったスピードで移動、跳躍したり、物質の向こう側を見る視覚能力まで手にいれることができるようになった。「人間拡張学」とは何か?人間や社会に何をもたらすのか?「超人スポーツ競技」の提唱者でもある稲見教授にお話を伺う。

稲見昌彦さん
 1994年、東京工業大学生命理工学部生物工学科卒。1996年、同大学大学院生命理工学研究科修士課程修了。1999年、東京大学大学院工学研究科先端学際工学専攻博士課程修了。東京大学リサーチアソシエイト、同大学助手、JSTさきがけ研究者、電気通信大学知能機械工学科講師、同大学助教授、同大学教授、マサチューセッツ工科大学コンピューター科学・人工知能研究所客員科学者、JST ERATO五十嵐デザインインタフェースプロジェクトグループリーダー、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授、東京大学大学院情報理工学系研究科教授を経て2016年4月より現職。自在化技術、Augmented Human、エンタテインメント工学に興味を持つ。現在までに光学迷彩、触覚拡張装置、動体視力増強装置など、人の感覚・知覚に関わるデバイスを各種開発。米TIME誌Coolest Invention of the Year、文部科学大臣表彰若手科学者賞、情報処理学会長尾真記念特別賞などを受賞。超人スポーツを提唱。超人スポーツ協会発起人・共同代表。VRコンソーシアム理事。著書に『スーパーヒューマン誕生! 人間はSFを超える』(NHK出版新書)がある。

 参加希望の方は下記URL 先に、4月10日(水)までにお申し込みください。会員以外の方の参加も可能です(勤務先など、ご所属をご明記いただきます)。
http://bit.ly/jastj_201904m

※会員は無料。その他の方には参加費1,000 円をいただきます。

事務所を移転しました

 日本科学技術ジャーナリスト会議(JASTJ)の事務所の場所が、2019年4月1日付で日本プレセンタービルに移転しました。移動の関係で、新事務局の開設は4月8日の週となる予定です。

 なお、事務局のメールアドレス(hello@jastj.jp)に変更はありません。

移転後の事務局場所
〒100-0011 東京都千代田区内幸町2-2-1 日本プレスセンタービル8階 848

事務局メールアドレス
hello@jastj.jp

2019年3月例会(3月27日)のお知らせ「ICTは社会をどこまで変えるのか」

JASTJ25周年「未来をどう切り開くか」討論会(3回シリーズ)
第3回「ICTは社会をどこまで変えるのか」

 時代の節目となる2019年にあたり、JASTJは科学や技術にまつわる社会問題と報道を振り返り、今後の科学ジャーナリズムの在り方を考える3本シリーズを企画しました。第1回「地球温暖化とエネルギー」、第2回「バイオテクノロジーと生命倫理」に続き、第3回では「ICTは社会をどこまで変えるか」を取り上げます。

 インターネットの商用利用が始まって広く利用できるようになったのは1995年、JASTJ発足1年後のこと。それからわずか四半世紀、インターネットに代表される情報通信技術(ICT)は社会や産業、経済、国際政治、ジャーナリズムのあり方まで大きく変えてきました。AIはそうした変化をさらに加速するとみられています。ICTの急速な進展はこれから社会をどこまで変えるのか。半世紀にわたってICTの発展と社会・経済のあり方に取り組んできた西村吉雄さんにご講演いただき、そのあと自由闊達な議論をします。こぞってご参加ください。(1時間講演+1時間QA、ディスカッションの予定、コメント:高木靱生JASTJ理事)

講師:西村吉雄(にしむらよしお)さん(JASTJ会員、元 日経エレクトロニクス編集長)
日時:2019年3月27日(水) 午後6:30〜8:30
場所:日本プレスセンタービル8階 特別会議室(東京都千代田区内幸町2-2-1)
   http://www.presscenter.co.jp/access.html

西村吉雄さん略歴
 技術ジャーナリスト。1942年生まれ。1971年に東京工業大学大学院博士課程修了、工学博士。東京工業大学大学院に在学中の1967~1968年に仏モンペリエ大学に留学、マイクロ波半導体デバイスや半導体レーザーの研究に従事。1971年に日経マグロウヒル社(現在の日経BP社)入社。1979~1990年『日経エレクトロニクス』編集長。その後、同社で発行人、調査・開発局長、編集委員などを務めたほか、東京大学大学院工学系研究科教授、大阪大学フロンティア研究機構特任教授、東京工業大学監事、早稲田大学政治学研究科客員教授などを歴任。著書は『硅石器時代の技術と文明』(日本経済新聞社)、『半導体産業のゆくえ』(丸善)、『情報産業論』(放送大学教育振興会)、『産学連携』(日経BP社)、『電子立国は、なぜ凋落したか』(日経BP社)など。

※参加希望の方は下記URL先に、3月20日(水)までにお申し込みください。
 会員以外の方の参加も可能です(勤務先など、ご所属をご明記いただきます)。
 https://bit.ly/jastj_201903m
※会員は無料。その他の方には参加費1,000円をいただきます。

 

「科学ジャーナリスト賞2019」の募集・推薦を終了しました

「科学ジャーナリスト賞2019」の作品募集・推薦を1月末で終了しました。多数のご応募ありがとうございました。

 受賞作品の発表を4月下旬におこなう予定です。また、贈呈式を5月におこなう予定です。

「科学ジャーナリスト賞」の詳細はこちらをご覧ください。

2019年2月例会(2月13日)のお知らせ

JASTJ25周年「未来をどう切り開くか」討論会(3回シリーズ)
第2回「生命の〝編集〟はどこまで許されるか」

 時代の節目となる2019年にあたり、JASTJは科学や技術にまつわる問題と報道を振り返り、今後の科学ジャーナリズムの在り方を考える3本シリーズを企画しました。第2回は「バイオテクノロジーと生命倫理」を取り上げます。

 昨年11月、中国の科学者がゲノム編集技術を用いて遺伝情報を改変した双子の出産を報告し世界を驚かせました。ヒトの遺伝情報の改変はどこまで許されるのでしょうか。決してしてはいけないことなのでしょうか。動物に対してはどうでしょう。急テンポで進化するバイオ技術は私たちの未来をどう変えて行くのでしょうか。

 講師は、生命倫理の問題に長く取り組んできた青野由利さんです。お話ののち、会員間で自由闊達な議論を行います。こぞってご参加ください。(1時間講演+1時間QA、ディスカッションの予定、コメント:滝順一JASTJ理事)

講師:青野由利(あおの ゆり)さん(JASTJ会員、毎日新聞論説室専門編集委員)
日時:2019年2月13日(水) 午後6:30〜8:30
場所:日本プレスセンタービル8階 特別会議室(東京都千代田区内幸町2-2-1)
   http://www.presscenter.co.jp/access.html

青野由利さん略歴
 毎日新聞社論説室専門編集委員。東京大学薬学部卒業、同大大学院総合文化研究科修士課程修了、医学、生命科学、天文学、火山、原子力などの科学分野を担当。1988-89年フルブライト客員研究員(MITナイト・サイエンス・ジャーナリズム・フェロー)、99-2000年ロイター・フェロー(オックスフォード大学)。著書に『ニュートリノって何?』『宇宙はこう考えられている』『生命科学の冒険』(以上ちくまプリマー新書)、2010年科学ジャーナリスト賞を受賞した『インフルエンザは征圧できるのか』(新潮社)、『ノーベル賞科学者のアタマの中──物質・生命・意識研究まで』(築地書館)、『遺伝子問題とはなにか──ヒトゲノム計画から人間を問い直す』(新曜社)など。

※参加希望の方は下記URL先に、2月6日(水)までにお申し込みください。
 会員以外の方の参加も可能です(勤務先など、ご所属をご明記いただきます)。
 https://bit.ly/jastj_201902m
※会員と塾開催期間中の塾生は無料。その他の方には参加費1,000円をいただきます。

*次回は3月の例会としてシリーズ第3回「デジタル化する社会」を予定しています。

会報『JASTJ News』第89号を掲載しました

◎会報【89号】2018年.12月発行  ■ダウンロード
巻頭言 ノーベル賞に思う【辻篤子】
ニュース
「世界を変えた書物展」見学会【滝順一】
 J賞2019候補作募集【滝順一】
 再検証委員会インタビュー映像の英語版制作も【林勝彦】
 WFSJが途上国ジャーナリスト支援へ【小出重幸】
 科学ジャーナリスト塾 講師への質問大会を開催【室山哲也】
見学会報告 科学ジャーナリスト塾で取材研修【瀧澤美奈子】
 理研横浜キャンパス 基礎研究の大切さを実感【木村滋子】
 J-PARC 未来を変える加速器実験【榊原香鈴美】
例会報告
 (9月)災害時の初動対応【今野公美子】
 (10月)フィラリア根絶を目指して【瀧澤美奈子】
 (11月)大人の発達障害【支倉千賀子】
会員だより 一家に1台天体望遠鏡【縣秀彦】
会員だより ゴールドラッシュの街から素粒子物理学の街へ【引野肇】
オピニオン 日本発ゲノム編集農林水産物は受けいれられるのか【佐々義子】
WEB編集長から
事務局だより

2019年1月例会(1月24日)のお知らせ

JASTJ 25周年「未来をどう切り開くか」討論会(3回シリーズ)
第1回「脱原発で脱炭素できるのか」

時代の節目となる2019年にあたり、JASTJでは、科学や技術にまつわる社会問題を総括し、今後の科学ジャーナリズムの在り方を考える3本シリーズを企画します。第1回は、脱炭素社会の構築が世界の緊急課題となっていることから「地球温暖化とエネルギー」がテーマです。地球温暖化対策と脱原発は両立することが可能なのか? 講師は、この問題に長く取り組んできた横山裕道さん。お話ののち、会員間で自由闊達な議論を行います。こぞってご参加ください。
(1時間講演+1時間QA、ディスカッションの予定)

講師:横山裕道(よこやまひろみち)さん(JASTJ会員・元淑徳大学教授)
日時: 2019年1月24日(木)午後6:30〜8:30
場所:日本プレスセンタービル8階 特別会議室(東京都千代田区内幸町2-2-1)
    http://www.presscenter.co.jp/access.html

*今後のテーマ(予定)
第2回「デジタル化する社会」(2月)
第3回「生命科学と倫理」(3月)

横山裕道(よこやまひろみち)さん
1944年仙台市生まれ。東京大学理学部卒。同理学系大学院修士課程修了後の1969年毎日新聞社入社。東京・社会部を経て1984年科学部。同副部長、論説委員、科学環境部長兼論説委員などを歴任。2003年から淑徳大学国際コミュニケーション学部教授。2017年から2018年3月まで同大人文学部教授。現在、科学・環境ジャーナリスト、環境省「国内における毒ガス弾等に関する総合調査検討会」検討員、埼玉県和光市環境審議会会長。これまでに中央環境審議会特別委員・臨時委員、埼玉県環境審議会会長などを務めた。
著書『原発と地球温暖化 「原子力は不可欠」の幻想』(紫峰出版、2018年10月)、『気候の暴走 地球温暖化が招く過酷な未来』(花伝社、2016年)など
(コメント:柴田鉄治JASTJ理事)

参加希望の方は下記URL 先に、1月17日(木)までにお申し込みください。会員以外の方の参加も可能です(勤務先などのご所属や、連絡先のご記入をお願いします)。
https://bit.ly/jastj_201901m

※会員と塾開催期間中の塾生は無料。その他の方には参加費1,000 円をいただきます。

2018年11月例会(11月29日)のお知らせ

大人の発達障害の現状と課題

講師:加藤進昌(かとう・のぶまさ)さん(昭和大学発達障害医療研究所長)
日時: 2018 年11月29日(木)午後6:30〜8:30
場所:日本プレスセンタービル8階 特別会議室(東京都千代田区内幸町2-2-1)
    http://www.presscenter.co.jp/access.html

 大人の発達障害がクローズアップされています。発達障害には自閉症スペクトラム、注意欠陥多動性障害(AD/HD)、学習障害(LD)などがあり、対人関係やコミュニケーションが苦手なため、日常生活で困難をきたしてしまいます。とくに、大人の発達障害は、子供時代に見過ごされたまま成長し、職場などでトラブルを起こし、初めて気づくケースが多く、医学的、福祉的サポートを受けないまま放置されている現状もあり、大きな社会問題になっています。大人の発達障害の研究、診療に、長年取り組み、日本をリードし続けてきた加藤進昌さんに、注目されているオキシトシン(治療薬)の話題も盛り込みつつ、大人の発達障害の現状と課題をお話しいただきます。

加藤進昌(かとう・のぶまさ)さん
 1947年、愛知県生まれ。東京大学医学部卒業。帝京大学精神科、国立精神衛生研究所、カナダ・マニトバ大学生理学教室留学、国立精神・神経センター神経研究所室長、滋賀医科大学教授などを経て、東京大学大学院医学系研究科精神医学分野教授、東京大学医学部附属病院長、昭和大学医学部精神医学教室教授、昭和大学附属烏山病院院長を歴任。専門は精神医学、発達障害。
 2008年、昭和大学附属烏山病院に大人の発達障害専門外来を開設し、併せてアスペルガー症候群を対象としたデイケアを開始。2013年からは神経研究所附属晴和病院でもリワークプログラムと組み合わせた発達障害デイケアを開設した。2014年烏山病院内に開設された昭和大学発達障害医療研究所で、脳科学研究戦略推進プログラムおよび文部科学省共同利用・共同研究拠点として、発達障害の科学的理解と治療研究に取り組んでいる。

参加希望の方は下記URL 先に、11月22日(木)までにお申し込みください。会員以外の方の参加も可能です(勤務先などのご所属や、連絡先のご記入をお願いします)。
http://bit.ly/jastj_201811m

※会員と塾開催期間中の塾生は無料。その他の方には参加費1,000 円をいただきます。

会報『JASTJ News』第88号を掲載しました

◎会報【88号】2018年.09月発行  ■ダウンロード
巻頭言 「科学」という言葉 科学≒science【大池淳一】
報告
 世界科学ジャーナリスト連盟【清水 健】
 デジタル革新時代の科学ジャーナリズム【小出重幸】 
ニュース
 ふたつの正義の共存を模索「おクジラさま」上映会を開催【佐藤年緒】
 科学ジャーナリスト賞2019候補作の募集開始【滝順一】
 「科研費の100年」テーマに日本学術振興会と懇談会【柴藤亮介】
 第17期JASTJ塾が開講【室山哲也】
見学会報告
 虫嫌いが見た「昆虫展」【高山由香】
 福島原発事故から7年 JASTJ再検証委員会が活動報告【都丸亜希子】
例会報告
 (7月)日本に調査報道NPOは根付くのか【寺沢和洋】
会員だより
 文系フリーランスが取り組んだサイエンスライター【石田雅彦】
オピニオン
 日本でMeToo運動が低調な背景【高橋真理子】
WEB編集長から
事務局だより

2018年10月例会(10月10日)のお知らせ

顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseases=NTD)
―フィラリアの根絶を目指して―

講師:一盛和世さん(長崎大学客員教授、元WHOフィラリア症対策統括官)
日時: 2018 年10 月10 日(水曜日)午後6:30〜8:30
場所:日本プレスセンタービル8階 特別会議室(東京都千代田区内幸町2-2-1)
   http://www.presscenter.co.jp/access.html

 リンパ系フィラリア症は、熱帯・亜熱帯地域に広がる寄生虫病である。日本でも平安時代から蔓延し、西郷隆盛もかかったと言われる。集団検診と駆虫薬の普及で日本では1970年代になくなり、人々の記憶からも消えていった。だが、熱帯ではいまも猛威を振るう。「象皮症」という異名からもわかるように外見が大きく変わり、患者はしばしば差別の対象となる。命は奪わないものの人生の質を低下させる病気だ。これの根絶が目前に迫っている。日本のやり方を世界に広めてきたからだ。その最前線で奮闘してきた一盛和世さんに、フィラリア制圧をめぐる国際・国内状況を語ってもらう。

〈参考〉WEBRONZA記事「西郷隆盛がかかった寄生虫病フィラリアは根絶目前」
http://webronza.asahi.com/science/articles/2018022100001.html

一盛和世(いちもり・かずよ)さん
 玉川大学で昆虫を学び、東京大学医科学研究所で蚊の研究から熱帯病研究へ。ロンドン大学衛生熱帯医学校で博士号取得した後、日本の国際協力機構(JICA)の専門家としてガテマラ、ケニア、タンザニアで熱帯病対策に取り組む。1992年に世界保健機関(WHO)にフィラリア症の専門家として就職。サモアに約3年、バヌアツ6年、フィジー6年と太平洋地域をめぐり、2006年からはWHO本部でフィラリア症対策統括官を2013年の定年まで務めた。2014年から長崎大に移り、熱帯病研究と対策のライフワークを続ける。

※参加希望の方は下記URL先に、10月3日(金)までにお申し込みください。会員以外の方の参加も可能です(勤務先などのご所属や、連絡先のご記入をお願いします)。
https://goo.gl/edB6z3

※会員と塾開催期間中の塾生は無料。その他の方には参加費1,000 円をいただきます。

2018年9月例会(9月21日)のお知らせ

災害時、初動対応はどうするか~警戒・避難対策、救助活動~
 ―広島で連続した豪雨災害から考える―

講師:室田哲男氏(危機管理行政専門家、元広島市副市長)
日時:2018年9月21日(金曜日) 午後6:30〜8:30
場所: 東京理科大学 数学体験館「数学授業アーカイブス 兼 サロン」
   (東京都新宿区神楽坂1−3 東京理科大学 近代科学資料館 地下1階)
    http://www.tus.ac.jp/info/campus/kagurazaka.html

 西日本豪雨では、改めて豪雨による土石流や洪水の被害への対策のあり方が問われました。国、自治体がリスクをいかに予測、警戒し、住民に適切な避難の指示を出せるか。また救助はどのように行われるか。特に108人の死者を出した広島県では、4年前にも広島市で土砂災害(死者77人)があり、同市ではその教訓を基に避難勧告の発令基準などを見直していました。今回、その成果がどうあったか。

 当時、広島市の副市長として、その警戒・避難対策の改善に当たった室田氏をお招きし、近年、広島で発生した災害とその対応を振り返りながら、今後の防災の在り方を考える機会とします。私たち警戒・避難の情報を発信する役割を担うメディアとしても、講師との意見交換の時間を十分に取る勉強会を兼ねた月例会にしたいと考えます。

室田哲男(むろた・てつお)さん
 昭和59年、東工大大学院修了後、自治省入省。総務省地域政策課長、消防庁国民保護・防災部長などを歴任。東日本大震災をはじめとする大災害の応急対策に従事。平成26年広島豪雨災害では消防庁災害対策本部の参謀班長として、被害情報の収集、緊急消防援助隊のオペレーションなどを担った。その後、広島市副市長として警戒・避難システムの見直しを総括。オバマ米大統領来訪時の危機対応も携わった。現在、明治大学大学院ガバナンス研究科兼任講師。著書に「自治体の災害初動対応―近年の災害対応の教訓を活かす」など。

※参加希望の方は下記URL先に、9月18日(火曜日)までにお申し込みください。会員以外の方の参加も可能です(勤務先などのご所属や、連絡先のご記入をお願いします)。
https://goo.gl/28ZA1D

※会員と塾開催期間中の塾生は無料。その他の方には参加費1,000円をいただきます。

第17期科学ジャーナリスト塾への参加ご応募、ありがとうございました

 第17期科学ジャーナリスト塾への参加ご応募をいただき、どうもありがとうございました。申込期限の8月31日(金)までに、多くの方からのご参加希望をいただきました。

 初回は9月6日(木)19:00より、日本プレスセンタービル8階特別会議室(千代田区内幸町2-2-1)でおこないます。

 科学ジャーナリスト塾のページはこちらです。
 https://jastj.jp/tcsj/

特別上映会「映画『おクジラさま』を観て、監督・佐々木芽生さんと語る」(9月3日)ご案内

定員に達しましたので、申し込みは締め切りました。


〔日時〕
 2018年9月3日(月)受付開始・開場:午後6時
 上映開始:午後6時30分、終了:午後8時40分
〔内容〕
 第1部 「おクジラさま ふたつの正義の物語」上映(1時間36分)
 第2部 佐々木芽生さん(ニューヨーク在住の女性監督)と語る
 コメンテーター 林良博・国立科学博物館館長
〔場所〕
 日本プレスセンタービル10階 日本記者クラブ Aホール
 千代田区内幸町2-2-1 03(3503)2721
 (最寄り駅:東京メトロ霞ヶ関駅、都営三田線・内幸町駅)

 映画「おクジラさま ふたつの正義の物語」は、クジラ・イルカ漁をめぐって海外の環境NGOの攻撃の的となった和歌山県太地町で起きた出来事や人々の動きを伝えたドキュメンタリー映画です。ニューヨーク在住の監督、佐々木芽生氏が繰り返し太地町に足を運び制作、昨年公開され、同時に発行した著書は2018年度の科学ジャーナリスト賞を受賞しました。今回の上映会は、佐々木さんの来日を機に催すもので、JASTJ会員だけでなく、広く一般の方にもお薦めする特別企画です。

 この映画が物語るテーマは、海洋生物の保護や資源の管理のあり方だけでなく、生物の多様性、文化・宗教、自然観の違い、動物の権利といった問題、さらにSNS時代の情報の発信の仕方やNGOの戦略などに広がっています。捕鯨問題では政治的な対立によって、科学的な見方が隅に追いやられてきただけに、環境、政治、科学を考えることにもつながります。

 佐々木さんは、ふたつの正義の間にある「対立」から「共存」の道を開く願いを込めて、世界に発信しようとしています。この夏、映画の英語版が米国内の3都市でも公開され、その反響が気になる時期。人類と動物とのつき合い方、文化・思想のダイバーシティについて、世界を視野に皆さんと考える機会になればと願っています。身近な方をお誘いの上で、ぜひご来場ください。

  
「おクジラさま ふたつの正義の物語」ポスター
(画像をクリックすると拡大します)

〔申し込み方法〕
 定員に達しましたので、申し込みは締め切りました。
〔参加費〕
 JASTJ会員 1000円、非会員 2000円
 当日、会場の受付でお支払いいただきますので、上映が始まる時刻(6時30分)より前に早めにお出でください。6時から受け付けます。
〔締め切り〕
 申し込みは8月31日(金)まで受け付けますが、定員(約90人)に達した場合には、その時点で締め切ります。
〔主催〕
 日本科学技術ジャーナリスト会議(JASTJ)
 問い合わせ JASTJ事務局 上映会担当 hello@jastj.jp

〔参考〕
 7月26日付の産経ニュースWEB版で「おクジラさま」のアメリカでの公開の動きについて紹介。
 科学ジャーナリスト賞の受賞のことも紹介されています。
 http://www.sankei.com/west/news/180726/wst1807260065-n1.html

9月開講の第17期科学ジャーナリスト塾 塾生の募集を開始

 8月31日(金)の申込期限を迎えました。多数の参加ご応募ありがとうございました。

「プロと学ぼう!~企画する、取材する、伝える~」

 日本科学技術ジャーナリスト会議(JASTJ、佐藤年緒会長)は2018年度に第17期科学ジャーナリスト塾を9月から半年間、開講します。オリジナルの作品作りを通して「企画し、取材し、表現する」ジャーナリズムのスキルが学べます。見学や研究者を取材する機会も盛り込みます。多くの皆さんの参加、そしてJASTJ会員の参加もお待ちしています。


   室山哲也   (塾長 NHK解説委員)

集まれ!志ある人(塾長:室山哲也)
 ジャーナリズムの極意は「高度な平凡性」です。
 知らないことを恥ずかしがらず、素直に発想し、質問し、自分の頭と言葉で考えましょう。
 伝えるときは、誰に、何のために伝えるのかを頭において、思い込みや傲慢を排し、一生懸命伝えましょう。
 自分の好奇心や感動を大切にしましょう。
 そして「科学コミュニケーション」とは何かを、ともに考えていきましょう。
 あなたにJASTJ塾でお会いすることを、心から楽しみにしています!
 
 
■塾の内容
 科学ジャーナリスト塾では、塾生が講師の話を聞くだけでなく、その話題について論議したり、原稿を書いたり、PPTをつくったり、作った作品へのコメントを受けたりすることができます。参加者が自由に題材を決めて作品を完成させるほか、複数の取材現場を体験できるようにします。
 ジャーナリズムの基本は「視点は深く、表現は易しく」。いくら素晴らしい取材でも、伝わらなければ意味がありません。その基本を体得していただくために、JASTJの経験豊かなジャーナリスト、プロデューサーがあなたを応援します。「最終作品」は記事かプレゼンテーションを選択していただきますが、その成果はJASTJのHPや会報でも紹介する予定です。
 
※ 昨年の塾の活動内容は以下のホームページで見ることができます。https://jastj.jp/tcsj/
※ 塾の修了者のコメントも見ることができます。https://jastj.jp/tcsj/graduates/

■期間
 2018年9月6日(木)にスタート。原則第1、第3木曜日の午後7時~9時、2月の修了時まで計10回。(状況に応じて変則スケジュールあり)。共通の取材先、その他のオプション取材(希望者のみ)はその都度お知らせします。
 期間中のJASTJ月例会には無料で参加できます(非会員の月例会参加費は1000円ですが、塾生は会員扱いとなります)。
 
■場所
 日本プレスセンタービル8階特別会議室(千代田区内幸町2-2-1)。
実習内容によっては場所を変える場合があります。http://www.presscenter.co.jp/access.html  最寄駅は 地下鉄「霞ヶ関駅」下車2〜5分、都営地下鉄「内幸町」下車2分。
 
■スケジュール(予定)
2018年
 ① 09月06日(木) ガイダンス
 ② 09月13日(木) 講義1「テーマの立て方、取材の仕方(写真撮影も)」
 ③ 10月04日(木) 講義2「各自企画書を発表(文章かプレゼンか決定)」
 ④ 10月25日(木) 講義3「文章の書き方、構成の仕方」
 ⑤ 11月01日(木) 講義4「プレゼンテーションの仕方」
 ⑥ 11月22日(木) 講義5「編集の仕方、まとめかた」
 ⑦ 12月13日(木) 講師たちに聞け(質問大会)*ワインやお茶を飲みながら
2019年
 ⑧ 01月17日(木) 作品発表+指導
 ⑨ 02月07日(木) 作品発表+指導
 ⑩ 02月14日(木) 修了式+講師たちに聞け(質問大会)
 ⑪ WEB発表
 
■取材(予定)
・J-PARC大強度陽子加速器施設(茨城県那珂郡東海村) 取材(10月27日(土))
・理化学研究所横浜キャンパス(横浜市鶴見区)取材(10月5日(金))
 
■アドバイザー
 瀧澤美奈子(サイエンスライター、JASTJ副会長)、高橋真理子(朝日新聞科学コーディネーター)、内城喜貴(共同通信社客員論説委員、JSTサイエンスポータル編集長)、漆原次郎(サイエンスライター、JASTJ Web編集長)、高木靭生(元日経サイエンス編集長、JASTJ会報編集長)、軍司達男(元NHKエデュケーショナル社長・科学ジャーナリスト)、柴田鉄治(元朝日新聞科学部長・社会部長)、保坂直紀(元読売新聞社科学部記者)、縣秀彦(国立天文台天文情報センター普及室長)、鴨志田公男(毎日新聞論説委員)、武部俊一(科学ジャーナリスト、元朝日新聞論説委員)ほか
 
■塾受講料
 25000円/10回(JASTJ会員、賛助会員は10000円/10回)*部分参加はありません
 現場取材の交通費など実費は原則、各自負担
 
■塾への申し込み方法
 希望者は、氏名、所属(または職業)、住所、連絡方法、メール、電話番号のほか、参加の動機(400字程度)を書いて、申し込みフォーム(https://goo.gl/VYCGJb)からお申込みください。
(2018年)8月31日(金)まで。ただし、人数が定員(約20人)に達した時点で締め切ります。
 手続きについては受付後に連絡します。受講料は8月末までにお支払いいただきます。
 
■事務局、サポーター
 室山哲也(塾長、NHK解説委員)、柏野裕美(理事、元塾生)、都丸亜希子(元塾生)、高山由香(元塾生)、早野富美(元塾生)、今野公美子(朝日小学生・中高生新聞)、中野薫(JASTJ事務局塾担当)他
 
〔事務局〕日本科学技術ジャーナリスト会議
〒162-8601 東京都新宿区神楽坂1-3 東京理科大学1号館13階
メール hello@jastj.jp  ホームページ www.jastj.jp

科学ジャーナリスト賞2019推薦作品を募集開始

「科学ジャーナリスト賞2019」の推薦作品の募集を開始しました。科学ジャーナリスト賞は、科学技術に関する報道や出版、映像などで優れた成果をあげた人を表彰するものです。授賞対象となる成果は、広い意味で科学技術ジャーナリズム活動、啓発活動全般で、2018年1月から2019年1月末までに新聞、テレビ、ラジオ、雑誌、出版物などで広く公表された作品(記事、著作、映像など)です。募集要項、推薦方法、科学ジャーナリスト賞候補推薦書などの詳細は、「科学ジャーナリスト賞」のページをご覧ください。

2018年7月例会のお知らせ

日本に調査報道NPO は根付くのか
―ワセダクロニクルの挑戦―

講師: 渡辺 周さん(ワセダクロニクル編集長)
日時: 2018 年7 月27 日(金曜日)午後6:30〜8:30
場所: 東京理科大学 数学体験館「数学授業アーカイブス 兼 サロン」
東京都新宿区神楽坂1−3 東京理科大学 近代科学資料館 地下1階

日本で初めての、大学を拠点にした調査報道NPO法人「ワセダクロニクル」は、既存のメディアが取り上げない、あるいは取り上げることができない重要問題を、足で稼いだ調査報道を通じて世に問う新しいネットメディアです。
2017 年2 月の発足以来すでに、製薬企業のカネで薬の良さを強調する記事が配信されていた実態を描いたシリーズ「買われた記事」や、旧優生保護法による人権侵害の実態を告発したシリーズ「強制不妊」等で成果をあげていますが、読者からの寄付金のみで運営する報道機関というビジネスモデルが、寄付文化が希薄とされる日本で根付くのか、その点についても大きな注目を集めています。スタートから激動の1年半について、編集長自身に語ってもらいます。

ゲスト:渡辺 周(わたなべ・まこと)さん
略 歴: 1974 年神奈川県生まれ。大阪府立生野高校、早稲田大学政治経済学部を卒業後、日本テレビに入社。2000 年から朝日新聞記者。特別報道部などで調査報道を担当。高野山真言宗の資金運用や製薬会社の医師への資金提供の実態などを報じたほか、原発事故後の長期連載「プロメテウスの罠」取材チームの主要メンバーとして、高レベル核廃棄物のテーマにした「地底をねらえ」などを執筆。2016 年3 月に退社後、ワセダクロニクル編集長。

担当 JASTJ 企画委員長 室山哲也

※参加希望の方は下記URL 先に、7 月20 日(金)までにお申し込みください。会員以外の方の参加も可能です(勤務先などのご所属や、連絡先のご記入をお願いします)。

https://goo.gl/28ZA1D

※会員と塾開催期間中の塾生は無料。その他の方には参加費1,000 円をいただきます。

会報『JASTJ News』第87号を掲載しました

◎会報【87号】2018.06発行 ■ダウンロード
巻頭言 出でよ科学・技術の”君子”【中村雅美】
総会報告
 会員参加の開かれた活動を目指して
科学ジャーナリスト賞2018 
 贈呈式
 総評 選考委員の多様性確保など審査のあり方に課題も【白川英樹】
 選考経過 草の根の科学に期待して特別賞【柴田鉄治】
 大賞受賞者のことば 【小松 恵永】
 優秀賞受賞者のことば
  正義の反対は悪ではなく別の正義【佐々木芽生】
  科学・技術の地図を描きたい【川端裕人】
  小さな疑問から迫った再エネ新潮流【相沢孝義】
  小さい科学館の可能性をさぐって【森裕美子】
 審査を終えて
例会報告
 (3月)3.11が転機となった原発裁判【林勝彦】
 (4月)仮想通貨がもたらすもの【伊藤隆太郎】
会員だより
 「科学の芽」はどんな種から?【牛島美笛】
 地域包括ケアは2025年問題解決の切り札か【上林茂暢】
オピニオン でんぷん進化論【引野肇】
WEB編集長から
事務局だより

2018年6月例会のご案内

==福島原発事故再検証委員会 活動報告==

日 時: 2018年6月27日(水)18:30〜20:30
場 所: プレスセンタービル8階 特別会議室
(東京都千代田区内幸町2-2-1)
講演者: 再検証委員会(代表 林勝彦)

※JASTJ・福島原発事故再検証委員会
(柴田鉄治、林勝彦、高木靱生、大江秀房、荒川文生、中道徹、倉又茂、伊藤隆太郎、西野博喜)

 2011年3月11日に起きた福島第一原発の過酷事故から7年。いまなお多くの人々が故郷に帰れず事故の傷跡が大きく残る中で、原発再稼働が着々と進んでいる。しかし過酷事故に至った原因の解明や責任の所在、新規制基準で安全は本当に担保されたのか、過酷事故時の避難計画は十分かなど、今なお多くの議論が残されている。

 そこで昨年4月、「日本はこのままで大丈夫か」という問題意識を持つ会員が集まって「福島原発事故再検証委員会」を立ち上げた。JASTJ会員有志は3.11直後に政府、国会、民間、東京電力の各事故調報告書を比較検証したが、その第二弾として各事故調の元委員長らが3.11後の政府の対応や日本の現状をどうみているか、インタビューをして再検証を試みた。政府、国会、民間の3事故調からは快諾を得られたが、東京電力には断られた。ようやくHP上に公開する各事故調のインタビュー映像(各20分程度に編集)と原稿がまとまったので、その作品を紹介する。あわせて参加した会員の感想などを報告する。

※参加希望の方は下記URL先に、6月19日(火)までにお申し込みください。会員以外の方の参加も可能です(勤務先などのご所属や、連絡先のご記入をお願いします)。

https://goo.gl/28ZA1D
※会員は無料。その他の方には参加費1,000円をいただきます。

「科学ジャーナリスト賞2018」贈呈式を開催しました。

 2018年度の「科学ジャーナリスト賞」の贈呈式を、5月10日(木)東京・内幸町のプレスセンター10階で開催しました。

    

 第13回となる今回は、大賞が1件、賞が3件、特別賞が1件。受賞者、作品、贈呈理由はこちらでご覧いただけます。受賞者みなさんに、外部選考委員たちから講評とともに記念の盾の贈呈がありました。

 懇親会では、受賞者のみならず、それぞれの作品に携わったみなさんにも登壇していただき、作品が生まれたきっかけや、作品に対する思いなどを披露していただきました。質問や拍手も自然につぎつぎと出る、和やかな雰囲気の懇親会となりました。

  

 受賞者のみなさん、おめでとうございます。外部選考委員や学生スタッフのみなさん、ご協力ありがとうございました。

「科学ジャーナリスト賞2018」が決まりました

 日本科学技術ジャーナリスト会議(JASTJ、佐藤年緒会長)は、このほど開いた選考委員会で2018年度の科学ジャーナリスト賞の受賞作品を下記の通り決定しました。贈呈式は、5月10日午後6時30分から東京・内幸町のプレスセンタービル10階ホールで行い、選考委員から受賞者に記念の盾が贈られます。

 科学ジャーナリスト賞の選考は、今年で13回目。応募作品は、新聞5点、書籍・雑誌55点、映像25点、ウェブ・企画展示7点の合計92 作品。この中から1次選考で14作品に絞り、最終選考委員会で科学ジャーナリスト大賞1点、科学ジャーナリスト賞3点、特別賞1点を選びました。

科学ジャーナリスト大賞(1件)

信濃毎日新聞社編集局 「つながりなおす」取材班 代表 小松恵永(こまつ・けえ)殿 
「つながりなおす 依存症社会」(2017/1/3〜6/29)の連載に対して

[贈呈理由] 薬物やギャンブル、アルコールなど様々な依存症に蝕まれる現代社会を幅広い取材に基づき多面的に捉えた秀逸なキャンペーン報道である。

科学ジャーナリスト賞(3件・順不同)

ドキュメンタリー映画監督・プロデユーサー 佐々木芽生(ささき・めぐみ)殿
「おクジラさま ふたつの正義の物語」(集英社)の著作に対して

[贈呈理由]クジラやイルカ漁への国際的な批判に対し、関係者への直接的な取材に基づき、異なる文化に立脚する多様な視点を提供した好著である。

文筆家 川端裕人(かわばた・ひろと)殿
「我々はなぜ我々だけなのか アジアから消えた多様な『人類』たち」(講談社)の著作に対して

[贈呈理由]次々と新発見が続くアジアの多様な原人について、化石発掘現場などを丹念に取材し人類進化の謎を紹介した。知的な興奮を呼ぶ好著である。

日本放送協会(NHK)報道局 政経・国際番組部 ディレクター 安部康之(あんべ・やすゆき)殿、同 チーフ・プロデューサー 相沢孝義(あいざわ・たかよし)殿
クローズアップ現代+「中国“再エネ”が日本を飲み込む!?」(2017/12/4)の番組に対して

[贈呈理由] 再生可能エネルギーの大量導入を進める中国の動向を紹介し、立ち遅れた日本の状況を浮き彫りにした。インパクトが大きく日本のエネルギー政策を考える材料を提供した。

特別賞(1件)

理科ハウス 館長 森裕美子(もり・ゆみこ)殿 
世界一小さな科学館「理科ハウス」の設立・運営に対して

[贈呈理由]神奈川県逗子市の住宅地にある手作りの科学館。「身近な科学館」を目指した設立趣旨と地域コミュニティから親しまれている活動ぶりが総合的に評価された。

科学ジャーナリスト賞選考委員(50音順、敬称略)
〔外部委員〕
相澤益男(国立研究開発法人科学技術振興機構顧問)、浅島誠(東京大学名誉教授、帝京大学特任教授)、白川英樹(筑波大学名誉教授)、村上陽一郎(東京大学名誉教授、国際基督教大学名誉教授)、米沢富美子(慶應大学名誉教授)
〔JASTJ内部委員〕
小出重幸、柴田鉄治、佐藤年緒、林勝彦、室山哲也〔同賞担当理事、第一次選考審査〕 滝順一

会報『JASTJ News』第86号を掲載しました

◎会報【86号】2018.03発行 ■ダウンロード
巻頭言 続・科学を語る人【勝田敏彦】
ニュース
 科学ジャーナリスト賞14作品が最終審査へ【滝順一】
 第16期科学ジャーナリスト塾修了式【瀧澤美奈子】
 追悼記
  阿部豊さん【佐藤年緒】
  NASAの近藤陽次さん【武部俊一】
見学会リポート
 福島原発視察報告【浅羽雅晴】
例会報告
 (12月) 天空の星、地上の星【葛貫由美子】
 (1月) 新年会兼世界会議報告会【杉原梨江子】
 (2月) 獣医学問題の本質【小出重幸】
会員だより 調香師の仕事【藤田 豊】
会員だより 医薬品開発のデータサイエンス【山口行治】
オピニオン 書く?書かない?【元村有希子】
WEB編集長から
事務局だより

2018年4月例会のご案内

「仮想通貨がもたらすもの」
~ 技術的・経済的到達点と課題 ~
参加申し込みを締め切りました。多数の申し込みありがとうございました。

日時:2018年4月12日(木)午後 6:30〜8:30
場所:日本プレスセンタービル8階 特別会議室
 (東京都千代田区内幸町2-2-1)
   http://www.presscenter.co.jp/access.html

 仮想通貨の代表格となったビットコインは、「公開鍵暗号方式による電子署名通信」「P2P型ネットワーク」「ブロックチェーンによる取引履歴の共有」「ハッシュ関数を利用した報酬制度(マイニング=採掘)」といったさまざまな技術が組み合わさり、なりすましによる詐欺や外部からの攻撃に対して極めて強固なシステムに進化した。その結果、信用が高まるにともない利用者が増加。流通総額は一時時価30兆円を突破し、決済手段としての役割も拡大している。

 こうした仮想通貨の関連技術を金融全般に応用する動きは「FinTech」と呼ばれ、国内外の銀行や証券会社、中央銀行が研究や応用に取り組んでいる。さらには登記簿や個人の医療記録、音楽や映像ソフトの流通など、金融以外のさまざまな分野でも応用が期待されている。

 一方で仮想通貨は、本年1月のコインチェックNEM流出事件、2014年のマウントゴックス破綻事件、最近の激しい価格の乱高下など、リスクもはらんでいる。

貨幣の発明は人類史上の大発明だったとも言われるが、インターネット空間で流通する仮想通貨の登場はどのような意味を持つものなのか。仮想通貨とは一体何か?今までの通貨とどこが違うのか?

そのメリットと課題を整理し、今後の可能性について、第一線の研究者に解説をしていただく。

※参加希望の方は下記 URL先に、4月5日(火)までにお申し込みください。会員以外の方 の参加も可能です(勤務先など、ご所属をご明記いただきます)。

岩村 充(いわむら・みつる)さん
早稲田大学大学院経営管理研究科教授
略歴
 1974 年東京大学経済学部卒業。日本銀行に入行し、主として金融制度全般の企画調整を担当。ニューヨーク駐在員、日本公社債研究所開発室長、金融研究所研究第2課長などを経て、98年から早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授。2016年から現職。国際会計基準委員会委員や政府の各種委員会の座長や委員を務めてきた。博士(早稲田大学)。 著書「中央銀行が終わる日: ビットコインと通貨の未来」(新潮選書)。

https://goo.gl/28ZA1D
※会員と塾開催期間中の塾生は無料。その他の方には参加費1,000 円をいただきます。

2018年3月例会のお知らせ

== ”原発裁判”を語る ==

日時:2018年3月22日(木)午後 6:30〜8:30
講師:河合弘之(弁護士、さくら共同法律事務所所長)
場所:東京理科大学 数学体験館「数学授業アーカイブス 兼 サロン」
 (東京都新宿区神楽坂1−3 東京理科大学 近代科学資料館 地下1階)
   http://www.tus.ac.jp/info/campus/kagurazaka.html

 福島第一原発過酷事故は、21世紀の科学事故として歴史に残る事象でした。それから7年、サイト内の環境は整備され、政府による避難指示は、一部を残し次々に解除されました。しかし、今も故郷に帰れない人はおよそ少なくとも5万人。帰還率は例外的に田村町の80%と高率の地区もありますが、高い所でも20~30%程で、飯舘村は10%弱、浪江町は3%%程と低い数字にとどまっています。そのような状況の中、飯舘村の半数の住民や、浪江町が住民の代理として損害賠償を求めたり、20ミリシーベルト撤回訴訟などで係争中の事案が30件、また、全国の原発について差し止め裁判も30件程あり、原発裁判が進行中です。3月の例会では、あまり知られていない原発裁判の現状について河合弁護士に全体の動向を俯瞰して、主な裁判で今何が争点になっているのか客観的に語ってもらいます。講話を60分、質疑応答を 60分とする予定です。

※参加希望の方は下記 URL先に、3月15日(木)までにお申し込みください。会員以外の方 の参加も可能です(勤務先など、ご所属をご明記いただきます)。

河合弘之(かわい・ひろゆき)さん 略歴
 1944年旧満州生まれ。1968年東京大学法学に卒業。1970年弁護士登録。さくら共同法律事務所所長。
 企業弁護士として、敏腕を振るう一方で、中国残留孤児の国籍取得、フィリピン残留日本人戸籍取得にも尽力。浜岡原発、大間原発の差止め訴訟の代表を務める。3・11以降、脱原発弁護団全国連絡会の共同代表として、各地の原発差止訴訟をリードしている。また、映画監督として「日本と原発」「日本と原発 4年後」「日本と再生」発表し、全国で上映会が開催されている。

https://goo.gl/28ZA1D
※会員と塾開催期間中の塾生は無料。その他の方には参加費1,000 円をいただきます。

2018年2月例会のお知らせ

== 獣医学問題の本質 ==

日時:2018年2月27日(火)午後 6:30〜8:30
講師:林良博(国立科学博物館長、獣医師)
場所:日本プレスセンター8階 会議室 (東京都千代田区内幸町2-2-1)
   http://www.presscenter.co.jp/access.html
経歴:1946年広島県生まれ。東京大学農学部卒、解剖学者。ハーバード大学客員研究員、コーネル大学客員助教授などを経て、東京大学教授、同総合研究博物館長、同副学長などを歴任、2013年から国立科学博物館長。国際捕鯨委員会(IWC)技術委員会委員、世界保健機構(WHO)アドバイザー、世界獣医解剖学会副会長。著書に『ふるさと資源の再発見』『ヒトと動物』『検証アニマルセラピー』など。

「総理のご意向」問題から発展した加計学園問題は、日本の獣医学をめぐる論争に火をつけ、結果として、その現状と課題を浮き彫りにしました。行政の経過を明示することは政府の責任ですが、一方で、獣医師は本当に不足しているのか、そもそも「動物のお医者さん」以外の獣医学専門家は、いったいどこに、どのくらいいるのか、そうした現場を避けようとする獣医師が多いのはなぜか……そんな基本的な問いに応える報道に、なかなか行き当たりません。ワイ ドショー化した日本の新聞・テレビ報道が伝えてくれない“獣医学専門家”問題の本質を語ってほしいとのお願いに、林良博・国立科学博物館長が応じてくださいました。

 林さんご自身が獣医学専攻であり、その広い視点から、自然科学教育問題以外にも、人類史の科学的検証、国際捕鯨委員会(IWC)をめぐる対立、野生生物管理問題、ペットとの付き合い方まで、多様な領域で、思慮に富んだ方向性と価値観を示されています。

 政治的にも関心の高いテーマだけに、今回は月例会映像の公開はとりやめ、より多くの背景説明を聴かせていただき、率直な質疑・意見交換の機会にしたいと思います。

※参加希望の方は下記 URL先に、2月20日(火)までにお申し込みください。会員以外の方 の参加も可能です(勤務先など、ご所属をご明記いただきます)。
https://goo.gl/28ZA1D
※会員と塾開催期間中の塾生は無料。その他の方には参加費1,000 円をいただきます。

会報『JASTJ News』第85号を掲載しました

◎会報【85号】2017.12発行 ■ダウンロード
困りごとが形になる世界に惹かれて【柏野裕美】
特別企画 想像力は将来の現実に迫れるか【武部俊一】
科学ジャーナリスト世界会議
「科学と社会をつなぐ」テーマに広く充実した内容【小出重幸】
苦悩する米科学ジャーナリスト【瀧澤美奈子】
遺伝子編集と生命倫理を問う【鈴木紀之】
統合失調症治療で社会を変える【三輪佳子】
次回はスイスで開催【小島あゆみ】
参加者らで交流会開催【柏野裕美】
ニュース
Jカフェで気軽に批評【滝順一】
充実した講義に多彩な塾生たち【室山哲也】
10年目の塾生OB会【林勝彦】
例会報告 (9月) 原発の活断層評価のどこが問題か【中道徹】
例会報告(10月) 研究と社会をつなぐクラウドファウンディング【小出重幸】
例会報告(11月) 宇宙開発をもっと身近に【西村美里】
会員便り グローバル時代の製薬特許【三森八重子】
web編集長から
事務局便り
(全敬称略)

「科学ジャーナリスト世界会議」関連のページを開設しました

 JASTJが世界の科学ジャーナリストたちとの交流活動の一環として携わっている「科学ジャーナリスト世界会議」(WCSJ:World Conference of Science Journalists)を紹介するページを開設しました。2017年11月に米国・サンフランシスコで開催された第10回会議の報告の報告や、過去9回の記録などを掲載しています。画面右上「科学ジャーナリスト世界会議」のリンクからもページにお入りいただけます。

2018年1月新年会と世界会議報告会のお知らせ

JASTJでは、来年2018年の最初の行事として1月15日(月)に、会員が一年の活動の予定や抱負を語り合う「新年会」を開きます。2017年10月にサンフランシスコで開催された科学ジャーナリスト世界会議の報告会も兼ね、世界会議の参加者がそれぞれの視点で集めた情報や感じたことをお伝えし、懇親しながら会員間の交流を深めたいと思います。新会員の皆様もぜひ気軽にお越しください。当日はささやかなお土産のプレゼントなど、楽しい企画も用意しています。どうぞふるってご参加ください。

日時:2018年1月15日(月)18:30-21:00
場所:日本プレスセンタービル8階 特別会議室 (東京都千代田区内幸町2-2-1)
http://www.presscenter.co.jp/access.html

スケジュール:

18:30 開会 挨拶 乾杯
19:00 世界会議報告
  (予定スピーカー): 小出重幸、高橋真理子、瀧澤美奈子、柏野裕美、
小島あゆみ、平塚裕子、三輪佳子、由利伸子
20:30 お土産プレゼント、写真撮影
(担当 JASTJ企画委員長 室山哲也)

※参加希望の方は事務局まで電子メール(hello@jastj.jp)で、2018年1月8日(月)までにお申し込みください。会員以外の方の参加も可能です(勤務先など、ご所属をご明記いただきます)。

※会員と塾開催期間中の塾生は、飲食代として2,000円をいただきます。それ以外の方は加えて参加費1,000円(計3,000円)をいただきます。

12月見学会と交流会のお知らせ

国立天文台「ふたご座流星群」観測と交流会のお知らせ

JASTJでは、来る12月14日(木)に、国立天文台(三鷹)で「ふたご座流星群の観測会」+「天文科学講演会」+「交流会」を開催することになりました。ふたご座流星群は流星数が多く、じぶんぎ座流星群(1月)、ペルセウス座流星群(8月)とともに「3大流星群」のひとつで、今年は12月14日に活動が極大となります。国立天文台を訪問し、最近の宇宙研究の最前線のお話を伺うとともに、流星群を楽しみ、大いに交流を深めたいと思います。こぞってご参加ください。

日時:12月14日(木)15:00-21:00
場所:国立天文台(三鷹市大沢2-21-1)
JR中央線武蔵境駅または京王線調布駅からバスで30分程度
https://www.nao.ac.jp/access/mitaka/access.html

スケジュール:
(早く到着された方)
13:00-13:30 バーチャル宇宙旅行体験(4D2Uドームシアター:定員40名)
13:30-14:00 同上

14:30 受付開始(すばる棟1階 大セミナー室)
15:00 主催者挨拶(小林秀行副台長)
講演「超大型望遠鏡TMTの建設」 青木和光さん(TMT推進室)
「国立天文台での市民天文学の試み」縣秀彦さん(天文情報センター)他
17:30 交流会(コスモス会館食堂:会費2000円)
19:00 天体観測(ふたご座流星群ほか)
順次解散 *最終バスは22時ころです。

参加希望の方は下記のURLに12月7日(木)必着でお申し込みください。 https://goo.gl/forms/X6DqGfrS3Nntkuzm1
※「講演会」「交流会」「天体観測会」別々に参加希望をお書きください。
※交流会の参加は有料です。
※出席者リスト作成のため、所属・勤務先の記入をお願いします。
※会員外の方の参加費は1000円です(交流会は別途)。
※塾の授業も兼ねますので、塾生の参加費は無料です(交流会は有料)。
※雨天などで「観測会」ができない場合も、その他の催しは実施します。

11月例会のご案内

==宇宙に挑む民間ロケットベンチャー ~商業打ち上げ時代の到来はいつか?~==

日時:2017年11月 8日(水) 午後6時30分~8時30分
講師:稲川貴大さん(インターステラテクノロジズ社長)
場所:日本プレスセンター8階 会議室 (東京都千代田区内幸町2-2-1)
http://www.presscenter.co.jp/access.html
経歴:1987年生まれ。東京工業大学大学院修了(機械物理工学)。 大手製造業の内定を辞退して2013年にインターステラテクノロジズ社に入社。2014年から現職。30歳。

  国家事業から民間ビジネスへ−−−。宇宙開発のあり方が世界で変わりつつある。火星への有人飛行を目標に掲げる米国のスペースXや米グーグルが主宰する月探査レースなど、海外で熱を帯びる民間企業による宇宙への挑戦の中で、日本国内で初めて、民間企業の力だけで商業宇宙ロケットの開発を目指すのが、インターステラテクノロジズ(北海道大樹町)だ。堀江貴文氏が出資し、無類のロケット好きな技術者たちが集結した社員10数人のベンチャー企業である。

 今年7月に小型ロケット「MOMO」を高度100キロ超の宇宙空間に目がけて打ち上げた。エンジンは順調に機能したものの通信機器のトラブルから飛行途中でロケットを落下させざるをえなかった。この経験を踏まえ、次回の打ち上げの成功を期すインターステラテクノロジズの稲川貴大さんに民間ロケット開発の背景やロケット打ち上げビジネスの将来展望についてお話をうかがう。

 参加希望の方は事務局まで電子メール(hello@jastj.jp)で、11月 1日(水)までまでにお申し込みください。会員外の方は参加費1,000円をいただきます。